- odekake
- 2019/10/04
目次
暑さも落ち着き、あっという間に秋、そして冬がやってきます。そんなこれからの季節、たいやきを片手に東京の街を散策してみませんか?
日本人にはなじみの深いたいやきですが、都内には御三家と言われる名店から地元の人たちに愛され続ける老舗、そしてメニューのバリエーション豊富なお店まで、さまざまなたいやき屋さんがあります。
今回は東京都内にあるたいやき屋さんから厳選した8店をご紹介。街歩きのお供にもぴったりですよ。ぜひ、次のおやすみの参考にしてみてください。
東京の定番たいやき! まずは人気の老舗・たいやき御三家へ
東京の数あるたいやき屋さんの中で、御三家と言われる老舗の人気店が「浪花家総本店」「たいやき わかば」「柳屋」の3店です。
3店とも古くから続く老舗ですが、同じたいやきでもお店によって皮の食感やあんこの味わいなどは結構違うもの。ぜひ御三家の味を食べ比べてみてくださいね。
【麻布十番】浪花家総本店(ナニワヤソウホンテン)
『およげ!たいやきくん』のモデルにもなった、歴史あるたいやき屋さん
麻布十番駅から徒歩約2分の場所にある、明治42年創業の老舗たいやき屋さん「浪花家総本店」。赤いのれんが目印の重厚感のあるお店です。
「浪花家総本店」のたいやきはパリッとした薄皮タイプ。食欲をそそる焦げ目がなんともたまりません。
中に入っている上品な甘さの小豆は8時間もの時間をかけて炊き上げられているそう。ゆっくりと大事に味わいたい一品です。
お店の2階は喫茶になっているので、たいやきはもちろん焼きそばなどの軽食をいただくことも可能。ひと休みしたいときに利用するのも良さそうですね。
麻布十番は庶民的な雰囲気からインターナショナルな一面まで幅広い文化が感じられる街。
グルメ一つとっても、歴史ある老舗から話題のおしゃれなお店までいろいろと楽しめます。たいやきをほおばりながら街歩きをしてみませんか?
「浪花家総本店」の詳しい記事を読む
いつでも、誰でも。東京で100年愛されてきたたいやき ― 麻布十番「浪花家総本店」
「浪花家総本店」 店舗詳細
東京都港区麻布十番1-8-14
TEL:03-3583-4975
営業時間:
<月・水-日>10:00-19:00(但し店内飲食は11:00-19:00)
定休日:火(祝日の場合は翌日)・第3水
【四ツ谷】たいやき わかば
しっぽまであんこがぎっしり! どこから食べてもおいしいたいやき
四谷駅から歩いておよそ5分の場所にある、昭和28年創業の老舗たいやき屋さん「たいやき わかば」。路地にひっそりと佇む風情を感じるお店です。
オリジナルの型によって一つひとつ焼きあげられたたいやき(一尾 180円) は、あんこも生地もこだわりの自家製。パリッとした薄皮に包まれたあんこは、ほどよい塩加減でなんとも絶品。
こちらのお店では、「鯛焼きのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」という演劇評論家・安藤鶴夫さんからいただいた言葉を社訓として守り続けています。その言葉どおり、たいやきには頭からしっぽまであんこがぎっしり。どこから食べてもおいしいのが嬉しいですね。
また、たいやき以外に季節限定でかき氷やおだんごの販売も。たいやきのあんこよりすこし甘いあんこを付けた「あんだんご」もおすすめですよ。
店内にはイートイン席もありますが、お店のある四谷周辺には迎賓館や東京おもちゃ美術館など見所もたくさん。
焼きたてのたいやきを片手に、芸術の秋に触れる四谷散歩に出かけましょう。
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「たいやき わかば」 店舗詳細
東京都新宿区若葉1-10 小沢ビル1F
TEL:03-3351-4396
営業時間:
<月-金>9:00-19:00
<土>9:00-18:30
<祝>9:00-18:00
定休日:日曜
http://www.246.ne.jp/~i-ozawa/#info
【人形町】柳屋(ヤナギヤ)
待ち時間も楽しい、下町情緒あふれる街のたいやき屋さん
人形町駅から徒歩約3分の場所にある、大正5年創業の老舗たいやき屋さん「柳屋」。人形町駅にほど近い甘酒横丁にあり、ふらっと立ち寄りやすい雰囲気のお店です。
たいやきはお店の奥と店頭の二箇所で焼かれており、待ち時間には一匹ずつ丁寧に焼きあげる様子を目の前で見ることができます。
「柳屋(やなぎや)」のたいやきは、パリッとした薄皮に粒が大きめのあんこがたっぷり! 甘さ控えめなのでパクパクと何個でも食べられそう。
こちらのお店ではたいやきのほかにアイス最中も名物のひとつ。アイスはバニラと小倉の2つから選ぶことができ、小倉にはたいやきと同じあんこが使われているそう。たいやきもアイス最中もどちらも捨てがたいですね。
お店のある甘酒横丁には、レストラン併設のお豆腐屋さんや玉子焼きが人気の鶏肉専門店など老舗の名店ぞろい。たいやきで小腹を満たしたあとは、下町グルメをはしごするのもおすすめです。
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「柳屋」 店舗詳細
東京都中央区日本橋人形町2-11-3
TEL:03–3666–9901
営業時間:<月-土>12:30-18:00
定休日:日・祝
一度は味わってみたい、東京で出会える天然もののたいやき屋さん
ところで、たいやきには「天然もの」と「養殖もの」の2種類があることをご存知ですか?
これから紹介するのは、鋳型(いがた)と言われる焼き型で一匹ずつ手焼きした「天然もの」と呼ばれるたい焼きを販売する2店。ちなみに先ほどご紹介した御三家も、すべて天然ものなんですよ。
昔ながらの技法で焼きあげたたいやきをぜひ一度味わってみてください。
【浅草】たい焼き 写楽(シャラク)
自慢のあんこと極薄皮が相性ばつぐんの元祖浅草たいやき
「元祖浅草天然たい焼 写楽」公式Instagramより
地下鉄浅草駅から徒歩約12分、賑やかなエリアから少し離れた路地に佇む小さなお店が「たい焼 写楽」です。
「たい焼 写楽」公式Facebookより
「たい焼 写楽」のたいやき (税込190円) は、あんこが透けるほどの極薄皮。頭からしっぽまでぎっしりと入ったあんこは最高の風味を持つとされる北海道産の小豆を使っており、上品な甘さがおいしい一品です。
「元祖浅草天然たい焼 写楽」公式Instagramより
また、こちらのお店では自慢のあんこを使った「あずきシェイク」も大人気。甘さ控えめで後味がさっぱりしているので、たいやきとセットでいただくのもおすすめです。
こちらのお店がある浅草といえば、もちろん日本有数の観光地。浅草寺や花やしき、老舗の名店や食べ歩きができる仲見世通りに、気軽にはしご酒を楽しむことのできるディープなホッピー通りなど魅力が盛りだくさん。1日中楽しむことができますね。
たいやきを食べ歩きしながら、浅草の魅力を再発見しに訪れてはいかがでしょうか。
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「たい焼 写楽」店舗詳細
東京都台東区浅草3-9-10 キャピタルプラザ浅草1階
TEL:03-3873-3453
営業時間:10:30-17:30
定休日:月(祝日の場合は営業、翌日休み)
http://taiyakisharaku.com
【吉祥寺】たいやき そら
熱々のトロリとしたあんこがたまらない、吉祥寺のたいやき屋さん
「たいやき そら」公式Instagramより
吉祥寺駅から徒歩約12分の場所にある「たいやき そら」は、小さなのれんがかかったカフェのような外観のお店です。
卵や乳製品不使用の厳選素材を使ったたいやきは、一匹ずつ丁寧に焼く昔ながらの技法「一丁焼き」で焼きあげられたこだわりの一品。パリッとした薄皮に、熱々のトロリとしたあんこがなんともたまりません。
また、こちらのお店のたいやきの販売は10月下旬から。お出かけの際はお店のInstagramなどで最新情報を確認してから訪れてくださいね。
吉祥寺には個性的なカフェや雑貨屋さんなど魅力的なお店がたくさんあります。たいやきを食べ歩きしながら商店街を見て回ったり、少し足を伸ばして井の頭公園で自然に癒されに行ったり、いろいろな楽しみ方を見つけてみてくださいね。
吉祥寺のカフェはこちらの記事で紹介しています
「たいやき そら」店舗詳細
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-10-3
TEL:080-2265-1704
営業時間:<木-月>11:30-18:00 ※売り切れ次第終了
定休日:火・水
Instagram / Twitter
バリエーション豊富な「養殖もの」のたいやき屋さん
1つずつ手焼きする「天然もの」に対して、鉄板タイプの焼き型で一度にまとまった数のたいやきを焼くのが「養殖もの」のたいやきです。これからご紹介するのはそんな「養殖もの」のたいやきがおいしい3店。
「養殖もの」のたいやきは「天然もの」よりも生地が厚く、いろいろな味のバリエーションをつくることができるそう。定番のあんこはもちろん、クリームや食事系の変わり種にもついつい目がいってしまいますね。
この秋は、少し遊び心のあるたいやきにもチャレンジしてみませんか?
【恵比寿】恵比寿たいやきひいらぎ
パリッと食感がおいしい恵比寿のたいやき屋さん
恵比寿駅から歩いておよそ4分の場所にあるのが「恵比寿たいやきひいらぎ」。赤いのれんが目印の、シックな外観のお店です。
こちらのお店のおいしさの秘訣は、30分以上かけてじっくり焼きあげることだそう。たいやきの中には北海道産の小豆を使った粒あんがぎっしり入っていますが、甘さ控えめなので最後までおいしくいただけます。薄皮でパリッとした食感もたまりません。
「恵比寿たいやきひいらぎ」のある恵比寿は、さまざまなジャンルの飲食店が立ち並ぶグルメ激戦区。グルメのほかにも、恵比寿のランドマークともいえる「恵比寿ガーデンプレイス」や日本初の写真と映像の総合的な美術館「東京都写真美術館」などがあります。
たいやきで小腹を満たしたら、大人の街・恵比寿を満喫してみませんか?
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「恵比寿たいやきひいらぎ」店舗詳細
東京都渋谷区恵比寿1-4-1 恵比寿アーバンハウス1F
TEL:03-3473-7050
営業時間:11:00-20:00(売り切れ次第終了)
定休日:月
【学芸大学】目黒ひいらぎ
和モダンなお店でいただく、30分以上かけて焼きあげるこだわりのたいやき
学芸大学駅から歩いておよそ4分の場所にあるたいやき屋さん「目黒ひいらぎ」。シンプルかつ和モダンな外観が素敵なお店です。
こちらのお店は先ほど紹介した「恵比寿ひいらぎ」の分店として2011年にオープン。本店の味と製法を引き継いだたいやきは、こだわりが詰まった一品です。
本店同様、30分以上かけてじっくり焼きあげられた皮はパリッと香ばしく、中に詰まったあんこは小豆の風味を最大限に引き出すためにその日の気温や湿度に合わせて炊き方まで調整するのだとか。
たいやきのほかにも、季節限定商品としておはぎや白玉ぜんざい、夏はかき氷なども楽しめます。
お店のある学芸大学駅周辺は商店街や地元に根づいたお店も多く、どこかゆったりとした雰囲気が流れます。一方で、雰囲気のいいカフェにおしゃれな写真屋さんなどもあり街歩きにはぴったり。ぜひふらりとお散歩しに出かけてみてください。
「目黒ひいらぎ」の詳しい記事を読む
東京でみつけた、たいやきのニュースタンダード ― 学芸大学「目黒ひいらぎ」
「目黒ひいらぎ」 店舗情報
東京都目黒区鷹番3-18-3
TEL:03-6412-7945
営業時間:10:00-19:00 ※完売次第終了
定休日:年末年始
http://www.meguro-hiiragi.com
【経堂】小倉庵
思わず毎日通いたくなる! 魅力的な日替わりたいやきがあるお店
経堂駅から歩いて徒歩約5分のところにあるのが「小倉庵」。
「小倉庵」のたいやきは、「小倉あん」「玉(カスタード)」「日替わりあん」の3種。お店で毎日炊いている自家製あんこを使った「小倉あん」はもちろん定番の人気商品ですが、ついつい目がいってしまうのが「日替わりあん」です。
「日替わりあん」の内容はお店のSNSで確認することができ、「ほうじ茶クリーム」や「かぼちゃのチーズケーキ」など毎日通ってしまいたくなる種類の豊富さが魅力的。
また「小倉庵」で購入した商品は、お隣の工房併設ビアバー「後藤醸造」に持ち込むことができるのだそう! 街のつながりを感じる、粋な取り組みが素敵ですね。
訪れた際にはぜひこちらの2店をはしごしてはいかがでしょうか。
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毎日食べても飽きない味を。「二人のおうち」で楽しむ、日常のお菓子とごはん ― 経堂「Paddbre」
「小倉庵」 店舗詳細
東京都世田谷区経堂2-14-2
TEL:03-3439-0088
営業時間:
<月-金>11:30-19:30
<土日祝>11:00-19:30
定休日:空が荒れている日・夏期休暇(8月)
Instagram / Twitter
たいやき片手に、自分の知らなかった東京を見つけにいこう
昔から愛され続ける日本のおやつ「たいやき」ですが、東京では、変わらぬ姿もあれば進化を続ける一面もありました。老舗の御三家から話題の人気店、またSNSをきっかけに若い人が多く訪れるお店まで、あなたの行ってみたいお店は見つかりましたか?
これからいっそう肌寒くなる季節、ぜひお出かけした際には、色づく景色を眺めながらその街の雰囲気とともに味わってみてください。
ホッとあたたかいたいやきを食べて、体も心も満たされますように。
執筆:江口 夏海
編集:ハラシマ モエコ
※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。
※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
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