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- 2020/04/01
中野(なかの)駅は、その名の通り東京都中野区にある駅です。駅前には商店街が広がり、都心に近いながら物価は安めで、住みやすい街として人気があります。
ただし実際の住み心地の良さについては、一人暮らしを始めてからでないとわからないこともあります。例えば毎日通う会社への通勤ラッシュがどれくらい混雑しているかは、引っ越して実際に朝の電車を体験してはじめて実感することでしょう。
そこでWoman.CHINTAI編集部が実際に朝の通勤時間帯に、世界最多の乗降員数を誇る新宿駅に向かうと仮定して、混み具合や混雑率などの通勤情報をリサーチしてみました。 朝9時前に新宿に到着するためには、どのような混雑が待ち受けているのでしょうか。 ラッシュにあわずに混雑時間を避け、椅子に座ることはできるのでしょうか?
後半には、実際に乗車して体験した生の声もお届けします!
目次
中野駅の特徴と基本情報
中野駅の基本データ
中野駅は、東京メトロとJR東日本の両方が同じ駅舎を共有している駅です。利用者数も多く、2018年度の1日平均で、東京メトロで乗り降りした人の数は163,908人、JRで乗った人の数は150,886人となっています。
中野駅への入り口は、北口と南口とがあります。南北それぞれの改札が向き合っているものの、改札と改札の間はおよそ100mあります。JRと東京メトロの両方が使える駅なので、乗り換える際に改札を出る必要はありません。一旦改札に入れば、JRと東京メトロどちらの路線へも乗ることができます。ただしその分ホームの数は多く、1番線から8番線まであります。ホームは2階部にあり、階段やエスカレーターで昇るかたちとなります。
また中野駅の特徴として、ある行き先に向かう電車が常に同じ番線から発車しないということがあります。そのため、同じ行き先なのに、次に発車する電車は別のホームから出るということも結構あります。改札内は大勢の人が行き来していますので、なるべくスムーズな移動ができるよう、十分な注意が必要です。
中野駅を走る路線と、中野駅から新宿駅へのアクセス
路線に関して、中野駅は東京メトロの東西線とJR東日本の中央線が走っています。新宿へ向かうのはJRのみで、乗り換えなしの1本で行けます。逆に東京メトロの東西線は新宿駅へは向かいません。
というわけで、ここ中野駅と新宿駅とをつなぐJRの中央線について、細かく見ていきましょう。
中央線は大きく快速と各駅停車とに分かれ、停車駅などに違いがあります。中央線快速はカッコ書きで「中央線(快速)」と表記されます。オレンジ色がシンボルマークで、東の東京駅と西の高尾駅とを結んでいます。中野駅から新宿駅へは途中停車はなく、一気に行きます。
一方、中央線各駅停車は、「中央・総武線(各駅停車)」と表記されます。黄色がシンボルマークで、東の三鷹駅と西の千葉駅とを結んでいます。中野駅から新宿駅へ向かう際には、途中、東中野駅、大久保駅に停まります。 JR中央線での新宿駅までの平均所要時間は、快速で5分。各駅停車だと7分です。運賃については、快速の割り増し料金などはなく、どちらも157円(2019年11月、ICカード決済の場合)です。 なお今回は利用しませんが、東京メトロの東西線は、西の中野駅と東の千葉県船橋市の西船橋駅とを結んでいます。
ただし、直通運転も多く行われています。例えば、東は西船橋駅から先の千葉県習志野市の津田沼駅までさらに伸びていたり、東葉高速鉄道とつながっていたりすることもあります。同様に、西も中野駅が始発となる場合もありますが、先ほどのJR中央線の各駅停車との直通運転が行われることもあり、JR三鷹駅が始発となる場合もあります。
中野駅周辺の情報
中野駅を貫くように、南北に中野通りという大通りが走っており、通り沿いには多くのお店が建ち並んでいます。
また、中野大通りへつながる形で、北口・南口両方の駅前にバスターミナルもあります。 中野駅の南側には住宅地が広がっています。駅から少し南へ進むと、中野郵便局や中野総合病院などの生活に密着した施設があります。南東には紅葉山公園があり、「なかのZERO」の愛称で親しまれている複合施設のもみじ山文化センターがあります。かつては中野公会堂と呼ばれたこの施設内には、演劇やコンサートが行われるホールやプラネタリウム、中野区立中央図書館などがあります。 一方、中野駅の北側には、中野区役所やこちらもコンサート会場としておなじみの中野サンプラザなどの施設があります。
特に、駅の北西部は「中野四季の都市」と呼ばれる開発エリアで、数々の会社のオフィスビルの他、早稲田大学、明治大学、帝京平成大学などの大学キャンパスがあり、多くの若者が通学しています。
中野駅の北口を出て広場を抜けた先には、全長200メートル以上におよぶ中野サンモール商店街が広がっています。アーケード商店街なので天気が悪い日でも安心。さらにその突き当りには、ショッピングセンターの中野ブロードウェイがあります。地下にはスーパーマーケットやお惣菜売り場などがありますが、特筆すべきは2階から上のフロア。アニメグッズやレアな音楽など、サブカルチャーが好きな人にはたまらないグッズが売られています。「サブカルチャーの聖地」とも呼ばれており、眺めてみるだけでもちょっとした楽しみがあります。
中野駅の通勤ラッシュ・混雑時間の実態を調査してみた
中野駅の混雑状況についての情報を集めてみました。
混雑率について
混雑率とは、電車の混み具合を数値化したものです。国土交通省では、下記の目安を発表しています。
混雑率 | 状況 |
100% | 定員乗車。座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる |
150% | 広げて楽に新聞を読める |
180% | 折りたたむなど無理をすれば新聞を読める |
200% | 体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める |
250% | 電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない |
※出典:国土交通省ホームページ
中野駅から新宿駅までの混雑率・遅延率について
国土交通省が発表した2018年度のデータでは、東京圏全体のピーク時の平均混雑率が「163%」に対して、中央線の混雑率は「182%」(快速上りの中野駅~新宿駅の間、最混雑時間帯である7:55~8:55の平均)で、81,000人が利用するというデータが出ています。
この中央線快速の上り中野駅~新宿駅区間については時間帯ごとの混雑率も発表されており、1時間前の6:55~7:55だと「164%」、1時間後の8:55~9:55では「137%」となっています。朝は多忙になりがちでさらに職場の都合などもあって難しいかとは思いますが、最混雑時間帯である8時台をずらすと混雑は緩和されるようです。
また、ネットで中央線の利用者の声を検索すると、7時台後半の利用ですでに新宿へ向かう中央線の電車は混みがちである、途中の駅でも降りる人より乗る人の数が多くて座る機会を狙うのは難しい、といった情報が。
もう1つネット検索で多かったのが、中央線は遅延しがちという情報です。JR東日本の公式サイトには遅延証明書のページがあり、過去45日分の遅延履歴を路線ごと・時間帯ごとに確認ができます。
2019年10月の朝の時間帯(7時~10時)の履歴を確認したところ、それぞれ28回、27回とほとんどの日で遅延が発生。最大では61分以上の遅延というのもありました。同じ期間の山手線の場合の遅延日数が約20日と考えると、確かに遅延が出がちかもしれません。少しゆとりを持った通勤を心掛けたほうがよさそうです。
※JR東日本の公式サイト「遅延証明書のページ」
中野駅の駅員さんに聞いてみた
朝の電車の混雑状況について、中野駅北口の駅員さんに話を聞いてみました。 朝の混雑は9時半くらいまでは続くそう。
北口からの場合、7・8番線が改札を入ってすぐのホームとなるので、新宿へ向かうのであればオレンジ色(中央線快速)を目印に乗るとよいでしょう、とのことでした。
ただし、座席を確保することは難しく、特に先頭車両は混んでいるそうです。
中野駅から乗った、JRの混み具合・混雑率の実態を調査してみた
それでは、実際に中野駅から乗って新宿駅に向かいつつ、混み具合の実態を調べてみましょう。
JR中野駅の混み具合について
朝、8時35分。北口から、中野駅へと向かいます。
改札前は、中野駅へ向かう人と出てくる人とが入り混じり、多くの利用者でごった返していました。北口を出てすぐ左にはデッキがあって、南北に伸びて幅が広い中野通りを横断歩道などで待たずに渡ることができるのですが、半分近くの人が利用してこちらも混雑をしていました。 改札の上には、各路線の電車の発車時刻と発車ホームが何番線かが表示されています。
まず、中央線快速の東京行きはこの日は5分の遅れが発生していました。各駅停車は津田沼行きが2本表示されていました。ただし、8時39分発が5番線から、8時42分発が2番線からと、発車ホームは違っています。1本乗り過ごして次に来る電車に乗ろうという場合など、注意が必要なようです。 今回は、2番線からの各駅停車を目指します。8番線まであるホームは、南側から順に1番線・2番線……となっています。
2番線には新宿行きの中央線の各駅停車、7・8番線には快速が、そして中央部には東京メトロ南北線の電車が走ります。そのため、南口を利用する場合は各駅停車、北口を利用する場合は駅員さんがオススメするように快速が便利です。
駅構内はほぼ一直線なので迷うことはありませんが、結構混んでいます。中野駅の南北どちらのエリアに住んでいるかによって、入り口から近いホームを基本利用するとしたほうが便利かもしれません。
お手洗いは、北口・南口それぞれの改札を入ったすぐの位置に、合計2か所あります。また、北口を出て右手の改札外にもあります。 2番線のホームへ昇るエスカレーターも人が多めです。壁には「中央・総武線各駅停車は、5番線からも発車します」との補足情報が貼られていました。 ホーム自体は長いので、ギュウギュウという感じはしません。どの車両の前も10人以上並んでいる感じです。
待つこと数分、電車が来ました。約10人降りましたが、倍近くの人数が乗車しました。車内の混雑率は200%に近く、座席に座ることはもちろん、座席前の位置に移動するのもやや厳しい状態です。 以降、各駅での乗り降りの状況です。
東中野駅
1人降りましたが、4人が乗車しました。
大久保駅
こちらでも数人ずつの乗り降りがありました。 そして、電車に乗ることトータル7分で、新宿駅に到着しました。
なお、新宿駅では30名ほどが一気に降りましたが、同じくらいの人数が乗車して混雑率はほとんど変わりませんでした。もし新宿駅よりも先の御茶ノ水駅などへ行く場合、この新宿駅での乗り換えのタイミングで座席をキープすることを意識しておけば、座ることができそうです。 また別途近い時間帯で、中央線快速での状況を確認してみました。
若干並んでいる人、乗っている人の数は、各駅停車よりも多く感じました。車内の混雑率も変わらずで、雑誌などは広げられず、手に持ってたスマホをいじるのはできる感じです。
中野駅を快適に利用するためのポイント
中野駅から新宿駅へ向かう際に、混雑を避けて快適に利用するためのポイントや情報を整理してみました。
- 中野駅を利用する人は多く、駅周辺や北口・南口どちらの改札付近も混んでいる。また、駅の構造は一直線ではあるが、駅の中も混んでいる。
- 中央線は快速と各駅停車の2つある。快速は途中の2駅に停まらないため、新宿駅へ早く到着する(快速5分、各駅停車7分)
- 時間によって発車するホームが異なることがあるので注意が必要。駅構内は混んでいるので、北口を使う場合は快速、南口を使う場合は各駅停車など決めておいてもいいかもしれない。
- 車内はスマホの利用ができる程度の混雑ぶり。座るのは厳しい。
- 中央線は遅延することも多い。遅刻しないためには、少しゆとりを持った移動をしておくとよい。
まとめ
以上、朝8時台に中野駅から新宿駅へ向かう場合について、中野駅の基本情報、通勤ラッシュ・混雑時間の情報についてご紹介しました。新宿駅は近いのですが、その分利用する人は多く、また駅のホームの構造が複雑で慣れるまで時間がかかるかもしれません。
朝の通勤ラッシュは、少しでも快適に過ごしたいもの。ぜひ、参考にしてくださいね!
※この記事は2019年10月の調査をもとに制作しています。
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