部屋のカビ対策には無水エタノール！ポイント別の掃除方法とカビ予防対策

カビや除菌におすすめ！無水エタノールを使った場所別掃除方法

まず、無水エタノールを使った除菌スプレーの作り方を説明します。無水エタノール4：水1の割合で混ぜ合わせます。無水エタノール80mlに水20mlで100mlの除菌スプレーができますので、それをアルコール対応のスプレーボトルに入れます。揮発性が高いので一気にたくさん作ってしまうことはせず、使うたびに少量ずつ作って使い切るのが望ましいでしょう。それでは場所別の掃除方法をひとつずつ見ていきましょう。

お風呂

お風呂は湿気がたまりやすい場所ですので、家の中で最もカビが生えやすい場所と言えるでしょう。

除菌スプレーを使った「お風呂掃除」の手順

①カビに除菌スプレーを吹きかけて15分放置する
頑固なカビにはキッチンペーパーにたっぷり除菌スプレーをかけたものをカビ部分に張り、ラップをかけて置いておくと揮発を防げるので密着してよく落ちます。

②水分はカビのエサになるので、放置した後はからぶきする
エタノールには漂白作用はないので、黒いカビの色はメラミンスポンジでこすり落としましょう。メラミンスポンジが使えない場所は、歯ブラシや布でこすり落とします。

③風呂の壁や天井を乾いた布やキッチンペーパーに除菌スプレーを含ませて拭いておく
目に見えないカビの菌が繁殖することを防ぐことができます。届かない場所はフロアワイパーにセットした不織布にスプレーを吹きかけておこないましょう。

窓や窓枠

窓や窓枠は結露が起きやすいので、やはりカビが生えやすい場所です。

除菌スプレーを使った「窓や窓枠掃除」の手順

①中性洗剤と水を含ませた雑巾で窓を拭き、おおまかな汚れを落す
②布を巻きつけた割りばしや綿棒、歯ブラシなどで窓枠の細かいところの汚れやホコリを取る
③乾いた雑巾に除菌スプレーを吹き付けて、カビ部分をきれいにふき取る
④窓全体に除菌スプレーを吹き付けて、目に見えないカビの菌を死滅させカビの繁殖を防ぐ

部屋の壁

通気性の良い場所の壁にはカビは生えにくいですが、家具や家電の裏側の壁は湿気がたまりやすいためカビが生えやすいので注意しましょう。

除菌スプレーを使った「部屋の壁掃除」の手順

①中性洗剤と水を含ませた雑巾で拭いてから乾かし、目立たない場所に除菌スプレーを吹きかけ変色や変質がないかを確認する
②乾いた雑巾に除菌スプレーを吹き付けてカビ部分をさらにふき取る

黒いカビはエタノールで取れませんのでメラミンスポンジでこすり落とします。白い壁の場合は漂白剤を使うのもおすすめです。ただし、エタノールが十分揮発してからが望ましいので、別の日におこないましょう。なお、このように掃除しても何度もカビが生える場合は壁紙の中にカビが生えている可能性がありますので、リフォーム業者に相談するのがいいでしょう。

フローリング

フローリングはカビとは無縁に見えますが、布団やカーペットを敷いていたり観葉植物を置いていたりすると湿気がたまりやすいためカビが生えやすくなります。

除菌スプレーを使った「フローリング掃除」の手順

①雑巾やフロア用ワイパーでフローリング表面のカビをふき取る
②目立たない場所に除菌スプレーを吹き付けて変色や変質のないことを確認する
※ワックスがかけてあるフローリングには、除菌スプレーが使えませんので注意してください。
④除菌スプレーを吹き付けてからぶきする
⑤フローリングの板の隙間や溝は、歯ブラシにスプレーをつけてこすり取る

また、布団やカーペットを敷かなくてはならない場所には、毎日だとフローリングが傷むので週に1回くらい除菌スプレーを吹き付けてカビの予防をしましょう。

クローゼットや押し入れ

クローゼットや押し入れは風通しが悪いため湿気がたまりやすく、カビの生えやすい場所です。まず、中に入っている布団や荷物、洋服などをすべて取り出します。

除菌スプレーを使った「クローゼットや押し入れ掃除」の手順

①乾いた雑巾に除菌スプレーを吹き付けてカビ部分をふき、完全に乾ききるまで風通しを良くするように開け放しにする
※クローゼットや押し入れは内面が木なので乾きにくいため、しっかり時間を置くことが大切
②カビが残っている時は乾いた布に除菌スプレーをたっぷり含ませて、カビをたたくようにしてふき取る
③カビがなくなったのを確認してから、天日干しをしてしっかり乾燥させた布団や荷物、洋服を押し入れやクローゼットに戻す

砂壁や畳などの和室

自然素材の砂壁や畳は洗剤や漂白剤が使えないことが多いので、除菌スプレーが活躍します。

除菌スプレーを使った「砂壁や畳などの和室掃除」の手順

【砂壁】
砂壁はこすると砂が落ちてしまうので、カビに吹き付けるだけで良いでしょう。液だれに注意して、適量を吹き付けた後は乾燥させます。

【畳】
畳は目立たない部分に吹き付けてチェックしてからカビ部分に除菌スプレーを直接吹き付け、15分ほど放置します。そして、畳の目にそって歯ブラシなどでカビをかき出します。

その後、十分な換気をして畳の表面を乾燥させましょう。窓がない場合はエアコンの除湿機能を使ってしっかりと乾かしましょう。

靴やカバン

靴やカバンは、雨に濡れた後に放置したり湿気のたまりやすい押し入れやクローゼットに入れっぱなしにしたりしていると、カビが生えやすいです。また、カビの生えた靴やカバンをそのままにしておくと、下駄箱や押し入れ、クローゼット全体にカビが広がる原因になりますので素早い対応が必要です。

除菌スプレーを使った「靴やカバン掃除」の手順

①靴やカバンの目立たない場所で変色・変質のチェックをする
②除菌スプレーを含ませた布でカビをふき取る
③新しい布に除菌スプレーを含ませ、全体を拭いて新たなカビを予防する
④2～3日陰干しをして完全に乾燥させてから収納する

カビ以外の汚れにも！無水エタノールで作った除菌スプレーでの殺菌方法

このように無水エタノールで作った除菌スプレーはカビの予防はもちろんですが、他にも、病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオやサルモネラなど多くの細菌に対応できます。

デリケートな素材は目立たない場所での確認が必要ですが、除菌スプレーを吹き付けた布で拭いておくとさまざまな場所の除菌やカビ予防になります。その中でも、特におすすめなのが水回りで、トイレの壁や便座、洗面所やお風呂のピンク色の汚れなど水回りの掃除になります。

また、包丁やまな板、排水かごや三角コーナーなどのキッチン周りをはじめ、冷蔵庫の取手や中の壁のカビ除去や除菌にもぴったりです。他にも、人の手が触れるドアノブや照明のスイッチ、蛇口や子どものおもちゃなどの除菌、カーテンや下駄箱のカビの予防など、利用できる場所は広範囲に及びます。

無水エタノールで食品保存容器もカビ予防！専用スプレーの作り方

無水エタノールは、食品の保存容器やビン、お弁当箱のカビや細菌予防にも使えます。煮沸消毒できない熱に弱い素材や大きなものでも除菌できて便利です。ただし、食品保存容器に使用する際は、掃除用の除菌スプレーとは水の配合割合を変えましょう。無水エタノール7：水3と水の割合を多めにします。こうして作った食品保存容器用除菌スプレーをきれいな布に含ませて、容器をふいてから完全に乾燥させて使いましょう。

掃除やカビ予防に！無水エタノールを使いこなそう

このように無水エタノールは家の中のいろいろな場所で掃除やカビ取りに使うことができるので、家に1本あると重宝します。ただし、注意すべき点に配慮しながら使うことが大切です。今回紹介したエタノールの特徴や種類、家の中に生えてしまったカビの除去や予防の方法、食品周りのカビ予防方法などを参考にして、ぜひ、家庭のさまざまな場面で活用してみてくださいね！

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