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- 2020/03/13
武蔵小山(むさしこやま)駅は、東京都品川区にあります。駅前には大きな商店街があることでも有名で、生活するのに便利な街という印象があります。ただし実際に住んでみないと知りづらい情報もたくさんあります。例えば毎日通う会社への通勤ラッシュがどれくらいかは、引っ越してから実際に朝の電車に乗らないとわからないことが多いのでは?
そこでWoman.CHINTAI編集部が実際に「朝の通勤時間帯に世界最多の乗降員数を誇る新宿駅に向かう」という条件で、混み具合や混雑率などの通勤情報をリサーチしてみました。
朝9時前に新宿に到着するためには、どのような混雑が待ち受けているのでしょうか。ラッシュにあわずに混雑時間を避け、椅子に座ることはできるのでしょうか? 後半には、実際に乗車して体験した生の声もお届けします!
目次
武蔵小山駅の特徴と基本情報
武蔵小山駅の基本データ
武蔵小山駅の2018年度の1日平均乗降人員は53,952人。住宅街・商店街の中に位置するため、利用者はかなり多めです。
走っている路線は東急目黒線の1路線のみ。なお、武蔵小山駅は急行の停車駅となっていて、電車が通過することはありません。車両は6両編成です。
駅には上りと下りの2つのホームがあります。そして、上り下りとも、それぞれ2つの番線があって向かい合っています。
武蔵小山駅は急行の待ち合わせが行われる駅でもあるため、時間帯によっては急行電車と各駅停車の両方がホームに止まっていることもあります。
下りの終点は横浜市の日吉駅。上りの終点は目黒駅となります。ただし上りで目黒駅止まりの電車は少なく、そこから先は東京メトロ南北線、そして埼玉高速鉄道に乗り入れる電車と、都営地下鉄三田線に乗り入れる電車とがあります。
そのため通勤で利用する人が多く、朝のラッシュ時に上り方面の電車は大変な混雑となります。
武蔵小山駅から新宿駅までの情報
新宿駅までの平均所要時間は、25分弱。
武蔵小山駅から目黒駅までは、約5分(急行だと3分)。駅での乗り換えで約5分。目黒駅から新宿駅までがJR山手線で約12分となります。
途中の駅について、まず東急目黒線で武蔵小山駅から目黒駅までの間には、不動前駅があります。ただし、急行の場合は通過するため、すぐ次の駅が目黒駅となります。
JR山手線は外回りで目黒駅から、恵比寿駅・渋谷駅・原宿駅・代々木駅を経て、新宿駅となります。
武蔵小山駅周辺の情報
まず武蔵小山駅の駅ビルである「etomo(エトモ)武蔵小山」には、スーパーマーケットの東急ストアが入っています。
また、コンビニ、コーヒーショップ、パン屋など朝の通勤時にも使い勝手のよいお店に加えて、フィットネスクラブや雑貨店なども入っていて、大変充実しています。
武蔵小山駅の東側には、「パルム」の愛称で親しまれている武蔵小山商店街が広がっています。
アーケードがあるので天気が悪い日でも安心。その長さは、都内の商店街の中でも最大規模の約800m。
約200軒のお店があり、買い物客でにぎわっている他、テレビや雑誌の取材も多くある商店街です。
また、近年では駅の近くにタワーマンションの建設が進められていて話題を集めています。
その他にも星薬科大学をはじめとして小中高などの各種学校があります。区役所の出張所などもあり、多くの人にとって利便性の高いエリアであるといえるでしょう。
武蔵小山駅の通勤ラッシュ・混雑時間の実態を調査してみた
武蔵小山駅の混雑状況についての情報を集めてみました。
混雑率について
混雑率とは、電車の混み具合を数値化したものです。国土交通省では、下記の目安を発表しています。
混雑率 | 状況 |
---|---|
100% | 定員乗車。座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。 |
150% | 広げて楽に新聞を読める。 |
180% | 折りたたむなど無理をすれば新聞を読める |
200% | 体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める。 |
250% | 電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない。 |
出典:国土交通省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/common/001245346.pdf)
武蔵小山駅から目黒駅までの混雑率について
まずは東急目黒線について。
武蔵小山駅から(各駅停車の場合は不動前駅を経て)目黒駅まで向かう上りは、東急線全線の中でも最混雑区間の一つです。2018年度の国土交通省の調査では「混雑率 174%」という数値が発表されています。
混雑する時間帯について調べましたが、朝はどの時間帯も混雑。中でも8時から8時半の間は激混みとなるよう。6両編成ですが、特別空いている車両は無いようです。
具体的な発車電車別の混雑状況は、東急電鉄のホームページに情報の掲載がありました。
ピークとなる30分の間に、合計13本の電車が発車しますが、いずれも混雑率は高め。特に6本の急行列車は他の時間帯よりも高い混雑となっています。
短い区間でありながら混雑しているのには、様々な理由があります。
まず1つは当然ながら、武蔵小山駅を利用する人の多さ。
周囲にある住宅地、商店街、そして小中高大と各学校もあります。
2つ目に、既に乗っている人の多さもあげられます。
大岡山駅、自由が丘駅など東急の他路線と接続する駅があるため、それらの駅から都心方面へ向かう人が同じ電車に乗っています。
特に、武蔵小山駅と同じく「ムサコ」という略称で親しまれている武蔵小杉駅や始発の日吉駅など、川崎市や横浜市など神奈川県からの乗車も多いのも特徴です。
そして3つ目は、向かう先のバリエーションの広さ。
目黒から先に直通運転をしている東京メトロ南北線は、六本木一丁目駅、永田町駅、王子駅、さらには埼玉高速鉄道で浦和エリアまで行くことができます。
都営三田線も、日比谷駅、水道橋駅、そして高島平駅などの板橋方面へ行くことができます。
目黒駅から新宿駅までの混雑率について
続いて、目黒駅から新宿駅へ向かうJR山手線について。
朝の山手線全体の混雑状況は、外回りよりも、反対の内回りの方が混雑しています。
また新橋駅などのビジネス街で降りる人が多いため、以降若干混雑も緩和となるようです。
とはいえ、混みあっているという情報のヒットが多いです。
武蔵小山駅の駅員さんに聞いてみた
朝の電車の混雑状況について、武蔵小山駅の駅員さんに話を聞いてみました。
まず朝の混雑状況については、いつも混んでいるとのこと。なお学生の利用客も多いので、学校が休みの時期になると若干空くことはあるそうです。ただ、平日でガクンと減るということはどうやら無さそう。
座るためにはどうしたらいいかもお聞きしましたが、始発の数本を逃すとキビしいかも……というお話でした。ピークは8時頃の30分となりますが、それ以外の時間帯でも、6時台には普通に混み出しており、7時台はラッシュ状態になっているとのこと。
ラッシュを避けるため1,2本電車を見送って、次の電車に乗るという方法は効果がないようです。
武蔵小山駅から乗った、東急目黒線・JR山手線の混み具合・混雑率の実態を調査してみた
それでは、実際に武蔵小山駅から乗って新宿駅に向かいつつ、東急目黒線・JR山手線の混み具合の実態を調べてみましょう。
武蔵小山駅の混み具合について
時間は8時15分。
武蔵小山駅のホームは地下1階にあります。地下へと向かうエスカレーター自体ももちろん混んでいます。
来たときはちょうど急行の待ち合わせで、急行と各駅停車の両方が止まっていました。
急行の混雑率は200%を越えていて、びっしりぎゅうぎゅうです。
一方、各駅停車は180~200%くらいでしょうか。ほんの若干の余裕がある感じです。
少しでも早く向かうのであれば急行、あるいは逆に少しでも空間的ゆとりを得たいのであれば各駅停車と、TPOによって使い分けてもよいでしょう。
なお、上り下りさえ間違えなければ、電車の行先を気にする必要はありません。
上りの電車は2系列あり、東京メトロ南北線直通と都営三田線直通とで大きく行先が分かれます。
ただし、その分岐が始まるのは目黒駅を出て白金高輪駅から。
どちらの電車も目黒駅には必ず停車をするので、目黒駅での乗り換えだけでしたら心配は無用です。
また、この直通運転する先による混雑具合の違いも特には感じられませんでした。
今回は各駅停車に乗りました。
車内の混雑具合は、持ってるスマホを操作するのがギリギリ。
新聞や雑誌などを広げる余裕はもちろん、ポケットにしまっていたスマホを取り出す余裕もありませんでした。車内で眺めたい場合は、あらかじめ手に持ってから乗車したほうがよいでしょう。
武蔵小山駅~目黒駅の混み具合について
各駅停車の場合、次駅である不動前駅までは約2分です。
残念ながら降りる人はほとんどおらず、若干乗る人がいるので、混雑率はほぼ変わらない感じです。
東急目黒駅の混み具合と、JR目黒駅への乗り換えについて
そして、約3分で目黒駅に到着です。ここで3割くらいの人が降りました。
目黒駅のホームも地下にあり、JR山手線への乗り換えは、エスカレーターや階段を上る必要があります。こちらも人は多いです。
JRと東急線とは、相互乗り入れしていません。
そのため、一旦改札の外に出て乗り換える必要があります。
ただし、東急の正面口の改札を出たら、目の前がJR目黒駅の改札となるので、ここで迷うことはないでしょう。
そ
のため朝の通勤ラッシュ時の場合で、ゆっくりめであっても、5分あれば十分に乗り換えは可能です。
時刻は8時25分となりました。
JR目黒駅の混み具合について
続いて、JR目黒駅です。
東急との連絡改札口から入り、階段やエスカレーターを上ると、山手線の最後尾の10
・11号車の位置に出ます。
ただし、ここから乗ると、非常に混雑。
目黒駅よりも前にある五反田駅なども同じく最後尾に出口があるため、この9~11号車は朝のラッシュ時は混雑。身動きが取れません。
そのため、JRの駅自ら分散乗車を呼びかけています。
特に、5~7号車付近も目黒駅の中央改札口への階段があり、さらに前寄りの1~4号車が狙い目となります。
なお駅のホームを歩いて先頭へ移動するのは、約3分かかりました。
新宿駅へ着いた後の出口の近さも踏まえてどの車両に乗るか考えたほうがよいでしょう。
JR目黒駅~JR新宿駅の混み具合について
今回はホームを移動し、前よりの3号車から乗車しました。ちょうど電車を1本分見送った形となります。
10・11号車の混雑率は200%以上ありましたが、3号車付近だと150%くらい。座ることはできませんでしたが、混雑という印象は薄めです。実際、雑誌を読んでいる人もいました。
ここから山手線は2~3分おきに発車していきます。
恵比寿駅
降りる人が若干、乗る人のほうが多いような印象でした。
渋谷駅
半分くらいの人が降りました。結果、座ることができました!
なお降りたのと同じくらいの人が乗ってきますので、座りたいのであれば早めに空いている席を探しておくとよいでしょう。
原宿駅
少しの人が降りました。
代々木駅
4分の1くらいの人が降りました。
そして新宿駅に到着です。時刻は8時45分。
渋谷からは座ることができましたので、7分間は疲れずに電車移動をすることができました!
武蔵小山駅を快適に利用するためのポイント
武蔵小山駅から新宿へ向かう際に、混雑を避けて快適に利用するためのポイントや情報を整理してみました。
・新宿駅までのルートは、東急目黒線で目黒駅へ移動し、JR山手線で向かう。平均所要時間は、乗り換えを含めて25分弱。
・武蔵小山駅から目黒駅までは、朝8時台は混雑のピーク。ただ、始発を除くと基本常に混んでいる。
少しでも空いているほうを好むのなら5分間の各駅停車、乗ってる時間が短い方がよいのなら3分間の急行列車がおすすめ。
・なお武蔵小山駅からの上り方面の列車は、すべて目黒駅に止まる。急いでいる時はすぐに発車する電車に乗れば、その先に行先を心配する必要は無し。
・東急目黒駅からJR目黒駅での乗り換えは、一旦改札を出る。ただし目の前なので迷うことはない。
・JR目黒駅から新宿駅へ移動する山手線は、朝7~8時台が混雑のピーク。ただし、先頭車両は、すぐには座れないが比較的混雑に余裕がある!
・大勢の人が乗り降りする渋谷駅が、座席を確保できるチャンス!
まとめ
以上、朝8時台に武蔵小山駅から新宿駅へ向かう場合について、武蔵小山駅の基本情報、通勤ラッシュ・混雑時間の情報、武蔵小山駅から乗った東急目黒線・JR山手線の混み具合・混雑率の実態について、ご紹介しました。
目黒駅までの移動はどうしても混雑に巻き込まれるようですが、新宿への移動については前よりの車両に移動することで緩和できそうです。
朝の通勤ラッシュは、少しでも快適に過ごしたいもの。是非、参考にしてくださいね!
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