- odekake
- 2019/04/15
目次
おしゃれな「裏那須」、黒磯へ出かけよう
日帰りや一泊旅行で行ける場所としておすすめの街、栃木県那須塩原市の黒磯。
那須の山々が見えて川の流れる自然豊かな土地には、近年、店主のこだわりが感じられる個性的なお店が立て続けにオープン。おしゃれな街「裏那須」として注目を集めているのだそう。
東京からのアクセスは、東北新幹線で那須塩原まで75分。そこから宇都宮線に乗り換えてひと駅。都内の喧騒から離れてたどり着いた街には、ゆったりとした居心地の良い空気が流れていました。
黒磯駅からスタートするこだわりのお店めぐり
今回の黒磯旅を案内してくれるのは、東京から移住してこの街で花屋「DEAR, FOLKS & FLOWERS(ディア フォークスアンドフラワーズ)」を営む樋爪克至(ひづめかつし)さん。
洗練された佇まいのお店には、2017年のオープン以来、地域に住む人や旅行客など多くの人が訪れます。近隣のお店に飾られている花のコーディネートも数多く手がけ、黒磯のお店とのつながりが深い、街をよく知る方。
樋爪さん:「黒磯駅から街の老舗カフェ『1988 CAFÉ SHOZO(カフェショウゾウ)』にかけてのエリア一帯は、こだわりのつまったお店が何軒も集まっています。ほとんどが徒歩圏内に歩いていけるので、気軽な週末旅におすすめですよ。今回は、会いに行きたくなる魅力的な店主の方々が営むお店を紹介しますね!」気負わないスタイルで楽しむ、個性派ぞろいの黒磯のお店を紹介します!
今回ご紹介するスポットはこちら
①旅のはじまりはここから「Iris Bread & Coffee(イリスブレッド&コーヒー)」
まず案内してもらったのは、JR黒磯駅西口からすぐ、街の玄関口にあたる「Iris Bread & Coffee(イリスブレッド&コーヒー)」。
「コーヒー一杯で小さな気づきを提供する」をコンセプトにしたカフェでは、隣接するパン屋「KANEL BREAD(カネルブレッド)」のパンを持ち込んで、コーヒーといっしょにいただくことができます。
コーヒー豆は、シドニー発祥のロースタリーの日本支部「Single O Japan(シングルオージャパン)」から仕入れたもの。フードメニューは、「カネルブレッド」のパンを使ったトーストやサンドウィッチが中心。
フレッシュな生のパンを味わいたいときは「カネルブレッド」のパンを買ってカフェに持ち込んでも良し。プレス機でサンドして焼いたパンが食べたい時は、カフェのフードメニューを注文。好みによって両隣のお店を行き来できるのがポイントです。
「駅前にあるので、駅員さんが制服を着たままコーヒーをテイクアウトしたり、朝の一杯をいただいたりするのが日常的な光景」と話すのは、スタッフの池下彬(あきら)さん。
「黒磯に着いたら、スーツケースを持ったままカフェにやってくるお客さまもたくさん見かけます。黒磯の旅をはじめるのにとっておきの場所」と樋爪さんもおすすめします。
コーヒーやサンドウィッチはテイクアウトも可能。熱々のコーヒーを片手に街歩きを楽しむのもおすすめです。
「Iris Bread & Coffee」の店舗情報
栃木県那須塩原市本町5-2
営業時間:8:00-18:00
定休日:火曜日・水曜日
http://kanelbread.jp/iris
②古道具との対話をじっくり楽しむ「『萬(よろず)』吉田商店」
暮らしの道具がお手頃価格でならぶ、駅前の古道具店「『萬(よろず)』吉田商店」。商品は江戸時代から昭和にかけての日本の古道具が中心です。
「ちゃんと手入れされたもので、気持ちよく、長く使えるものが前提」と店主の吉田さん。
仕入れた古道具を、吉田さんが修理して仕上げたものや、加工をほどこしたものが置かれています。
吉田さん:「道具と向き合った時に、『こうしてくれ』と言われている感じがするので、その声を聞いているんです」
個体との対話を重ねながら、吉田さん独自のセンスで加工された古道具を見ていると、「こんな風に使ってみたら面白いかな」、「家にある何かと組み合わせられないかな」など、想像力が刺激されます。
1階はセンスよくディスプレイされた空間。倉庫のような雑多感を楽しめる2階では、修理&仕上げ前の品もいっしょに並びます。たくさんの古道具に囲まれ、宝探しをするように、つい我を忘れて夢中になってしまいそう。
「仕上げの段階で、元からそうなっていたかのように“つじつま”を合わせてあげる。そういう作業が得意かもれない」と笑う吉田さんに、それぞれの古道具が持っているストーリーを聞いてみてくださいね。
「『萬』吉田商店」の店舗情報
栃木県那須塩原市本町3-5
営業時間:13:00-18:00
定休日:水-土曜日
https://www.instagram.com/yoshida_shouten/?hl=ja
③黒磯といえば! 街をつくったカフェ「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」
黒磯の旅に欠かせないのが、1988年にオープンしたカフェ「1988 CAFE SHOZO」。カフェ好きの人たちが全国から訪れ、黒磯駅周辺に人が集まるきっかけをつくったお店です。
1階では、スコーンやクッキーなどの焼き菓子、コーヒー豆や紅茶の茶葉、雑貨類などを販売。階段を上がって2階がカフェスペースになっています。
ひとつひとつテーブルや椅子が異なる内装、店内に散りばめられたインテリア、スコーンの焼けるいい匂い、旅にまつわる本が並んだ本棚。お気に入りの席に座って過ごすカフェタイムは至福の時間です。
カフェメニューには、コーヒーのほかにも紅茶やジュース、お酒もいただけます。トーストセットやスコーンセットもあるので小腹が空いたときにも立ち寄れそう。
シャッター通りとなっていた商店街の空きアパートからはじまった「1988 CAFE SHOZO」。開店してから約30年、通りには洋服屋や雑貨屋など、こだわりのつまったお店が続々開店。今では県外からも多くの人が訪れる街になりました。
「黒磯を旅人が来る街にしたい。お店がたくさんできれば、そこに通りができる。通りができれば、人が集まる」……店主の菊地省三さんが願い、「旅人が目的地にしてくれる場所」と目指したカフェには、訪れる人をあたたかく歓迎してくれる居心地の良さがあります。
「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」詳しい記事はこちら
旅の物語をつくるカフェ ― 黒磯「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」
「1988 CAFE SHOZO」の店舗情報
栃木県那須塩原市高砂町6-6
営業時間:11:00-19:30(2階のCAFEは19:00 L.O.)
定休日:不定休(公式サイトにて要確認)
http://www.shozo.co.jp
④つい触れたくなる手触りが魅力の革製品「NORDFELD(ノルドフェルド)」
「旅先で自分へのおみやげ選びにいかがですか?」と樋爪さんに連れてきていただいたのは「永く使える、日常の相棒鞄をつくる」ことをコンセプトに、手づくりの革鞄と革小物を製造・販売するNORDFELD(ノルドフェルド)。
ショップと工房が併設された店内は、革のいいにおいで満たされていました。
「NORDFELD」では革を仕入れる手配から裁断、縫製、成形して仕上げる工程を、店主の北野憬(けい)さんが、すべて一人でおこなっています。
ミシンやハンマー、プレス裁断機が置かれた工房からは、お客さんの様子がよく見えるのだそう。
大切にしていることは、「お客さまと直接お話をして、商品のことを正しく伝えること」と北野さん。10年以上革職人をしてきた北野さんの熱い革トークにお客さんも聞き入っていました。
使い込んでいくうちに色味が深くなってきてツヤが出てくるのも、革製品の醍醐味。キーホルダーやコインケース、ブックカバーなど、はじめて使う革製品として手に取りやすいラインナップです。
10年前からたびたび黒磯に遊びにきていた北野さん。黒磯でお店をはじめた理由は、「田舎だけど活気があって、アメリカのポートランドのような魅力がある。10年かけてこの街に引き寄せられてきた」とのこと。革も街も、時間が経てば経つほど、愛着が増していくのかもしれないですね。
「NORDFELD」の店舗情報
栃木県那須塩原市豊町 8-40
営業時間:12:00-18:00
定休日:水曜日、木曜日
https://www.nordfeld.jp
ここまでは、黒磯の街の中心である「1988 CAFE SHOZO(カフェ ショウゾウ)」をはじめ、おしゃれなカフェやベーカリー、雑貨店などをご紹介しました。後半では話題のお土産「バターのいとこ」を生み出した「chus(チャウス)」など、引き続き黒磯のおしゃれなスポットをたっぷりご紹介していきます!
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