鎌倉・大町のパン屋さん「mbs46.7」—オープンサンドや天然酵母のハード系パンで楽しむ旬の味覚 | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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彩りあふれるハード系パンで四季を味わう ― 鎌倉・大町「mbs46.7」

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緑あふれる古都・鎌倉。天気のいい日には、おいしいものを持って散歩に出かけたくなります。

「mbs46.7」のオープンサンド

今回おとずれたのは、大町にあるパン屋「mbs46.7(エムビーエス・ヨンジュウロクテンナナ)」。4種類の自家製天然酵母を組み合わせたハード系のパンや、旬の味覚をたっぷり盛りつけた日替わりのオープンサンドが魅力のお店です。

おやつにぴったりなパンから、鎌倉旅のおみやげにおすすめのパンまで、こだわりのつまった「mbs46.7」の魅力をお届けします!

鎌倉「Walk大町」の中庭にある、小さなパン屋さん「mbs46.7」

「mbs46.7」への小路

鎌倉駅東口から鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)の横を通過して、大町橋を渡ると、まもなく左手に小さなショッピングモール「Walk大町(ウォークオオマチ)」のテナントが見えます。その奥にある中庭の横に、「mbs46.7」はあります。

「mbs46.7」の売り場

お店の広さはたった7坪。店内は厨房になっていて、パンをつくっているスタッフが、対面販売をしています。「たばこ屋さんみたいでしょう?」と声をかけてくれたのは、店主の岸本さん。

「mbs46.7」の売り場の外観

この日は日差しが強く、午前中から真夏のような暑さ。なのに、中庭には心地よい風が吹き、ここだけ街の喧騒から切り離されたような、静かな空気がただよっています。

Walk大町の案内掲示板

2011年にリニューアルオープンしたWalk大町には、服屋や古本屋さんにネイルサロンなど、こだわりのつまったお店がつどっています。「mbs46.7」も、Walk大町のオープンに合わせて、2011年9月に開店。

「mbs46.7」の看板

店名は「make the bread shop」の略で、パンへの思いをこめて名づけたのだそう。4年ほどパン教室のスタッフをしていた岸本さんは、お店を開く前に自宅や軒下を借りてパンの販売をおこなっていました。そこが国道467号線沿いにあったことから、「mbs46.7」という店名になったのだとか。

岸本さん:「鎌倉はおいしいものがたくさん食べられることもあって、パン好きの方や舌の肥えている方が多い。なので、鎌倉にお店を開こうと思ったんです」

「mbs46.7」前のテーブルとイス

風通しのよい中庭には、いくつかベンチも設置されているので、お店で買ったパンをさっそく食べたくなります。

季節を味わう色とりどりのパンは、鎌倉旅の思い出に

「mbs46.7」のショーケースに陳列されたカラフルなサンドたち

ショーケースの中でひときわ存在感を放っているのが、彩り豊かな「日替わりオープンサンド」。
レンバイ(鎌倉市農協連即売所)や地元農家から仕入れた旬野菜や果物を使い、その日出合った素材からアイディアを練っていきます。ほかにも、藤沢や三浦の食材や、お客さんが届けてくれたものを用いる機会もあるそう。

「mbs46.7」の売り場でパンを陳列する店主

岸本さん:「趣味で畑をしているお客さんが毎週お野菜を届けてくれることもありますし、食材は地元の方頼りです(笑)」

週末限定の人気商品「サバサンド」(※食材の仕入れ状況によっては、土日以外も販売)は、地元の老舗魚屋さんから仕入れています。お店のサバサンドを日頃から食べている魚屋さんが、大きさや脂の乗り具合などがぴったりのサバを仕入れてくれるのだとか。

ボリューム満点!日替わりオープンサンドはランチにぴったり

「mbs46.7」の「日替わりオープンサンド」と「カンパーニュグラタン」

この日のオープンサンドは2種類。
まるでパンをキャンバスに見立てたような彩り鮮やかなオープンサンドは、見ているだけでも気分がワクワクします。

「mbs46.7」のカンパーニュグラタン「オイルサーディンとカポナータ」

「オイルサーディンとカポナータ」(550円)はカンパーニュのパンに、少しピリ辛でトマトソースベースの味付けをした野菜と、オイルサーディンが乗っています。

「mbs46.7」の日替わりオープンサンド「サバと筍のグリーンチキンカレー」

「サバと筍のグリーンチキンカレー」(550円)は、グリーンカレーをベースにしたチキンやサバに、筍など旬の野菜が乗ったオープンサンド。

グリーンカレーの旨味がたっぷりしみた野菜と、贅沢な大きさのサバがおいしい! 岸本さんの「筍は今日で最後なんですよ」ということばに、あらためて季節の移り変わりを感じます。

「mbs46.7」の日替わりオープンサンド「サバと筍のグリーンチキンカレー」

同じグリーンカレーを使っていても、日にちや季節が変われば、使う食材も変わって、味も変化する。一期一会のオープンサンドとの出合いは、旅の思い出にもなりそう。パンの中をくり抜いて、たっぷり具のつまったバゲットを食べ終える頃には、お腹も満杯です。

旅のおともには、持ち歩きしやすいサンドウィッチをテイクアウト

「mbs46.7」の「バインミー」

ベトナムのサンドウィッチ「バインミー」(550円)は、大町にある北村牛肉店でつくっている特製の焼き豚を使用。中に入っているなますやレバーペーストは「mbs46.7」の自家製だそう。

「mbs46.7」のサンド「生ハムとパルミジャーノのカスクルート」

「生ハムとパルミジャーノのカスクルート」(700円)は、ナチュラルバゲットを使ったサンドウィッチ。切り分けてシェアして食べても良し、お酒のおつまみにもなりそうな一品です。

「mbs46.7」の週替わりサンド「葉山の夏みかんとローストチキン」

週替わりのサンドウィッチ「葉山の夏みかんとローストチキン」(700円)には、バゲットよりも薄皮で、中がもっちりとしたリュスティックというパンを使っています。葉山在住のお客さんが収穫して届けてくれたフレッシュな夏みかんと、店内で丁寧につくられたローストチキンの相性が抜群。さらにクリームチーズが合わさって、贅沢なサンドウィッチに。

おみやげにもおすすめ! 自家製天然酵母をつかったハード系パンへのこだわり

「mbs46.7」のパンのショーケース

お店では、4種類の自家製天然酵母を使って、常時20種類ほどのパンを販売しています。すっきりとした味わいのライ麦酵母、深みのあるレーズン酵母、さっぱりしたホップ酵母、コクのあるナチュラル酵母(牛乳とヨーグルトでつくった酵母)を使い分けているとのこと。

「mbs46.7」のハード系のパンたち

ハード系のパンを中心につくる理由をたずねたところ、「小麦の味や、パンの風味がダイレクトに伝わるものがいいと思ったから」と岸本さん。ただお腹いっぱいになるだけでなく、日々の生活の中で、少しずつ楽しんでもらえるようなパンをつくることを心がけているのだそう。

「mbs46.7」のハード系のパンたち

岸本さん:「パンをよく噛んで風味を味わうことで、自然と食べる時間もゆっくりになって、会話もはずみます。食べる時間ごと楽しんでくれる人たちが、鎌倉には多い気がします。カンパーニュやハード系のパンは味が熟成されていくので、次の日や翌々日でも、味がなじんでおいしいですよ」

定番の「ナチュラルバゲット」はそのまま食べても、お酒のおともにも

「mbs46.7」のナチュラルバケット

定番商品の「ナチュラルバゲット」(280円)にはナチュラル酵母とライ麦酵母を使っており、外皮のパリパリ感と旨味がぎっしり凝縮された中身の対比が楽しめます。

岸本さん:「バゲットは何もつけずにそのまま食べてもおいしいですし、オリーブオイルとの相性も抜群です。お酒のおともにもぴったりで、ワインによく合いますよ」

おつまみにもなる「甘夏とゴルゴンゾーラ」

「mbs46.7」のパン「甘夏とゴルゴンゾーラ」

「甘夏とゴルゴンゾーラ」(450円)は、ライ麦とレーズンの酵母を使ったパン。
岸本さん:「パン自体にも甘夏が練りこまれていて、これからの暑い時期に向けて、パンのほろ苦さがチーズとよく合うんです」

チーズと、たっぷり入った甘夏が絶妙にマッチしていて、これだけでもお酒のおつまみになりそう。

オレンジピールが大人の甘さを引き立てる「ライ・バナーヌ」

「mbs46.7」のパン「ライ・バナーヌ」

「ライ・バナーヌ」(340円)は、ライ麦のパンをベースに、中にバナナを練りこんだもの。そこに、セミドライのバナナも加えられています。「バナナだけだと甘ったるくなってしまうので、オレンジピールを入れることで大人の甘さに仕上げました」と岸本さん。

バナナのやさしい甘みに、オレンジピールがアクセントになっているだけでなく、セミドライバナナのシャリっとした食感も楽しめます。

朝ごはんにちょうどいいボリューム感の「フーガス」

「mbs46.7」のパン「フーガス」

「フーガス」(380円)は、バゲット生地の中にハムとチーズが包みこまれているもの。ハムをふんだんに使ったパンは、朝ごはんにぴったり。噛めば噛むほど味わいが増して、満足度の高い一品。

どのパンも、具の取り合わせがおいしさに拍車をかけているものばかり。かつ、パンの生地自体の主役感も損なわれず、リッチな味わいになっています。あじわう楽しさがたっぷり詰まっているパンは、家族や友人とシェアして食べたら、より一層楽しめそう。

一口味わうごとに、鎌倉の街が好きになる。「mbs46.7」のパンとともに過ごす時間

「mbs46.7」にやってくるお客さんは、ほとんどが地元の人。年配の方から子連れの家族、鎌倉に住んでいる海外の方など、幅広い年齢層になっているとのこと。「こだわりのある方が多いです」と岸本さんが話すように、取材中に来たお客さんの中には、スタッフにレシピを聞いている方もいました。

「mbs46.7」で手書きされた5月のスケジュールとサルサソースの作り方

「mbs46.7」のオープンサンドやサンドイッチは、写真に収めたくなるほど、どれも彩り鮮やか。お店のパンを持って、緑豊かな源氏山公園や風が気持ちよい海岸まで足を伸ばせば、ピクニック気分を楽しめそう。

週末には観光客も多いようで、お店で購入したパンを由比ヶ浜に持って行って食べる方もいるのだとか。

「Walk大町」の外観

中庭のベンチに座っていると、街のざわめきから遠のいて、本来の鎌倉に流れているような、ゆっくりと落ち着いた時間が過ごせるような気がします。

ときおり、電車が通り過ぎる音を聞きながら、街の人に愛されるパンを食べる。
一口味わうごとに、さらに鎌倉の街が好きになれるようなひとときでした。

mbs46.7(エムビーエス・ヨンジュウロクテンナナ)

神奈川県鎌倉市大町1-1-13
TEL:0467-81-5541
営業時間:11:00-18:00
定休日:不定休・祝日 ※詳しくは公式SNSをご覧ください
http://www.mbst.co.jp/467/
Instagram / Facebook / Twitter

取材・執筆:田中 未来
編集:夏梅 有希

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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