渋谷のホテル「MUSTARD™ HOTEL SHIBUYA(マスタードホテル)」-街を楽しむためのスパイス 【Woman.CHINTAI】
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街を楽しむためのスパイス ― 「MUSTARD™ HOTEL SHIBUYA(マスタードホテル渋谷)」

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MUSTARD HOTEL SHIBUYAの入り口

忙しい日々が続くと、週末はつい引きこもりがち。思い切って遠出がしたいけど、せめてもの気分転換によい場所はないかな。そんな時に見つけたのが、渋谷に新しくできた「マスタードホテル」。

辛そうな名前をしているけど、どうやら、街の“スパイス”となる場所のようです。せっかくなら、仕事帰りに行ってみよう。人が行き交う街・渋谷の、中心から少しだけ離れた場所で過ごす一夜。そこには、泊まるだけじゃない、街を楽しむための仕掛けがいたるところにありました。

並木橋駅をデザインテーマにした、レトロモダンな内装

「MUSTARD™ HOTEL SHIBUYA(マスタードホテル渋谷)」は、再開発が進む渋谷駅南側の渋南(しぶなん)エリアに、2018年10月に誕生した宿泊施設。かつて東横線が走っていた線路跡地を再生し、保育所・ホテル・店舗・オフィスからなる複合施設「渋谷ブリッジ」の大部分を占めています。
ホテルへ行くには、新南口からのアクセスが便利。駅周辺は、大勢の人で賑わうハチ公口とはうって変わって、オフィス街や住宅街のある落ち着いた雰囲気です。

JR渋谷駅の新南口

まずは改札を出てエスカレーターを降り、横断歩道を渡ったら、すぐに右折。そのまま線路沿いに直進し、高架線下をくぐって歩くこと数分。東1丁目の交差点を左折すると「渋谷ブリッジ」が見えてきます。
渋谷駅西口にあるモヤイ像からは、歩道橋で国道246号線の反対側に渡り、JR線のガード下をくぐって、東口側に出た後に右折。そのまま直進すると、新南口改札に出ます。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの外観

一見オフィスビルのように見えますが、黄色い看板と黄色い椅子が並んだエントランスが目印。

なんとこのホテル、戦時中まで渋谷〜代官山間に存在した東横線の幻の駅、「並木橋駅」をデザインテーマにしたのだとか。内装のいたるところに「駅」の面影が見られます。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの入り口正面

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの外観

1階エントランスの黄色い椅子に、壁や柱に見られる赤い縞模様は、駅のホームのよう。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの受付カウンター

受付カウンター兼コンシェルジュは、切符売り場のような見た目をしています。レトロモダンな内装に心を弾ませつつ、まずはチェックインの手続き。文房具やカードキーなど、あちらこちらにマスタードイエローが使われているのもかわいいポイント。

バックパッカーから家族連れまで ニーズに合わせた部屋

客室数は全部で76部屋。1階には24時間対応のフロントと、朝8時から深夜24時まで営業しているレストラン、2階から6階が客室、7階がバルコニーと共有スペースになっています。

客室タイプはドミトリー、ツイン・ダブル、デラックス、ファミリー、アクセシブルの全9タイプ。料金は、ドミトリータイプの部屋が一人あたり4,000円台からと、比較的リーズナブル。デラックスタイプのお部屋は、ハイシーズンで最大60,000円(一部屋あたり)となっています。また、すべての宿泊料金にレストラン「Megan」で使える1,000円分の朝食券がついています。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの部屋
画像提供:MUSTARD™ HOTEL SHIBUYA

左上:バックパッカーやひとり旅はもちろん、家族連れの方は、ドミトリーを貸し切って、個室として利用することもできるドミトリー。

右上:コンパクトながら使いやすい、秘密基地感を味わえるプライベートダブル。友人と泊まるならツイン、カップルならダブルといった風に使い分けられそう。

左下:ユニットバスのほか、冷蔵庫や湯沸かしポット、Netflixが見られるテレビがついている「マスタードデラックス」。

右下:最大7名まで泊まれる大部屋「マスタードコンフォート」。横並びに置かれたベッドで、雑魚寝をしながら夜な夜なおしゃべりを楽しめる。

“あったらいいな”をそろえた自販機や、簡易キッチン・ランドリー

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの7階の共有スペース

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの共有スペースの簡易キッチン

3階はランドリー、7階は自販機や簡易キッチンを備えた共有スペース(24時間利用可)があるので、長期滞在する際には重宝しそうです。自販機は、スナック菓子だけでなく、花札や写ルンですなどの変わり種をそろえたラインナップ。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの共有スペースの自販機

まぶしいくらい真っ白な廊下……テーマはコンビニ!

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの真っ白な廊下

部屋へ行くのに、はじめに遭遇するのが、SF映画に登場しそうな真っ白な廊下。あまりの眩しさに思わず、目を細めてしまいます。
ホテルというと、廊下は暗めで部屋は明るいところが多い気がしますが、真逆の設計にした理由はなんだったのでしょう。支配人の木村陽さんからは、意外な回答が飛び出しました。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのマネージャー

木村さん:「ドミトリーを使う女性にとって、ひとりで薄暗い廊下を歩くのは怖いのでは? というデザイナーの気づかいがありました。これだけ明るければ悪さはできないだろうという意図もあり、安全面を考慮しつつも、実は、裏のテーマは『コンビニ』なんです。24時間営業していて、いつでも明るく清潔。日本の象徴のようなコンビニを体現しながら、『コンビニのように気軽にホテルを使ってほしい』というデザイナーの意図が反映されています」

部屋になにもないのは、街になんでもあるから

部屋には必要最低限のアメニティと、小さなテーブルと椅子があるのみ。どこまでもシンプルにミニマルな空間にしたことにも、こだわりがありました。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの部屋のベット

木村さん:「渋谷の街に出ればなんでもあるので、部屋の内装は白を基調に、街でインプットしてきたものを広げるキャンバスのようなイメージにしています。思考をなるべくフラットにして、一日の思い出や、旅先で経験したものを振り返れるように、室内の情報量は少なくしました。」

あくまでも、部屋は自分を充電する場所。代わりに部屋から一歩出れば、遊びモードに切り替えられるように、廊下は眩しいくらいに明るく。まるで「もっと遊んでおいでよ」なんて言われたかのように、自然と身体のスリープ状態が解除されます。

ホテルは街に人を送り出すための装置

マスタードホテルのコンセプトは、“街のかくし味”のような存在になること。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの部屋のスイッチ
ケチャップをイメージした部屋のスイッチ

木村さん:「渋谷という街をホットドッグに例えたら、王道はケチャップ。だけど、僕たちが目指したのは『マスタード』のほう。いる人にはいるけど、いらない人にはいらないもの。あくまでも主役は街で、『街を楽しむためのスパイス』のような存在として機能できるよう、工夫を凝らしています」

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレンタル出来る自転車

たとえば、フロントではスケートボードや「BMX」(自転車)のレンタルが可能。ホテルからは、恵比寿や代々木にもアクセスしやすく、色んなエリアまで足を伸ばすことができます。

木村さん:「地元に詳しいスタッフが、それぞれの個性を活かして、街の遊び方や最先端の情報など、お客様に自分たちのおすすめを提案します。音楽やお酒など、人によってサービスに違いがありますが、街を楽しんでほしいと思う気持ちは同じ。ホテルの役割は、街に人を送り出す装置のようなものです」

オールデイ営業のレストラン「Megan」でヘルシーな夕飯

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランの店内

部屋でひと休みした後は、ホテル1階に併設しているレストラン「Megan – bar & patisserie (ミーガン バー&パティスリー) 」へ。朝8時から夜24時までのオールデイ営業で、すべてハウスメイドのフードを提供しているこちらのお店。店内を見渡すと、バーカウンターに、美味しそうなケーキや焼き菓子の並んだショーケース、棚に敷き詰められたたくさんのレコードなどが目を惹きます。

MUSTARD HOTEL SHIBUYA内のレストランのショーケース

カフェ・バー・パティスリーの3つを兼ね備えた「Megan」では、トラディッショナル、モダン、シンプルをテーマに、世界の料理の伝統的な調理法をベースにしつつ、盛り付けや、料理の組み合わせで新しさを追求。ビーガン(完全菜食主義者)や菜食思考など、現代の風潮を取り入れたメニューもそろえています。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランの食事

この日は、「Megan」店長の今村広和さんオススメの「季節のベイクドベジタブル&フムス」(1,300円)をいただきました。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランの店長

今村さん:「フムスだけだと味にメリハリがなくなってしまうので、野菜の中に、姫人参と姫大根のピクルスをグリルしたものを入れました。それによって、食感も楽しめるし酸味も加わって、料理全体にキレが出ます。ほかにも、芽キャベツは揚げていたり、水気が欲しいので白菜を入れたりと、食べ飽きないようにバランスを取った組み合わせにしています」

ワンプレートでも十分なボリューム。友人同士で、おつまみがわりにシェアして食べるのも良さそうです。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランの食事と飲み物

飲み物は、海外で人気急上昇中の「コンブチャ」(750円)。お茶由来の微炭酸発酵ドリンクで、乳酸菌や酵素などの栄養素がたっぷり含まれているため、飲むことで腸内環境を整えるはたらきが期待されているのだそう。白ワインのような見た目をしていますが、甘いソーダ水のような味で、飲みやすいです。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランのレコード機器

店内に流れるレコードの生音は、電子音とは違うあたたかな音色で、一日の疲れをほぐしてくれます。本棚に並べられたレコードは1,000枚以上。お店の雰囲気に合わせて、スタッフの方が選曲しています。

デザートには、“飲める”ケーキ?

お待ちかねのデザートタイムは、ペイストリー担当者おすすめの「トレス・レチェ」(700円)をいただきます。トレス・レチェは中南米の伝統菓子で、スペイン語で「3種類のミルクを使ったケーキ」という意味。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランのデザート

コンデンスミルク・ココナッツミルク・牛乳の3種類をたっぷり染み込ませたスポンジと、オリジナルブレンドのクリームが層になっています。担当者の方が「飲めるケーキ」と例えたとおり、クリームとスポンジの境目がわからないくらい柔らかくて、頰がとろけそう。クリームも甘すぎずさっぱりしているので、ペロリと食べられます。

お酒もお菓子も楽しめるバータイム

21時からのバータイムには、バーカウンターに焼き菓子が並べられます。

今村さん:「もちろんバーカウンターでスイーツだけ食べても良いですし、カクテルに焼き菓子、ワインにカヌレを合わせて食べるような楽しみ方もありますよ」

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランのバータイムのカクテル

ここでわたしも、玉露茶と柚子を使った国産のジン“季の美”を使ったカクテルをいただきます。お茶の苦味と、柚子の香りがほのかに残る、不思議なお酒。

22時を回った「Megan」には、海外の旅行客や、PCで仕事をしているサラリーマンの方も見かけました。英語の飛び交う店内は、どこか非現実的で心地良く、都内にいながら、異国を旅している気分でリラックスして過ごせます。

ミニマルな空間で、心も身体もオフになる

お酒を呑んで、身体の力が程よく抜けたところで、部屋に戻って来ました。シャワーを浴びて、ベッドに体を横たえると、すぐに眠気が襲ってきます。ときどき、電車の通る音が聞こえる中、かつてこの場所にあったという駅に想いを馳せながら、いつのまにか眠りについてしまいました。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの部屋からの眺め

目が覚めたら、Meganで朝食を

目が覚めたのは朝8時。身支度を済ませて、ふたたび1階のレストランへ。いただいたのは、「平飼い卵のスクランブルエッグ&ブレッド」。パンは、クロワッサン、カンパーニュ、食パンの3種類から選べます。

MUSTARD HOTEL SHIBUYAのレストランの朝食

今村さん:「朝起きて一番に食べてもらうものなので、身体に負担のかからないものや、ボリュームはあるけれど、胃がもたれにくいメニューにしています」

自家製トマトケチャップはあっさりとしていて、サラダ感覚で食べられます。朝食メニューは、ほかにも全粒粉を使ったパンケーキやクロックマダムなど、豊富なラインナップ。差額分を支払えば、1000円以上のメニューも注文できるとのこと。

夜の雰囲気とはまた違い、朝の日差しが大きな窓から差し込むのが気持ちいい。
座席の下には電源とWi-Fiがついているので、朝食後にデスクワークをする方もいるみたいです。

今度は友だちを誘って、思いっきり羽を伸ばそう

MUSTARD HOTEL SHIBUYAの部屋の窓の外

部屋に戻って窓の外をふと見ると、都営バスがちょうど出発したところ。太陽がのぼって、街全体が動き出す時間。いつも通りの平日の朝だけど、いつもとすこし違う。それはたぶん、渋谷の街に一晩たっぷり浸れたから。

マスタードホテルは、渋谷の街そのもの。いろんな人が行き交って、いろんなタイプの部屋があって、幅がある。
「そろそろ出かける時間だよ」と、ホテルがわたしを街へと送り出す。
今度は友人を誘って、この街で、思う存分羽を伸ばしてみよう。そんな気持ちを抱いたまま、朝の渋谷を後にしました。

MUSTARD™ HOTEL SHIBUYA
(マスタードホテル 渋谷)

東京都渋谷区東1丁目29-3 SHIBUYA BRIDGE B棟
TEL:03-6459-2842
https://mustardhotel.com/shibuya/

Megan bar & patisserie
(ミーガン バー&パティスリー)

東京都渋谷区東1丁目29-3 SHIBUYA BRIDGE B棟 1F
TEL:03-5962-7648
営業時間:8:00-24:00(23:30 L.O)
https://megan.jp/

取材・執筆:田中 未来

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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