- odekake
- 2019/04/15
前半は、黒磯の街の中心である「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」をはじめ、おしゃれなカフェやベーカリー、雑貨店などをご紹介しました。後半では話題のお土産「バターのいとこ」を生み出した「chus(チャウス)」など、引き続き黒磯のおしゃれなスポットをたっぷりご紹介していきます!
目次
⑤アメリカンスタイルのおしゃれなピザ屋さん「MAD PERROS PIZZA(マッドペロスピザ)」
カラフルな色使いとストリートアートのようなイラストが楽しい、異国情緒溢れる雰囲気のピザ専門店「MAD PERROS PIZZA(マッドペロスピザ)」。
キャッチーな店名「マッドペロス」について、「ペロスはスペイン語で犬という意味ですが、日本語だと『ペロ』という響きは、舐めるとか食べ物を想像するし、ペコちゃんの舌のようなイメージもある。可愛い印象とハードなイメージが介在する方が、シニカルで面白いでしょ」と話すのは、店主の平田太地(たいち)さん。
アメリカから輸入した特大オーブンで焼けるのは、直径50cmの巨大ピザ。8つにカットした1ピースから買えるアメリカンスタイルで、チーズやトマトソースはイタリア産のものを使い、生地には栃木県産の小麦粉をオリジナルブレンドしているのだそう。
イートインもテイクアウトも可能。ランチや散策の途中のおやつにおすすめです。
この日は、ボンゴレ、ペパロニサラミ、マッドマッシュルームの3種類をスライスで注文し、テイクアウト。
「1988 CAFE SHOZO」のコーヒーと、惣菜屋「chimaru」(「1988 CAFE SHOZO」の駐車場側にあるエスニック惣菜のお店)で買ったおかずを持って、樋爪さんのおすすめする近くの黒磯公園でランチタイム。
那須山が見える見晴らしの良いベンチに座って、いただきます!
黒磯のおいしいものを集めてきて、空気がおいしい公園の真ん中で食べる。街をまるごと味わうような贅沢な時間が過ごせますよ。
「MAD PERROS PIZZA」の店舗情報
栃木県那須塩原市大黒町1-1 1F
営業時間:11:30-21:30
定休日:水曜日
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⑥ヘルシーな100%ピュアテキーラが飲める「BAR CALAVERA(バー カラベラ)」
「お酒好きなら、ほかでは味わえない雰囲気のお店にご案内しますね。きっと旅の特別な思い出になるはず!」と樋爪さんにおすすめしていただいたのは、「MAD PERROS PIZZA」の2階にある、メキシカンバー「BAR CALAVERA(カラベラ)」。
こちらも「MAD PERROS PIZZA」と同じく平田太地さんが営むお店です。
1階のアメリカンな佇まいとは打って変わって、サボテンや不思議な仮面などのインテリアが置かれた、メキシコの風情がある店内。ピンク色に染まった内装は、メキシコ人の建築家ルイス・バラガンからインスピレーションを得たものなのだそう。
テキーラというと、アルコール度数が高くて酔いやすいというイメージがあり、どこか敬遠しがちなお酒でしたが……実は、純度の高い100%ピュアテキーラは、「飲んでも翌朝残りにくい。さらに糖質がないので太りにくいし、ナチュラルで体に良いお酒。女性におすすめのお酒なんです」と平田さん。
そもそもテキーラには、「100%ピュア」と、「ミックスド」というジャンルがあり、「100%ピュアテキーラ」を出すお店はあまり多くないのだそう。
店内には、海外から輸入したり、メキシコで直接買い付けたりしてきた珍しい100%ピュアテキーラのほか、蒸留酒「メスカル」、薬草系のリキュール「アブサン」など、さまざまなお酒の瓶がならびます。お酒の知識豊富な平田さんのうんちくを聞きながらお酒を飲むのも楽しい時間。
旅の終わりには、「BAR CARAVERA」でお酒を飲みつつ、ディープな街の魅力に浸ってみるのも面白そう。
「BAR CARAVERA」の店舗情報
栃木県那須塩原市大黒町1-1 2F
営業時間:18:00-25:00
定休日:木曜日
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⑦那須のおいしいモノとコトがつまった空間「Chus(チャウス)」
黒磯でのランチや宿泊、お土産さがしを楽しむなら、「大きな食卓」をコンセプトにマルシェ・ダイニング・宿の3つのコンテンツからなる複合施設「Chus(チャウス)」へ。
1階は、メイドin那須の買い物が楽しめる「MARCHE(直売所)」と、那須で採れた新鮮な食材を使った食事がいただける「TABLE(ダイニング)」。2階はゲストハウス「YADO(ゲストハウス)」になっています。
生産者と消費者、地元の人と観光客など、「あらゆる背景を持つ人たちが、食を通してつながれるようにしたい」と話すのは、「Chus」代表の宮本吾一さん。
マルシェには、地元農家の方が毎日届けてくれる新鮮な野菜をはじめ、地産地消の食品や、全国から集まったお土産がそろっています。
なかでも、「Chus」と那須にある森林ノ牧場との共同開発で生まれたお菓子「バターのいとこ」は、売り切れ必至の人気商品! ぜひ一度、試してみてくださいね。
3階にあるゲストハウス宿泊者専用のラウンジは、窓から那須の山々が見える、開放感のあるスペース。那須旅の拠点として重宝しそうです。
「Chus」の詳しい記事はこちら
黒磯旅の中心に。街を感じる「大きな食卓」 ― ゲストハウス・ダイニング「Chus(チャウス)」
「Chus」の店舗情報
栃木県那須塩原市高砂町6-3
営業時間:10:00-23:00(毎週水曜日 17時CLOSE)
カフェ12:00-23:00
ランチ12:00-14:30(L.O.)、バー&テーブル18:00-22:00(L.O.)
定休日:第2木曜日定休
http://chus-nasu.com
⑧ショコラシェイクとともに、甘いひとときを「Kotje Le Chocolat」(コッチェ ル・ショコラ)
黒磯駅周辺から少し足を伸ばして、板室街道沿いを板室温泉方面にまっすぐ進むと、森の中にすてきなお店があります。(車または黒磯駅から出ている板室温泉行きのバスがおすすめ)
カカオ豆からチョコレートになるまでの工程をすべて自分たちの工房で行なっている、Bean to Bar(ビーントゥバー)のお店「Kotje Le Chocolat」(コッチェ ル・ショコラ)。小さな工房でカカオ豆ときび砂糖を石臼で挽いてチョコレートをつくっている、平林夫妻が営むお店です。
「街の人がちょっとした贈りものや手みやげを買う場所として人気なんです」と樋爪さん。こだわりの手づくりチョコレートを求めて、遠方から訪れる人も多いのだとか。
フルーティーな酸味のあるカカオ豆は、ベトナムのダクラック地方から直輸入したもの。
カカオの含まれている量が、58・74・82%の板チョコは、それぞれ朝昼夜のイメージに合わせてつくっているのだそう。
平林よう子さん:「朝には甘めの活力を、午後には酸味があるものでシャキッとした活力を。夜にはお砂糖を控えめにして、ラムやウィスキーなどのお酒と合わせていただくイメージで配合しています」
ほかにも、カカオニブを混ぜ込んだクッキーやベルギーワッフル、7種類のスパイスをブレンドしたベルギーの伝統菓子などの焼き菓子が置かれています。
カカオが香る濃厚なホットショコラや、さっぱりとした味わいが特徴のショコラシェイクはお店の定番ドリンク。店内のカフェスペースでもいただけます。
ヨーロッパでフレンチシェフをしながら、休暇を利用してショコラトリーで研修をしていた平林卓(たく)さん。料理のエッセンスを取り入れたチョコレートには、ローズマリーやお味噌、唐辛子に花山椒など、あまり見かけない食材も使われているのが印象的。
樋爪さんおすすめの周辺よりみちコースは、お店から徒歩圏内で行ける「旧青木家那須別邸」。重要文化財にも指定されている洋館に隣接した花畑は、夏になるとあたり一面にひまわりが咲き誇るのだとか。「Kotje Le Chocolate」のお菓子を片手に、のんびり散歩を楽しむのも良さそうです。
「Kotje Le Chocolat」の店舗情報
栃木県那須塩原市青木139-18
営業時間:11:00-17:00
定休日:水曜日、木曜日
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⑨旅の思い出に、黒磯で出会った花束を「DEAR, FOLKS & FLOWERS(ディア フォークス&フラワーズ)」
最後に、今回いろいろなお店を案内してくれた樋爪さんのお店をご紹介。
「お花とお花にまつわる雑貨のボタニカルショップ」をテーマにした「DEAR, FOLKS & FLOWERS」。国内外の生花以外に、お花に関する海外の雑誌や図鑑、アンティーク雑貨などが置かれています。どこから見ても絵になる店内にうっとり。
「『旅先で気軽にお花屋さんに入る』ということをしてもらいたいので、あまりお花屋さんっぽくせずに、雑貨屋さんのような感覚で遊びにきていただける空間にしています」と樋爪さん。
生花は、季節に合わせたお花が20種類ほど。お客さんは、店内にあるお花選び専用の花瓶を片手に、好きな花を選びながら自分だけの花束がつくれます。お花は売り切りなので、すべて一期一会の出会い。旅の思い出に気に入ったお花を買って帰る。お花のいい香りに包まれたお店の雰囲気まで持ち帰れそうで、なんだかうれしい気分。
壁際に飾られたアンティークは、樋爪さんが海外で買い付けてきた作品たち。なかには、1800年代のリトグラフ(版画)や、1900年代のお花のカタログの表紙など貴重なものも。
樋爪さん:「お花を売るためというより、“暮らしをより豊かにする”方法のひとつとして、お花を提案しています」
年内には2号店を近隣にオープンする計画もあるのだとか。こちらは、植物専門のセレクトショップになるとのこと。
取材中も、地元の人や観光客の人が入れ替わりやって来ては、花瓶を片手に「今日のお花」を選んでいる姿が印象的でした。
「Dear Folks & Flowers」の店舗情報
栃木県那須塩原市高砂町6-5
営業時間:11:00-19:00
定休日:木曜日
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だれもが自分らしくいられる、黒磯の街の空気感
おいしいコーヒー、おいしいパン屋、それから素敵な花屋さん。非日常体験ではなく、“ちょっといい日常”を楽しめるのが黒磯の街の魅力かもしれません。
街の通りを歩いた時の空気感を感じてほしい、と樋爪さんは言います。
樋爪さん:「黒磯の、人との距離感が近すぎず遠すぎず、街を歩くスピード感というのがちょうどいいんです」
誰かに急かされることなく、時間に追われることもない、マイペースで歩ける街。この街で出会う誰もが自分らしさを大切にしているからこそ、黒磯は、わたしがわたしらしく居られる場所なのかも。
個性豊かなお店をたずね歩きながら、それぞれの店主とお話したり、那須のおいしいものをたっぷり堪能したり。自分らしくいられるお気に入りの場所を、黒磯の旅でみつけてみませんか。
取材・執筆:田中 未来
*
春の特集「もっと知りたい、黒磯 ― あの街に旅する理由」では、ゲストハウス「chus(チャウス)」や黒磯の中心である「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」、話題のお土産「バターのいとこ」などおすすめの黒磯土産を取材しています。
ぜひ、あわせてお読みください。
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新名物「バターのいとこ」とは? 那須・黒磯「Chus(チャウス)」でおすすめの旅のお土産4選
※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。
※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
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