正しい洗濯の仕方を徹底解説！はじめてでも失敗せずにできる方法とは

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2019/03/13

「衣類の正しい洗濯の方法」と言われて即答できる方はいるでしょうか。洗濯機に衣類を入れてスイッチを押せばきれいになるというくらいは知っているけれど、自信のある人は割と少ないのではないでしょうか。

正しいやり方で洗濯をしないと汚れがしっかりと落ちなかったり、大切な衣類を傷めてしまったりすることがあるので注意が必要です。それではこれを機会に、初めての人でも簡単にできる正しい洗濯の方法を覚えていきましょう。

1 正しい洗濯の基本的な流れ
- 1.1 洗濯機で洗えるものと洗えないものを仕分ける
- 1.2 一度に洗濯できないものを分ける
2 洗濯機を回す
3 洗濯物を干す
4 デリケートな衣類の手洗いの仕方
5 汚れがひどい場合の手洗いの仕方
6 洗濯する頻度
7 洗濯機の清掃方法
8 洗濯の仕方の基本を押さえて大切な衣類を長持ちさせよう！
9 あなたにピッタリのお部屋探しはプロに任せるのも手！専門スタッフがオンラインでサポート

正しい洗濯の基本的な流れ

洗濯の基本的な流れは4ステップ！詳細をそれぞれ見ていきましょう。

洗濯機で洗えるものと洗えないものを仕分ける

衣類はすべて洗濯機で洗えるわけではありませんので、まずは洗濯の仕方を判断できるようになりましょう。

衣類の裏側についている品質表示タグを確認して、洗濯表示に従って洗濯をします。タグにはいくつかの洗濯処理記号があると思いますが、水の入った洗濯桶のようなマークにバツが書かれているのは水洗いができない衣類です。家庭での洗濯はできないので、洗濯機でも洗えませんし手洗いもできませんからクリーニングに出す衣類であると覚えておきましょう。

このマークがない衣類は洗うことができますが、水の入った洗濯桶の下にある棒は水流の強さを表しており、棒が増えるほど弱い水流でしか洗濯できませんので注意しましょう。桶の中に書かれた数字が洗う水の限界温度になりますので、書かれているより低い温度で洗うようにしましょう。

また洗濯桶に手が入れられたマークは「手洗い」推奨の衣類です。このマークが書かれているもの以外は洗濯機で洗っても大丈夫と覚えておきましょう。これらの指示に従って洗濯をしないと衣類を傷めてしまうので注意したいものです。

一度に洗濯できないものを分ける

洗濯機で洗えると分かったものも全て一緒に洗っていいわけではありません。トラブルを避けるためにも、一緒に洗っていいものと悪いものに分けましょう。

色移りを避けるために白いものと色の濃いものは別々に洗う
汚れのひどいものは別に洗うか、下洗いをしておけば他のものと一緒に洗う
ボタンや装飾のついたものも分けて洗うのが望ましが、ネットに入れるなどすれば一緒に洗うことも可能

色移りのおそれがあるもの

衣類の染料は何度か水で洗ううちに少しずつ落ちていきます。新品の衣類や色の濃い衣類は色落ちする可能性があり、白いものと一緒に洗うと落ちた染料が白いものに移ってしまう可能性があるのです。白い衣類と色の濃い衣類は分けて洗うようにした方が、色移りを防ぐという意味で安全だと言えるでしょう。

汚れ移りのおそれがあるもの

汚れがひどい衣類と他の衣類を一緒に洗濯すると、汚れが他の衣類についてしまうことがありますが、これが汚れ移りです。泥汚れや色の濃い食べ物のシミがあるものは、あらかじめ下洗いをしておおまかな汚れを取り除いておきましょう。

市販のスプレータイプや塗るタイプのシミ抜きを使ったり、泥汚れは乾いたままの状態でブラシを使ったりして繊維の間の泥汚れを落としておきます。濡らしてしまうと繊維の奥に入ってしまうので注意が必要です。

このようにして下洗いをしておけばほかの衣類と一緒に洗濯しても大丈夫です。雑巾やバスマットなど雑菌が多いものは、熱めのお湯に30分ほどつけて殺菌してから分けて洗うのが無難でしょう。

衣服の痛みやひっかかりが起きるおそれのあるもの

ボタンや装飾品のついた衣類も注意が必要です。他の衣類と一緒に洗うとひっかけて傷つけてしまう可能性があります。分けて洗うのが望ましいですが、たった一枚のために洗濯機を回すのも手間だしもったいない気がするでしょう。

そんなときは、ボタンや装飾品が内側になるようにひっくり返して洗うか、洗濯ネットに入れておけば他の衣類と洗うことが可能です。ネットに入れる場合は、網目の細かいものを選ぶと装飾品や刺しゅうなどの痛みを防ぐことができます。

ネットも衣類にぴったりなサイズを選びましょう。大きすぎるとネットの中で衣類が大きく移動するので装飾品などでその衣類自体が傷んでしまいます。また小さすぎるとうまく洗えないため汚れが残ってしまいがちですので、適切な大きさのネットに入れて洗うようにしましょう。

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洗濯機を回す

洗濯機にはさまざまなコースが設定されています。機種により多少の違いがありますが、たいていの洗濯機には代表的なコースとして「標準コース」「ドライコース」「スピードコース」の3種類が設定されているものが多いです。それぞれのコースの特徴とどんな時に選ぶのがいいか、紹介していきましょう。

標準コース

「標準コース」は、一番オーソドックスな工程で洗っていきます。洗剤はいわゆる普通の洗濯用洗剤である「弱アルカリ性洗剤」を使用します。どうしても汚れが落ちない場合は漂白剤を使う方法もあります。

洗剤の選び方

【参考弱アルカリ性洗剤】
洗浄力が高くデイリーな汚れを落とすのにぴったりな洗剤です。

【中性洗剤】
洗浄力は弱アルカリ性洗剤より落ちますが、色落ちしにくいので色柄ものに向いています。

【漂白剤】
「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類がありますが、塩素系は色落ちしますので白い衣服のみに使用しましょう。通常の色柄ものの汚れは酵素系を使って落としましょう。

ドライコース

ドライコースは、おしゃれ着コースやおうちクリーニングコースなどとも呼ばれています。名前は違っていますが、どれもニットや型崩れしやすい衣類を洗うときに利用するコースです。

ドライコースを使う衣類は、洗濯桶に手が入れられたマークは「手洗い」推奨の衣類と、ドライクリーニング推奨ではあるけれど水洗い可のマークのついた衣類です。洗剤は中性洗剤（デリケート洗剤・おしゃれ着用洗剤）を使って洗いましょう。

スピードコース

スピードコースは、軽い汚れの衣類をサッと洗いたいときに使います。特徴として洗いの時間が短いのが特徴ですので、時間がないときや汚れが少なくて衣類を傷めたくないときなどに上手に利用しましょう。すすぎは1回であることが多いので、衣類に残りにくい洗剤を使うのが望ましいでしょう。

洗濯物を干す

衣類のタイプによって適切な洗い方を選び洗濯が終わったら、あとは干すだけです。ポイントは2つあり、「まずかびの繁殖を防ぐために洗い終わったら素早く乾かすこと」と、もう一つは「衣類を傷めないように工夫して干すこと」です。

まずタオルなどはじゃばら干しや三角干し、二本の竿にＭ字型に干すなど布同士に空間ができるような干し方をすると風が通るため早く乾きます。ズボンやスカートは裏返して筒状になるように干すと真ん中に風が通り乾きやすいですし色褪せも防げます。

シャツ類は軽くふってしわを伸ばしてから形を整えて干すと、布地が傷まずアイロンの手間も省けます。ブラジャーはパットを別にして乾かし、逆さまに干すかカップの間の部分で引っかかるように二つ折りにして干すと、形が崩れにくく長持ちします。

デリケートな衣類の手洗いの仕方

ここまで洗濯機で洗える衣類の洗い方について説明してきました。一方で洗濯機では洗えないデリケートな衣類は、クリーニングに出すか手洗いすることになります。それでは手洗いの詳しいやり方を見ていきましょう。

①手洗いコース用の中性洗剤を水に溶かして洗濯液を作ります。ゆっくりと衣類を入れて水になじませて、優しく洗います。
※この時にごしごしとこするのは禁物です。汚れが落ちたら水を替えてすすぎます。

②洗剤が落ちたら軽く水を切ってネットに入れます。洗濯機で脱水だけを選び、短時間で軽く水分を切ります。途中で一時停止して形を整えるのもいいでしょう。
洗濯機の脱水が大丈夫か心配なようなら、バスタオルなどにはさむなどタオルドライで水分を取って干したほうが安心でしょう。

汚れがひどい場合の手洗いの仕方

洗濯機で洗える衣類でも、そのまま入れると汚れが移ってしまうほど汚れている場合は下洗いが必要になります。ここでは下洗いの手洗方法を紹介します。

①つまみ洗いで汚れを指先でつまんでこすり落としましょう。

②シミ抜きなどの洗浄液に汚れた部分をつけて指のはらでこすり汚れが落ちたら水ですすぎます。

③つかみ洗いで汚れた部分を流水に当てながら、手で握ったり放したりして汚れを取ります。それでも落ちない場合はこすり洗いも有効でしょう。

他にも洗浄液に2から3時間ほどつけておくつけ置き洗いも衣類に負担をかけない方法です。それでも落ちないほど汚れがひどい場合は、酵素系漂白剤でつけ置き洗いをするといいでしょう。このような方法で下洗いをした後でなら、他の衣類と一緒に洗濯機で洗うことができます。

洗濯する頻度

洗濯の頻度が低い方が生地を傷めにくいのは間違いないのですが、汚れたものはすぐに洗わないと落ちなくなってしまいます。汚れの度合いや肌着か上着かなどの洗濯物の性質によって判断していくのが良いでしょう。

直接肌に触れる肌着などの汚れやすいものは、シミなどの目立った汚れに関係なく着用するたびにすぐ洗濯するのがいいでしょう。皮脂は着用するたびに蓄積され変色をおこしますし、通常の洗濯で落ちにくいので時間がたてばたつほど落としにくくなるので、こまめに洗濯をしましょう。

直接肌に触れない上着やコートなどは洗濯頻度が少ない方が長持ちします。しかし袖口や襟元など全く肌に触れないわけではないので、シーズンの終わりに最低1回、ベストな状態を保ちたいならシーズン中に中間洗いも1回行いましょう。

洗濯機の清掃方法

洗濯機自体にも少しずつ汚れがたまりますので、たまにはお手入れをしてあげましょう。目につきにくいので忘れがちですが、洗濯機の洗濯槽にはカビがつくので、手入れをしないと洗濯物に黒いワカメ状のものが付くまで気が付かないことがあります。定期的に洗濯槽をきれいにすることで、洗濯もののカビ臭さを抑えることができます。

毎日気分よく洗濯をするために、定期的に洗濯槽を「洗濯槽クリーナー」を使ってキレイにしましょう。洗濯槽のクリーナーには塩素系と酵素系がありますが、塩素系は取り扱いに若干気をつかうので、おすすめなのが酵素系クリーナーです。殺菌効果は塩素系に劣りますが、強い発泡力でカビをはがし取り、衣類へのダメージが少なくにおいも気になりません。

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【洗濯機の清掃方法】
①ゴミ取りネットなどを取り外し、満水ラインまでお湯をためます。
②商品の指示に従って適切な量のクリーナーを入れ、排水をしないように「洗い」だけを選んで洗濯機を回します。
③最低2から3時間、できれば一晩そのまま置いて浮いてきたゴミを丁寧に掬い取ります。
④ゴミ取りネットをつけて排水・脱水まで済ませ、汚れを再度取ったら洗いから脱水までをもう一度行います。