- knowledge
- 2018/11/21
可愛い猫はそばにいるだけで心が癒やされるものです。猫のいる生活に憧れる一人暮らしの女性は多いのではないでしょうか。
ただ、おそらく多くの女性が気になるのが賃貸マンションで猫を飼うのは難しいのではないかという点です。
今回は、そもそも賃貸マンションで猫は飼えるのかという問題にふれつつ、さらに猫を飼う場合の注意点や実際に飼育するときのポイントなどについて解説をしていきます!
目次
マンションで猫を飼うメリット・デメリット
まずは、一人暮らしの方が猫を賃貸マンションで飼うことのメリットとデメリットについて紹介をしていきます。
メリット
猫は外へ散歩に連れていく必要がなく、留守中も基本的に静かです。よくなついて一人暮らしの寂しさを軽減してくれます。飼いやすさと癒し効果を兼ね備えている点が猫を飼う大きなメリットです。
デメリット
猫を飼っていると長期間家を空けるのは困難です。預かってもらえる人がいない限り、旅行や出張には行けなくなってしまいます。また、毎月の餌代のほかにも、予防接種代やトイレ用品などのペット用品代も必要になるため、飼育費もばかになりません。
忘れてはならないのが賃貸マンションには原状回復義務がある点。原状回復義務とは、部屋を借りていた人が出ていく前に通常の使用ではできることのない傷や汚れを復旧させなければならないことを指します。つまり、猫がひっかいて傷をつけた建具やはがしてしまった壁紙などはその修繕費を飼い主が負担しなければならないのです。
マンションでトラブルなく猫を飼うためには?
一人暮らしのマンションで猫との快適な暮らしを満喫するには、猫の健康を守り、またトラブルを防止するためにいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ペット可物件を選ぶ
猫に限らず、マンションでペットを飼う際にはペット可物件を選ぶのが大前提になります。ペットの飼育が禁止されているマンションで猫を飼った場合は強制退去させられることにもなりかねません。最初からペット可のマンションを借りる方が賢明です。
ただし、同じペット可のマンションでも物件によっては暮らしやすさに差がでてくる場合があるため、物件選びは慎重に行う必要があります。たとえば、新築のマンションは避けた方が無難です。なぜなら、内装の傷が目立ちやすく、退去の際に指摘されやすくなってしまうからです。
また、不衛生な環境の場合、猫の健康に支障がでるリスクが高くなるので、マンションの管理状況も重要なポイントとなります。いずれにしても、物件を探す際には、必ず内見をして周辺住民の様子や部屋の設備などをチェックすることが大切ですよ。
近隣住民に配慮する
これは猫以外にもいえることですが、ペットを飼うとそれだけで近隣住民とトラブルを起こす確率は高くなってしまいます。その原因の多くは臭いと騒音です。それを防ぐには窓を開けっ放しにせず、鳴き声が外に漏れないようにするなどの配慮が必要です。
また、猫の場合は鳴き声の他にも、タンスなどの高い場所から飛び降りた際に大きな音を響かせる可能性があります。したがって、床の防音対策は必須です。床に防音効果のある敷物を敷いたり、あまり暴れまわるようなら、落ち着くまで猫をゲージに入れておいたりするなどの工夫をしましょう。
臭い対策としてはトイレをこまめに掃除し、ホットタオルなどで猫の体を毎日拭いてあげるのが有効です。
猫とマンションで暮らすうえでのポイント
マンションの場合、猫は完全室内飼育が基本となります。ただ、それが猫にとってストレスになったり、病気の原因となったりするケースも少なくありません。そこで、実際に猫をマンションで飼う際に、注意すべきポイントについて解説をしていきます。
脱走対策をする
猫は好奇心旺盛な生き物です。そのため、窓から外を見ていて興味を覚えるものがあれば、なんとかして外に出ようとします。
また、発情期になると、パートナーを求めて外に出たがります。他にも、引越しなどで環境が変わると、元の住み処に戻りたくて、家から脱出しようとする例も少なくありません。マンションの場合は一度脱走してしまうと猫が家に自力で戻ってくるのは困難です。
また、外に出ることで交通事故にあったり、病気になったりするリスクも。さらに、窓やベランダから脱走した場合、転落死してしまうおそれも出てくるのです。そのような事態を防ぐには、脱走対策をしっかり行う必要があります。
具体的な対策としては、猫をベランダに出さずに夏場でも窓を開けないことが大切です。ちなみに、網戸をしていても猫は前足で開けたり、網を破いたりして出ていく場合があります。その対策としては、耐久性の強い網戸に替えたり、網戸が開かないストッパーを付けたりするのが有効です。他にも、玄関と居室の間に1枚扉がある物件(間取りでいうと1K以上)を選べば脱走のリスクを下げることができます。
キャットタワーを設置する
猫を室内で飼っていると運動不足になりがちです。ただ、猫は犬のように広いスペースを走り回るような運動はあまり必要とはしません。どちらかというと、登ったり降りたりする上下運動が基本となります。そのため、運動不足の解消には、猫が自由に登って遊べるようにキャットタワーを設置したり、タンスに上段差をつけたりするのが有効です。
キャットタワーを購入する際には、子猫やシニア猫は比較的低いもの、若い元気な猫には高さがあるものといった具合に、それぞれ猫に合ったものを選ぶことが重要なポイントです。
爪とぎ対策をする
猫には爪とぎの習性があり、鋭い爪で室内の柱や壁などを引っ掻かれると部屋の内装はすぐにボロボロになってしまいます。それを防ぐには爪切りで定期的に爪を切った上で、専用の爪とぎを設置するのが有効です。なお、市販の爪とぎにはタワー型や床置きの段ボール製、木製タイプなど、さまざまな種類があります。その中から猫の気に入りそうなものを選んであげれば、決まった場所で爪とぎをする習慣が身につきやすくなります。
危険なものに近づけさせない
猫にとって危険なものは家の中にもたくさんあります。たとえば、浴槽です。猫が落ちて溺死したという例もあるため、必ず蓋をしておくことが大切です。同じく、洗濯機や乾燥機も事故につながらないように、その場から離れるときは蓋をする習慣を身につけましょう。
また、タバコ、特定の観葉植物、チョコレート・玉ねぎなどの食べ物といった具合に、私たちの身の周りには猫にとって有害なものが数多く存在します。したがって、猫の安全を守るには何が危険なのかを把握し、それらを猫から遠ざけることが重要です。特に、食べものは猫が漁って口にする危険が高いため、キッチンまわりにフェンスを置く、ゴミ箱には蓋をするなどの対策を講じる必要があります。
暑さ・寒さ対策をする
猫は寒さや暑さに弱いため、室温の管理が重要になってきます。まず、夏は28度前後が適温となるので、クーラーをかけて温度調整をする必要があります。それに加えて、水分を十分与えるなどして脱水症状にならないように気をつけなければなりません。一方、冬場は20~23度程度が適温となるため、エアコンをつけたり、布団や湯たんぽを用意したりするなどしていつでも暖まれる場所を作っておくことが大切です。
ただし、温度差が激しいと体に悪いのは人間も猫も同じです。したがって、エアコンを付けるときは低温から徐々に暖め、エアコンを切るときは代わりに暖を取れるものを用意してあげるなどして、温度差による負担が体にかからないようにしてあげることも重要です。
かかりつけの獣医師を見つける
猫も病気になったり、怪我をしたりすれば人間と同じように病院に連れていく必要があります。しかし、通常の病院と違い、ペットの病院はどこにあるのか分かりづらいものです。そのため、いつでもすぐに連れて行けるように、あらかじめかかりつけの獣医師を見つけておくことが重要です。
できれば、物件を探す段階から、近くに獣医師がいるかのチェックをしておくのがベスト。また、病気やケガといった非常時に連れていくだけではなく、普段から定期的に通い、ワクチン接種や定期検診で健康管理を行うことも大切です。
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マンションで猫を飼う前に!知っておくべき注意点
マンションで猫を飼うこと自体は十分可能です。ただ、それを実行する前に、しっかりと以下のことを認識しておきましょう。
①生き物の命を預かる以上、最後まできちんと面倒をみるという責任感を持つ
②猫を飼うことを快く思わない人もいるため、近所への配慮をする
③完全室内飼育が基本なので、家の中で猫を飼う環境を整える必要がある
また、ペット可の物件であっても、無制限に飼えるとは限りません。「1頭まで」「多頭飼い禁止」などとなっているケースもあるため、最初に規則を確認しておくことが重要になってきます。
マンションでも飼いやすい猫の種類は?
マンションで猫を飼うなら、抜け毛が少ない、鳴き声が小さいなど環境に適した種類を選ぶのがよいでしょう。マンションで飼う猫のおすすめは、ブルディッシュショートヘアやロシアンブルーです。ブルディッシュショートヘアは物静かで性格が控えめという特徴を有しています。
ロシアンブルーは頭がよくてしつけがしやすいのが魅力です。鳴き声も小さくてマンションで飼うにはぴったりです。他にも、おすすめの種類としては、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア、ラグードルなどが挙げられます。
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猫と一緒に暮らすには注意すべき点が少なからずありますが、その一方で、心が癒されるなど、メリットも多々存在します。ただ、お迎えする以上は猫も大切な家族の一員です。できれば、人と猫が楽しく暮らせる環境を探したいものです。
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