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お酒と人にあたたまる、「浜町安文酒店」 ― 冬のぜいたく!おいしい福井旅

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お酒と、旅先の思い出を持って帰ろう

日本酒が入ったお猪口を持つ手

旅先で買って帰るお酒には、「ものがたり」があります。その土地でのできごとや出会った人たちとの思い出もあいまって、自分が飲むときも、誰かと飲んでも、さらにおいしく感じます。

お鍋におでん、海鮮などなど……せっかく冬の味覚を楽しむなら、おいしいお酒をあわせたい。あの人へのお土産や、自分へのごほうび、ちょっとがんばった夕飯の献立に。日本酒が登場するシーンは色々あるけれど、知ってることは「甘口」「辛口」「大吟醸」の言葉くらいのもので、いまいち詳しくないんですよね……。

せっかくの旅先! 福井の地酒を取り揃えるお店で、プロからおすすめの日本酒を教わります!

(こちらの記事は福井観光コンベンションビューローの提供でお送りします!)

福井の名水、福井の名酒

福井県大野市の御清水

福井県は名水百選に選ばれた大野市の「御清水(おしょうず)」はじめ、湧水でも知られる土地。
水のおいしい土地は、お米もおいしい。お米のおいしい土地は、お酒もおいしい。だから福井のお酒はおいしい! 実際、県内には約30軒の酒蔵があり、世界的にも知られる魅力的な銘柄がたくさん生み出されています。

今日訪れたのはここ

そもそも福井県を訪れたのは、冬の味・カニがお目当て。「魚屋の喰い処 まつ田」でカニの旨みが凝縮したどんぶりを満喫して「旅の土産はお酒かな、つまみかな……」と、レンタカーを返しに福井市内へ戻ってきました。

福井駅は、福井観光で中心となる駅。JRはもちろん、福井鉄道やえちぜん鉄道も通っていたり、バスが発着していたりと、基点にすると福井の旅の楽しみが広がります。

福井駅周辺のおすすめスポットはこちら

福井のローカルグルメを堪能しよう!福井駅周辺のグルメスポット6選

「浜町安文酒店」で地酒を飲み比べ!

浜町安文酒店の外観

福井駅から10分ほど歩いた「浜町」へ。料亭や割烹が多く「おもてなしの街」といわれるエリアです。おじゃましたのは「浜町安文酒店(はままちやすぶんさかてん)」。
店内には店主の末定 伸(のぼる)さんが見つけた選りすぐりの商品が所狭しと並んでいます。品添えは季節に合わせて少しずつ変えているそう。

お酒を買うときによく思うのが「ポップの説明では味がわからない……」ということ。とにかく試飲してみましょう!

こちらのお店では、500円で地酒3種類を飲みくらべできるんです。(このお店でも使えるお得なクーポンを別の記事でご紹介しています!)

福井の地酒飲み比べ

個性的な福井の地酒。とにかくおすすめから試してみよう!

福井の地酒

まだまだ好みもわからない初心者なので、呑みやすいおすすめを選んでいただきました。迷うことなく選ばれた3種類のお酒が、カウンターに並びます。「実は、先ほどいらした女性客のお2人に出したラインナップなんです。どれもウケが良かったので」と、はにかむ末定さん。女性のお客さんも多いこちらのお店。プロのおすすめはどんな味がするのだろうと、期待が高まります。

はじめに結論をお伝えすると、どれもおいしいお酒でした! 最高でした! ただ、飲み比べができたことでそれぞれの個性がはっきりわかったのと、それぞれの「ものがたり」によって向いているシチュエーションがありそうなので、くわしくご紹介していきます。

ラベルがすてき。炭酸割がたのしい「美雨rose」

福井の地酒「美雨rose」

一番左の一本からいただきます。淡いピンク色をした「美雨rose(大野市・真名鶴酒造)」。「みうろぜ」、と読みます。手がけたのは江戸時代からつづく老舗で、いまでもすべてのお酒を手づくりで仕込んでいるこだわりの蔵元。こちらのお酒も無添加にこだわっています。
ラベルも色味もとにかくかわいい……。一見、シャンパンと見間違えそうな外見です。すこし酸味がありつつ、まろやかなお米の甘みも感じるフルーティーな日本酒。

福井の地酒「美雨rose」
ロゼワインみたいな華やかな色合いとパッケージが特徴

小豆のような赤黒いお米・古代米を使うことで、ピンクに色付いた色合いもすてき。色々なひとが集まるお祝いごとやパーティにも向きそうです。

福井の地酒を試飲する女性

「炭酸で割ってもおいしいんですよ」と勧められて、日本酒の炭酸割りにも挑戦。ピリッとした刺激に、お米の甘みが強調されて、より飲みやすくなりました。ちょっとした集まりに、食前酒として楽しむのもいいかもしれませんね。

福井で長く愛される名酒「花垣 愛山 純米大吟醸」

福井の地酒「花垣」

続く二杯目は、「花垣 愛山 純米大吟醸(大野市・南部酒造場)」。「花垣」は、100年をこえる歴史ある酒造の代表的な銘柄で、地元で長年愛されているお酒です。味も香りもしっかりした新しい酒米「愛山」を使った贅沢な純米大吟醸で、20~30度くらいのぬる燗やロックで飲むのもおすすめなんだそう。

一口飲んでみると、やや甘口の濃厚な味わいが特徴。

福井の地酒の試飲体験

末定さん:「福井のお酒は、お米の味がちゃんと残っているものが多いです。地元で良いお米ができるから、お酒をつくる人もそれを活かしたいと思っているんじゃないかな」

味的にはこれだけで完成しているから、料理に合わせても良いけれど、そのままお酒だけを楽しんでもらいたい、と末定さんは続けます。もはやお酒をつまみにお酒が飲める、ということでは……。
目上の人への贈り物にも間違いないし、福井での思い出話をつまみに、大切な人といっしょに楽しむのもいいですね。

浜町でしか飲めない貴重な一本「梵 浜町春霞」

福井の地酒「梵 浜町春霞」

3本目に登場したのは「梵 浜町春霞(鯖江市・加藤吉平商店)」。「梵」も、「花垣」と同じくらい有名な銘柄。政府主催の式典や、国際的なイベントの乾杯酒に指名されるなど、世界的にも注目されている日本酒です。その「梵」を作っている酒造が、浜町をイメージして特別に作ったお酒が「梵 浜町春霞」。名前からして華やかで上品な感じが伝わります。

末定さん:「浜町は、昔から高級な料亭が多い街なんですよ。桜の綺麗な浜町の『花見酒』をイメージして作られたお酒です。浜町の割烹や料亭でしか飲めないレアな商品で、店頭で取り扱っているのはうちだけなんです」

足羽川の桜
足羽川の桜並木

浜町は、桜の並木道で知られる足羽川ぞいにあります。「花見酒」ときいて、ライトアップされた夜桜の風景がぱっと脳裏にうかびました。

お猪口を口元に近づけると、ふんわりといい香り。一口飲むと、甘さが口の中にひろがって、思わず頰が緩みます。

福井の地酒「梵 浜町春霞」

末定さん:「このお酒は『うすにごり』といって、酒粕を使っているので甘みがあります。ただ甘いだけじゃなくて、後味がスッと切れるのが特徴です」

このお酒は香りや甘みがあり、味の個性が強め。「ワイングラスでお酒のみを楽しむか、チョコやナッツと合わせてもおいしいよ」とのこと。デザートワインの代わりにもなりそうな一杯でした。買って帰れるのはこちらのお店だけなので、こだわりのある贈り物や今年の「花見酒」にしてもいいですね!

お店の一番人気は、なんと「みりん」!?

福井のみりん「うす墨桜」

さいごに「これがお店の一番人気なんです」と、でてきたのはなんと「みりん」でした。福井で創業400年の歴史あるメーカーがつくるみりん「うす墨桜(福井市・青木蘭麝堂)」。基本的にはお酒の製法でつくられているので「アルコール」ですが、みりんとしても使えるめずらしい一品です。

「薄墨桜」というのは福井市・東部にある一乗谷朝倉氏遺跡の、薄い色をしためずらしい桜のこと。桜の儚い佇まいになぞらえて、名づけられたのかもしれませんね。こちらも味が気になります!

お猪口に入ったみりん

末定さんおすすめの飲み方は、なんと日本酒割り。それって、お酒のお酒割りということですか? 半信半疑で試飲に挑戦。キレのあるドライなお酒「一本義 辛口純米酒(勝山市・一本義久保本店)」で「うす墨桜」を割ってみると、思った以上に飲みやすい! 果実酒のような優しい甘みのあとに、きりっとした日本酒の風味が広がります。

これは、ずっと飲んでいたい……。

お酒はとにかく幅広いから、いつでも相談にきて!

浜町安文酒店の店長の男性

末定さん:「全部同じ材料で作っていても、作る人によって味がまったく異なってくるから、日本酒は面白い。お店での飲みくらべも、味に個性があるものを選ぶようにしています。日本酒を好きになってもらうのが目的なので、いろんな味を試してみてほしいですね」

ほかにも、ワイン用の菌を使って熟成された純米ワインや、梅の果汁を発酵させた梅ワインなど、福井産の変わったお酒も取り扱っていて、「個性的なお酒がほしい」というこだわり派にもおすすめです。

福井の地酒とお猪口
気づけばカウンターの上には様々な種類のお酒が……

末定さん:「個人経営の酒店だからこそ、蔵元での試飲とは違って、いろんな味が飲みくらべできるし、いろんな飲み方の提案もできます。とりあえずたくさん飲んでもらって、その中からおいしいと思ったものを選んでいただけたら」

確かに日本酒の炭酸割りやみりんの日本酒割りなどは、想像したこともない楽しみ方。プロに聞いてこそ見つかる魅力があることを実感しました。

福井へ行くなら、末定さんに会いに行こう

とにかくこのお店では、末定さんとの会話が楽しいんです。棚や蔵からさまざまな種類のお酒を出して試飲させてくださる末定さん。福井の優しい方言も相まって、なんだか友だちの家で話しているみたい……。中には1時間以上店内で盛り上がる方もいるそうで、その気持ち、わかります。

日本酒のボトルを選ぶ男性と女性

心の底からお酒が好きで、お酒をつくる人たちが好きで、福井が好きで。その「好き」な気持ちを楽しく表現してくれる末定さんのあたたかさが、お酒以上にわたしたちをあたためてくれました。

浜町安文酒店の店長の男性

末定さん:「がんばってつくった酒造さんが、今年はうまくできたんや〜って、嬉しそうに持ってくるお酒は、一気に好きになります」

蔵人の思いとわたしたちをつなぐ「浜町安文酒店」。次に来た時は、どんなお酒が待っているんだろう。そんな楽しみを残してくれた、街の酒屋さんでした。
福井へ旅行するなら、ほとんどの人が通る福井駅。駅から徒歩10分の、こちらのお店に立ち寄ることを強くおすすめします!

浜町安文酒店の店内

お酒のおいしさそのものを、贅沢に味わうことのできる福井の地酒。またひとつ日本酒の楽しみ方を見つけたような気がしました。うれしい出会いに満足した夜は、ほろよいでお宿へ帰ります。

浜町安文酒店

福井県福井市中央3丁目3−15
TEL:0776-21-4632
営業時間:10:00~19:30
定休日:日曜日
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取材・執筆:田中 未来

提供:福井観光コンベンションビューロー

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※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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