- case
- 2020/01/10
女優、タレント、MCなど様々な分野で活躍している人気YouTuberのめがね(渡邉みな)さんが綴る、東京暮らしの連載がはじまります。第1話は、高校を卒業してはじめて自分の家を探した時のお話を思い出してもらいました。
天邪鬼の私が、愛す大阪の形
大阪生まれ大阪育ち、大阪を愛し愛された18年間。
私はココが”大好き”かと聞かれたら決してそうじゃない。
難波はごちゃごちゃしてるし、アメ村は観光客様向けになったし、
中崎町は最近おしゃれになったし
地元にはセカンドストリートしかないし
南船場は楽しいし(これはええやん)、
心斎橋はもはやオブジェやし、天王寺はようわからんし、
桃谷と鶴橋は電車乗らずに歩いて買いもんすべきやし(ローカルネタすぎるか)
大阪ドームの近くのイオン混むからコンサートある時は早めに行くべきやし、
海遊館行ったカップル別れるって迷信あるし
天満と天六の商店街むっちゃ楽しいから一回行って欲しいし(これもええことやん)
おっとっと忘れちゃいけない。
もう一度言っておこう、
地元にはセカンドストリートしかないし。
…………ん?
待て、ちょっと待て、待ってくれ。
後半どうでもいいことしか言ってなくない?
何言ってんのか自分でもわかってなくない?
読んでくださる方読みにくくない?大丈夫??
つらくなったらいつでも言ってね。
いつでも相談にのるわ。
という感じでして私の中の大阪って、沢山の人と文化と匂いと人間味と情にアツい所がごちゃごちゃしてたりとか、何かと色々つまっていたりして、
本当に大好きではないんだけど、本当に愛してるんです。
MGとの約束
そんな大阪で育った私は、16才の頃からYouTubeに動画を投稿し始めます。
始めた理由は舞台女優になりたかったから。
なんだって?
舞台女優になりたくてYouTuberになる。
What????
これもまたおかしな話ですけど、これは散々インタビューで答えてきたので割愛。
(知りたい方はめがねちゃんで検索検索〜❤️)
そして18才の高校卒業するタイミングで東京に出るとマネージャー(MG)と約束します。
不動産挫折事件
MGに紹介してもらった不動産と話をするも、引っ越しのヒの字も人生の教科書にない私には、マジで訳がわからんかった。
家の探し方、東京の土地感、賃金感、広さ、いやてかまず平米数ってなんぞ。。
マジわからん。わからんよ!!知らんし!そんなん!
という感じで、不動産会社の方とお話をさせていただいても
いまいち自分の理想や希望が伝わらない。
まだ高校生だった私は、東京でのレギュラーの仕事も無い。
てかカッコつけて”レギュラー”とか言ったけど、
あの頃の私はまず仕事が無い。
だから、どこに住めばいいのか分からなかった。
—
不動産会社「エリアはどちらでお探し致しましょうか?」
私「はい?」
不動産会社「えっと〜……ご希望の場所とか…」
私「はい??」
不動産会社「(こいつ話になんねーな。)お仕事される場所とか、、、」
私「仕事する場所とかないんですよねぇ…」
不動産会社「はい???」
てな感じで会話が繰り広げられるのだ。
カオスな会話はまだまだ繰り広げられる。
不動産会社「お客様、ユニットバス(UB)も候補に入れてもよろしいですか?」
私「はい?」
不動産会社「(そうだ、この人話通じないんだった)えっとー…、お風呂とトイレが一緒になってるんです」
私「え?!それ大丈夫なんですか?!感電しないんですか?!え?!?えぇええ?!………ってかそれ人住めるんですかっ?!?」
不動産会社「…」
—
流石の不動産会社さんもこれには呆れた様子だった。
本当に申し訳ないんだが、あの頃の私には、
引越しのヒの字も、ユニットバスa.k.a.UBも人生の教科書には載ってないのさ。
ははは。…はは。
って笑って済ませれる話じゃ無いくらい本当に苦労した。
そりゃそうだ。今まで生きてきて理想の部屋や希望なんて、考えた事も文字に起こしたことも一度もないんだから。
今思えば理想や希望は実家そのものだから、そんなの伝わらないし見つけられるはずがない。
高校在学中の冬休み、紹介してもらった不動産に足繁く通っていたがココで心がズタボロに折れた。
ええもう別に私なんて、いいんですよ。私の考えなんて伝わるはずないんですから。
東京に住まずに大阪で彼女になったよ。
心をズタボロにされたタイミングで年上の恋人ができた。
これッて偶然、必然??///
私が憔悴仕切ったタイミングでの突如現れた救世主。
なんでも知ってる年上の恋人に頼りに頼り切ってしまった。
高校を卒業して3ヶ月。
私は大阪に、いまだ住んでいた。
あの日の記憶(思い出)を忘れない。
そして、、、、、、月日が過ぎた5月のこと、
MGことマネージャーにめちゃくちゃ怒られた。
ええそりゃもう、冷静に、冷静に怒られましたよ。
「そろそろ来ないと、レギュラーの仕事受けられないから」
いつも冷静沈着でお父さんのように私を見守って下さった優しい優しいマネージャー。
仕事で、東京に来た時はご飯を一緒に食べてくれたマネージャー。
私が慣れていなくて下手なMCをしても、
私が案件動画の提出ギリギリに渡しても、
決して怒ることのなかったマネージャーに、
ものすごく低い声で、調子を変えずただ冷静に。
「そろそろ来ないと、レギュラーの仕事受けられないから」
と言われたのだ。
キャァァぁぁあ
やばい!だめよ!ダメダメ!これはダメ。
見捨てられてしまう!!家がなんだ!東京がなんだ!
愛がなんだ!!
ホントすみません。ふざけてばっかですみません。
いや、なんかもう、すみません笑笑
ってわろてる場合か!!!!
すぐ、すぐに家探しますから!!!!!
駄々ばっかこねてホントすみません。
そこから自分でネットをあさりに漁りまくった。
東京をGoogleで検索したら、大体どこに何があるかだけはわかった。
じゃあ渋谷から30分ぐらいなら、大体どこでもいけんじゃね??
そんな訳で、フィーリングで決めた愛しき我が家!!!
こだわりにこだわり抜かなかった私の新しいマイホーム!!!
私はついに引越しを決意した。
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