家賃保証会社の役割と契約後の注意点！滞納したら？トラブルは？

賃貸物件を借りる際に、連帯保証人を立てる代わりに「家賃保証会社」を必須とする賃貸物件が最近増えてきています。ここでは、家賃保証会社の役割や利用する場合の注意点を解説します。

家賃保証会社の役割とは

家賃保証会社とは、連帯保証人となってくれる親族がいない場合に、連帯保証人を引き受けてくれる会社のことです。家賃支払いの連帯保証をする代わりに、契約者（借主）本人から保証料を手数料として受け取ります。

もし、契約者が家賃を滞納してしまった場合は代わりに家賃を支払いますが、後からその家賃は契約者に請求されます。

また、貸主の代わりに家賃を回収する賃料回収代行を行うこともあります。他にも借主の退去後に次の入居者が入居できる状態に原状回復したり、借主の残置物を撤去する費用を負担したりすることもあります。

保証料の相場は30〜100%

家賃保証会社を利用する時には、入居申込時と、数年ごとの更新時に、家賃に応じた保証料を支払います。家賃に対する割合や、更新の期間は会社によって異なります。

一般的に、初回は実際に借りる物件の月額賃料などの合計に対し約30～100%、更新時は更新保証料として月額賃料などの合計に対し10% もしくは1万円程度となっています。

また、同じ保証会社でも物件によって保証料が異なることもあります。
家賃保証会社の保証料は、20万円超の高額賃貸は比較的低率（30%程度）であることが多いですが、1K・1Rなどの一人暮らし向け賃貸では100%などの高率になることもあります。

家賃保証会社を利用する際に必要な書類

家賃保証会社を利用する際には審査が行われます。審査は入居審査と同じか、場合によってはそれ以上の厳しい審査が行われることもあります。

必要な書類は入居審査の際に必要な書類と重複するものが多く、入居審査の際に提出している書類と重複するものは改めて用意する必要はありません。必要になる書類の一例を紹介します。

●家賃保証会社用申込書
●身分証明書の表裏コピー（運転免許証、健康保険証）
●収入証明関連（源泉徴収票や給与明細書など）
●在籍証明書

不動産会社によって必要書類は異なりますので、必ず事前に担当者に確認をしましょう。

契約後の注意点（滞納・トラブルなど）

家賃保証会社と契約した後、家賃の滞納などをしてしまった場合どのようなことが起こるのでしょうか。保証料を払っているから安心という訳ではありません。

家賃保証会社との間に起こる代表的なトラブルなど、家賃保証会社との契約に関する注意点について紹介していきます。

別途「保証料」という金銭的負担が必要になる

家賃保証会社と契約するときには、敷金・礼金などのほか、保証料というかたちで家賃保証会社への支払いが別途発生します。

この具体的な金額がいくらになるかは、会社によっても変わってきます。多くの家賃保証会社は家賃の半月分、1か月分、あるいは1～3万円の固定額などに設定していることが多いです。

特に契約時の支払いは、敷金・礼金などによって多くの負担が発生することが多いので、そこに保証料も含まれるとさらに多額の負担となってしまいます。

家賃滞納時の回収対応は厳しい

もし家賃を滞納してしまっても、家賃保証会社が立て替えをしてくれるから安心というわけではありません。

家賃を滞納してしまい、家賃保証会社が家賃の立て替えをしてくれても、その後に家賃保証会社から立て替え料の支払い請求がきます。代わりに家賃を支払ってくれる訳ではなく、あくまでも立て替えをしてもらっているだけだということを忘れないようにしましょう。

また、家賃を滞納してしまった場合、信用情報に傷がつき、今後、クレジットカードなどの審査に通りづらくなってしまう恐れもあります。口座の残高不足などで家賃の引き落としが行えないという事態にならないように注意し、家賃を滞納しないように気を付けましょう。

事故報告を怠ると代位弁済されない

貸主側は、契約者が家賃滞納をした場合、家賃保証会社に保証してもらうケースが増えてきていますが、当然のことながら、保証には一定の制約があります。

まず、契約者が家賃を滞納した場合、家賃保証会社へ滞納があった旨を報告しなければなりません。これを事故報告といいます。この事故報告を行う期日も会社によって決まりがあり、「滞納が発生してから◯日以内」のように保証会社との契約書に記載してあるでしょう。

この期日を過ぎてしまうと代位弁済されずに家賃が保証してもらえないことがあります。必ず契約書を確認しましょう。

連帯保証人の代わりとなる家賃保証会社をうまく利用して、安心な暮らしをスタートさせよう！

連帯保証人を頼める人がいない時にも家を借りることができる家賃保証会社制度。

その分保証料がかかってしまいますが、保証人を立てられない事情がある場合には安心できてありがたいですね。きちんと自分の収入を考慮して、家賃滞納には気を付けて気に入った物件で新生活を始めましょう！

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