毎日の鍋で節約！飽きないレシピのバリエーションも紹介

一人暮らしの自炊メニューはいくつかの定番が存在しますが、中でも、「一人鍋」は工夫次第では節約にもなるので、特に寒いシーズンならとてもおすすめです。

今回は、毎日でも飽きない一人鍋をする為のポイントを詳しく見ていきましょう。自炊の参考になる具体的なレシピもご紹介します。この冬は、簡単でおいしい鍋を楽しみましょう！

一人鍋のメリット

鍋料理と言えば大人数でわいわい囲むイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、昨今では一人用サイズの鍋が市販される程に、一人鍋という料理は定着しつつあるのです。まずは、一人鍋が人気を博す理由とも言える、そのメリットを知っておきましょう。

洗いものが少なくて済む

一人鍋の調理工程では切った具材をそのまま鍋に入れていけばお皿やザルに具材を取っておく必要もなく、また、市販の鍋の素を使用すれば合わせ調味料を作る手間や調理器具の使用も省けます。そのため、洗いものが少なくて済むので後片付けが楽であり、仕事や学校で疲れた日でも手軽に作る事が出来るのが魅力です。

また、使用する調理器具の種類が少ないので、一人暮らしを始めてすぐにでも作れます。洗い物が少なければ浮いた時間で他の家事を片付けたり趣味に興じたりなど、時間を有効的に使う事も可能です。何かとやる事の多い一人暮らしにおいて、洗いものをする時間を短縮出来るのは大きなメリットと言えるでしょう。

調理の手間が少ない

一人鍋の調理方法は基本的に「具材を切る」「調味料と共に鍋に入れる」「火を通す」の3段階で、料理が苦手な人でも簡単に作る事が出来ます。面倒な下ごしらえなどの手間が少なく、調理時間が短いのも一人鍋の大きな特徴です。更に、具材を火にかけている間も吹きこぼれにさえ注意しておけば良いので、適宜鍋の様子を見ながら他の事に時間を割けるのも一人鍋のポイントと言えます。

また、前述のように後片付けにかかる時間も少ないので、作り始めから片付けまで全体を通して時間を短縮する事が可能です。食事にかける時間をトータルで大きく節約されるので、忙しい暮らしを送る中でもしっかりとした自炊生活が実現出来ます。

余った食材を利用できる

定番の具材こそあれど、元来鍋料理には決まった食材がなく相性さえ良ければ何でも入れて構いません。そのため、一人鍋以外の食事に使用して余ってしまった食材でも、一人鍋の具材として利用出来るものが多いです。食材を腐らせたりして無駄にする事がなく、冷蔵庫の整理にもなるのでメリットが豊富な料理と言えます。

更に、余った食材を使い回していると無意識のうちに野菜をたくさん摂取している事が多く、偏りがちな一人暮らしの食生活でも栄養豊富で健康的な食事をとれるという副産物的なメリットが生まれるのです。その上、一人鍋はヘルシーな食生活に一役買ってくれるので、ダイエット効果も期待して良いでしょう。

毎日鍋でも飽きない方法

毎日同じ料理を食べ続ける事はすぐに飽きが来てしまい、長続きしない事が多いでしょう。しかし、一人鍋は工夫次第で毎日でも飽きない料理になり得るのです。一人鍋に飽きない為のポイントやレシピを知っておきましょう。

鍋に入れる具材を変える

毎日鍋でも飽きない為のポイントは、まず具材を変えてみる事です。食事の満足感となるたんぱく源には鳥や豚などの肉が用いられる事が多いですが、趣向を変えて魚介を挟むようにすると味に新鮮味が出ます。

影のメイン具材とも言える葉物野菜は白菜やキャベツ、ミズナなどバリエーションが豊富なのでその日の気分や他の具材との相性を考慮して変えてみましょう。

また、キノコも同様でしめじやえのき、エリンギや椎茸など色々な趣向を試してみると飽きません。上記のような定番食材の他にも、意外性のある具材を入れて冒険してみるのも1つの楽しみ方です。

チーズを入れてイタリアン風にしてみたり、お餅を入れて和風に仕上げてみたり、シュウマイを入れて中華風にしてみたりしても面白いでしょう。

鍋の味を変える

鍋料理のもう1つのアレンジポイントはスープの味です。同じ具材でも味を変える事でガラッと印象が変わります。もちろん、具材に合わせてスープの味を変えるのも有効な手法です。1日毎に味を変えて色々な味を試す事でレシピの幅を増やしておけば、味に偏りがなくなり飽きにくくなります。

まずは、市販のスープの素を色々試してみて、お気に入りの味を見つけてみるのが良いでしょう。お気に入りを中心に味をローテーションさせてみて、少し変化が欲しくなったら市販のものを2つ混ぜてみるのもおすすめです。途中で別のスープを加えて味を変えるのも面白いでしょう。慣れてきたら自宅の調味料を組み合わせて、付けダレで色々な味を作ってみると新鮮に感じられます。

豚肉を使った鍋レシピ

鍋の主役として人気の高い食材と言えば豚肉でしょう。豚肉を使ったレシピなら、牛肉に比べて油が少なく食べやすい豚肉の特徴を活かした「ねぎ塩豚鍋」がおすすめです。

【具材】
豚肉＝130g
キャベツ＝半玉
白ねぎ＝1本
青ねぎ＝2～3本
＋お好みの具材

【作り方】
まず市販の塩ダレスープに鶏がらスープの素を入れ、ざく切りキャベツを敷き詰めた上に豚肉を半分、輪切りにした白ねぎ、残り半分の豚肉、刻んだ青ねぎの順番に重ねましょう。

黒こしょうと塩で味を整えて豚肉に火が通り切ったら完成です。塩ダレと鶏がらの合わせスープで季節を問わずあっさりと食べられる鍋に仕上がります。また、仕上げや食べている途中で七味やレモン汁を加えると味のバリエーションが楽しめるでしょう。

鶏肉を使った鍋レシピ

鶏肉を使った一人鍋なら、甘辛く懐かしい味がたまらない「鶏すき鍋」。どの家庭にあるような調味料で本格的なすき焼きの味を再現してみましょう。

【具材】
鶏もも肉＝100g
白菜＝2枚
玉ねぎ＝1/2個
白ねぎ＝1本
木綿豆腐＝1丁
卵＝1個

［割り下風のつゆ］
和風だしの素＝小さじ1/2
しょうゆ＝大さじ2
めんつゆ＝小さじ1
みりん＝大さじ1
砂糖＝大さじ2
水＝150cc

【作り方】
だしの素とめんつゆを隠し味程度に加えるのがポイントです。つゆを鍋に張って沸騰したら白ねぎ以外の具材を投入、概ね火が通ったところで白ねぎを加えて2分程度加熱して完成になります。そして、溶き卵につけて食べましょう。野菜も豊富に摂取出来るヘルシーな一品です。

魚介を使った鍋レシピ

肉類以外で鍋の主役を張る魚介類を使ったレシピはお手軽な「たらと豆腐の鍋」がおすすめです。

【具材】
たら＝1切れ
豆腐（木綿と絹はお好みで）＝1丁
えのき＝1房
鍋用カット野菜（白菜、ねぎなど）＝1パック

【作り方】
市販の白だしに水を加えたつゆを300cc用意して、料理酒を50cc加えます。つゆを火にかけて沸騰したところでたらの身を加え、色が変わったら野菜と豆腐を加えましょう。

さっぱりとポン酢で食べるのがおすすめです。魚介系の鍋というと下ごしらえが大変というイメージが持たれがちですが、これなら手軽に作れるつゆと面倒なカットが必要ないシンプルな具材で魚をおいしく食べられます。

お好みでしょうがを加えると、身体の芯まで温まる鍋に変身しおすすめです。

毎日鍋で節約する方法

一人鍋はあまり気にせずともそのままで十分経済的な料理ですが、ポイント押さえておく事で毎日の一人鍋で更に節約効果をあげる事が出来ます。一人鍋の魅力を最大限に活かす為に節約ポイントを把握しておきましょう。

値段の安い食材を使う

厚揚げやもやしなど、一人鍋の具材に使える食材は安価なものも多いです。そうでなくても、スーパーの安売りチラシをこまめに確認してみると色々な食材を安く入手する事が出来ます。特売のチラシを見ながらある程度先の献立を決めて、安売りのタイミングでまとめ買いしておきましょう。

多少賞味期限が短くても冷凍保存しておけば問題なく使用する事が出来ます。

また、一人鍋ではそれほど大量の食材を使用する必要がありません。レシピ上での食材使用量に対してスーパーで売られている単位は多めなので、使い切らなかった分の食材はそれぞれ適切な保存方法で小分けにして取っておきましょう。

お得パックを保存し使いまわす

スーパーやディスカウントショップではお得パックとして食材が販売されている事があります。お得パックは普通の量よりも内容量が多くなっていますが、単価で見ると総合的に安上がりな値段設定になっています。肉や野菜などで出番の多いものは、お得パックでまとめて購入して保存しておくようにしましょう。

肉や魚のように足の早い食材は冷蔵保存中に使い切れないようなら、新鮮なうちにパックから取り出して小分けにして冷凍保存してください。

なるべく水気を切っておく事が風味を保つポイントです。また、野菜は一般的に低温の方が傷みが遅いので、冷蔵庫の野菜室での保存が基本になります。

切り口をラップで包んで保湿しておくのがミソです。また、イモ類やかぼちゃ、きゅうりやピーマン、ナスなどは冷蔵保存に不向きなので10～14度の冷暗所で保管しましょう。

一人鍋が手軽にできる商品を活用する

最近では個食化の風潮に伴って一人鍋に便利な商品が各社からリリースされています。特に、鍋の素は開発に力が注がれており、自分で用意した調味料を配合するよりも安上がりにつゆを用意出来るのです。

mizkanの「こなべっち」

まろやかな豆乳鍋味やあっさりした寄せ鍋つゆなど、豊富なラインナップを本格的な液体スープで楽しめます。

エバラから出されている「プチッと鍋」

濃縮された液体つゆが小分けになっており、キムチや白湯など濃厚な味わいが魅力的です。

味の素が作る「鍋キューブ」

取り回しの良い固形タイプで、調理にも保存にも便利です。比較的とろみが強く食材にスープがよく絡みます。

飽きない毎日鍋で節約しよう！

簡単に作れて後片付けにも手間がかからない、野菜が取れて健康にも効果的な一人鍋を毎日飽きずに楽しむにはレシピのバリエーションを増やしておく事が重要です。一人暮らしは自分の分だけを作れば良いので、気軽に色んなレシピにチャレンジしてみましょう。

一人鍋は安い食材をまとめ買いして小分けに保存して使っていけば、心強い節約メニューにもなるので一石二鳥な料理です。安い、早い、美味いの三拍子がそろった一人鍋で充実した一人暮らしを送りましょう。

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