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- 2020/04/03
阿佐ケ谷(あさがや)駅は、東京都杉並区にあるJRの駅です。駅の南には大型の商店街も伸びていて、いわゆる山の手の住宅街として人気が高い街の中心に位置しています。最近では、女性お笑いコンビの名前の由来になっていることもあり、名前を耳にする機会も多く、生活がしやすい街という情報も多く伝わっているようです。
ただし実際の住み心地の良さについては、一人暮らしを始めてからでないとわからないこともあります。例えば毎日通う会社への通勤ラッシュがどれくらい混雑しているかは、引っ越して実際に朝の電車を体験したときにはじめて実感することになるでしょう。
そこでWoman.CHINTAI編集部が実際に朝の通勤時間帯に、世界最多の乗降員数を誇る新宿駅に向かうと仮定して、混み具合や混雑率などの通勤情報をリサーチしてみました。
朝9時前に新宿駅に到着する電車はどれくらい混しているの? ラッシュにあわずに混雑時間を避け、椅子に座ることはできるのか?といった疑問について、実際に乗車して体験した生の声をお届けします!
目次
阿佐ケ谷駅の特徴と基本情報
阿佐ケ谷駅の基本データ
阿佐ケ谷駅は、杉並区のほぼ中心部に位置するJR東日本の駅です。他路線との接続はありませんが、南に600m歩くと東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅があります。
JR阿佐ケ谷駅の利用者数は、2018年度の1日平均乗車人員は46,089人です。ちなみ東京メトロが発表している南阿佐ヶ谷駅の利用者数は、乗車・降車の両方を合わせた2018年度の1日平均人数が27,949人です。明らかに、JR阿佐ケ谷駅のほうが多く利用されています。
JR阿佐ケ谷駅の構内は、1階がメイン改札、ホームは2階部にあります。中2階部にはお手洗いと駅ナカの商業施設・ビーンズ阿佐ケ谷に直結する西口改札があります。ただ、この西口改札は駅ビルの営業時間である10時から22時までしか利用できませんので、朝の通勤時に使うことはないでしょう。
※なお、ビーンズ阿佐ケ谷の1階部分には、コンビニ・カフェ・定食屋などがあり、朝のラッシュ時からオープンしているお店も複数です。
2階のホームは、全部で1~4番線まであります。1・2番線は同じホームで中央線の各駅停車の下りと上りとが向き合っています。同様に、3・4番線は中央線快速の下りと上りです。快速と各駅停車ではホームが違うので、行き来する際には別途階段の昇り降りが必要となります。
西口改札を除くと、阿佐ケ谷駅は北口と南口の2か所です。北口には関東バス、南口には西武バス、京王バス、都営バスなどの乗り場があります。
阿佐ケ谷駅から新宿駅へのアクセス
阿佐ケ谷駅から新宿駅へ向かう経路は、JR中央線となります。乗り換えなしの一本で行けます。なお、中央線は大きく快速と各駅停車とに分かれます。快速の場合でも、割り増し料金などはなく運賃は同じです。
中央線快速はオレンジ色がシンボルマークで、阿佐ケ谷駅から新宿駅へ向かう際は途中、高円寺駅と中野駅に停車します。一方、中央線各駅停車は黄色がシンボルマークで、停車駅は、中央線快速の停車駅に加え、中野駅から先、東中野駅、大久保駅にも停車して新宿駅へ着きます。
各駅停車に乗車する場合、一部で東京メトロ東西線と相互直通運転をしているので注意が必要です。各駅停車と同じホームには東京メトロの車両も来ます。こちらは中野駅までは共通ですが、その先は落合駅、高田馬場駅、早稲田駅へと向かい、新宿駅には行きませんのでご注意ください。
快速・各駅停車の時間差はほとんどなく、快速だと11分、各駅停車だと12分となります。
阿佐ケ谷駅周辺の情報
阿佐ケ谷駅の周辺は線路を境に南北に分けることができます。北口側の阿佐谷北一丁目~六丁目には約2万5千人、南口側の阿佐谷南一丁目~三丁目には約2万人が生活しています。
スーパーや商店などは、北口・南口の両方の前に広がっています。北口を出ると目の前には、西友とイトーヨーカドー(食品館)があります。そして、南口を出て少し進むと、阿佐谷の名物の一つである、商店街の阿佐谷パールセンターが伸びています。JR阿佐ケ谷駅から青梅街道まで伸びていて、その距離は約700メートル。スーパーや衣料店、喫茶店やお総菜屋さんなど200を超えるお店が軒を連ねています。また、夏には一帯を飾り付けて遠方からも多くの人が集う「七夕祭り」も開催されます。
南の青梅街道の近くには、東京メトロの南阿佐ヶ谷駅のほか、杉並警察署や杉並区役所といった生活に密着した施設もあります。
さらに、阿佐ケ谷は文化・芸術的な側面も強い街でもあります。毎年10月末には阿佐谷ジャズストリートというイベントが開催。阿佐ケ谷駅を中心に、ディキシーランドジャズのバンドが阿佐谷の街を練り歩き、広場や路上でジャズ演奏が繰り広げられます。
また、阿佐ケ谷駅の北西には、ミニシアター系の映画館のユジク阿佐ケ谷やラピュタ阿佐ケ谷、劇場のザムザ阿佐谷があるなど、文化系のカルチャー好きな人には魅力もいっぱいです。
その他、老舗の喫茶店や古本屋といった、昔ながらの香りが漂うちょっとディープなスポットも多く、探索をすればするほど新発見が楽しめる街でもあります。
阿佐ケ谷駅の通勤ラッシュ・混雑時間の実態を調査してみた
混雑率について
混雑率とは、電車の混み具合を数値化したものです。国土交通省では、下記の目安を発表しています。
混雑率 | 状況 |
100% | 定員乗車。座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる |
150% | 広げて楽に新聞を読める |
180% | 折りたたむなど無理をすれば新聞を読める |
200% | 体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める |
250% | 電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない |
※出典:国土交通省ホームページ
阿佐ケ谷駅から新宿駅までの混雑率・遅延率について
国土交通省が発表した2018年度のデータでは、東京圏全体のピーク時の平均混雑率が「163%」に対して、JR中央線の混雑率は「182%」(快速上りの中野駅~新宿駅の間、最混雑時間帯である7:55~8:55の平均)で、81,000人が利用するというデータが出ています。
この中央線快速の上り中野駅~新宿駅区間については時間帯ごとの混雑率も発表されており、1時間前の6:55~7:55だと「164%」、1時間後の8:55~9:55では「137%」となっています。朝は多忙になりがちでさらに職場の都合などもあって難しいかとは思いますが、最混雑時間帯である8時台をずらすと混雑は緩和されるようです。
またネットで利用者の声を検索すると、中央線は遅延が多いという情報も。JR東日本の公式サイトには遅延証明書のページがあり、過去45日分の遅延履歴を路線ごと・時間帯ごとに確認ができます。
2019年11月の朝の時間帯(7時~10時)の履歴を確認したところ、それぞれ24回、25回とほとんどの日で遅延が発生しています。留意しておいたほうが良さそうです。
※JR東日本の公式サイト「遅延証明書のページ」
阿佐ケ谷駅の駅員さんに聞いてみた
朝の電車の混雑状況について、阿佐ケ谷駅の駅員さんに話を聞いてみました。
朝の7時15分から8時30分くらいが特に混雑。中央線の2つについては快速も各駅停車も混雑具合はほぼ変わらず。強いて言えば、各駅停車かもしれないけど大体同じではないでしょうかというお話でした。
阿佐ケ谷駅から乗った、JRの混み具合・混雑率の実態を調査してみた
それでは、実際に阿佐ケ谷駅から乗って新宿駅に向かいつつ、混み具合の実態を調べてみましょう。
時刻はまもなく8時半。朝の阿佐ケ谷駅の状況です。
北口と南口とは通路一本でつながっていて、向かいあって見ることができます。この時間、特にどちらからのほうが混んでいるという差は感じませんでした。
阿佐ケ谷駅の改札は(朝のラッシュ時は)1か所のみです。改札を出て阿佐ケ谷の街へ向かう人よりも、電車に乗ろうと改札へ入る人のほうが多かったです。
快速は10分ほど遅れが生じているようでしたので、少しでも空いていそうな各駅停車の東京行きが来る2番線ホームに向かいます。
阿佐ケ谷駅の大きな特徴として、各ホームから改札へ向かう出口は1か所しかないという点があります。ホームの東側、言い換えると東京行きの電車の場合は先頭側にやや寄っています。具体的には各駅停車がくる2番線の場合、車両は10両編成ですが、エスカレーターは3号車、エレベーターは4号車、階段は5号車のドアの前にあります。快速の4番線の場合は、エスカレーターは5号車、階段やエレベーターは3号車の前にあります。
阿佐ケ谷駅のホーム自体の混雑を回避しようという場合は、後ろ寄り、あるいはずっと先頭の1号車まで行っても良いかもしれません。ただし、最終的な新宿の出口を考慮する必要もあります。
今回は、先頭の1、2号車を目指してみました。ホームの端ということもあり、確かに並んでいる人も、10名弱とやや少なめです。電車が到着して、7人くらいが乗り込みます。乗らない人は、中央線各駅停車ではなく同じホームに到着する東京メトロ南北線を待っているのでしょう。
あらためて8時37分阿佐ケ谷発に乗車。
車内の様子は、座席は満席で、席の前にちょうど1人ずつが立っているくらいの混み具合です。席にいる人は、スマホをいじっているか、寝ている人がほとんどでした。寝ている人はおそらく新宿駅よりもさらに先の千葉方面へと向かうのでしょう(実際、新宿駅に到着後も着席したままでした)。
というわけで、座るのは困難。次の駅で立とうとする人に狙いを定める(?)のもちょっと難しい感じでありました。乗った2号車の混雑具合は120%くらいといったところ。雑誌を読むことなどはできそうです。通り過ぎたときに眺めた他の車両は、150%くらいと2号車よりも混雑していた印象がありました。
以降、各駅での乗り降りの状況を順に見ていきましょう。駅と駅との間はいずれも2~3分です。
高円寺駅
1人降り、3人が乗りました。ちなみに高円寺駅の改札への出入り口は5号車付近にあるのですが、中央寄りの車両を見てみると、10人が乗車していました。また、ドアが閉まる間際に乗り込もうとする人もいるため、やはり出入り口付近の車両は混雑傾向にあるようです。
中野駅
3人が降り、4人が乗りました。
東中野駅
こちらも3人が降り、5人が乗りました。全体的な混雑率は、あまり変わらなく感じます。座席も空いたので、降りる人を見極めれば座ることができたかもしれませんが、確実に座るというのは難しそうです。
大久保駅
ここで一気に10人が降り、3人が乗りました。
次の新宿駅で降りることを踏まえて、途中からドア際へ向かおうとする人などもいます。
そして、時刻は8時50分前。電車は無事、新宿駅に到着しました。
新宿駅が近いとはいえ、乗車時間は約10分。できれば座っていきたいところですが、確実に座るのはちょっと難しそうです。
阿佐ケ谷駅を快適に利用するためのポイント
阿佐ケ谷駅から新宿駅へ向かう際に、混雑を避けて快適に利用するためのポイントや情報を整理してみました。
- ・移動手段は中央線で一本。快速の場合は中野駅から新宿駅までが直通となり11分、各駅停車だと12分。運賃は同じ。
- ホームは快速と各駅停車とで分かれている。改札に入り階段を上るときには、決めておく必要があり。各駅停車のほうが若干は空いているが、大きな差はない。
- 各駅停車のホームには、東京メトロ東西線の電車が走ってくる。こちらに乗車すると、中野駅から先は新宿駅へは向かわなくなるので要注意!
- 全10両のうち、3~5号車の前が阿佐ケ谷駅の改札へとつながる階段などがあり、混雑する。先頭寄りなど端のほうは若干空いている。
- 途中駅で若干座るチャンスはあり。
- 中央線は、電車の遅延が生じやすい。ギリギリではなく、時間に余裕をもった行動も大事。
まとめ
以上、朝8時台に阿佐ケ谷駅から新宿駅へ向かう場合について、阿佐ケ谷駅の基本情報、通勤ラッシュ・混雑時間の情報について、ご紹介しました。
交通アクセスとしては中央線を使うこととなりますが、乗車位置などを変えることで若干の混雑時の窮屈さが、しのぎやすくなるかもしれません。朝の通勤ラッシュは、少しでも快適に過ごしたいもの。ぜひ、参考にしてくださいね!
※この記事は2019年11月の調査をもとに制作しています。
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