有楽町「はまの屋パーラー」のサンドイッチ ― みんなが好きな「あの味」を守り続ける | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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みんなが好きな「あのサンドイッチ」の味を守り続ける ― 有楽町「はまの屋パーラー」

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「はまの屋パーラー」の「フルーツ・サンドゥイッチ」と「玉子・サンドゥイッチ」のハーフ&ハーフ

フルーツサンドがおいしいと評判の高い店が、東京駅のとなり、有楽町駅前にあります。「はまの屋パーラー 有楽町店」は、新鮮な果物の味わいを楽しめるフルーツサンドが人気の、懐かしい雰囲気の店。看板メニューであるサンドイッチから、合わせてオーダーしたいレトロなホットケーキまで、「はまの屋パーラー 有楽町」の魅力をお届けします。

有楽町駅前にある、サンドイッチがおいしい店「はまの屋パーラー 有楽町」

有楽町駅の日比谷口

JR有楽町駅の日比谷口を出ると、すぐ目の前に新有楽町ビルが見えます。

新有楽町ビルの入り口

有楽町の駅前は、ちょっと雑多なのが魅力的。
日比谷口は、レトロな佇まいが気になるガード下の飲み屋さんがあると思えば、海外の観光客が吸い寄せられるように入っていく家電量販店もあります。映画館や劇場も多く、映画や観劇が好きな人にとっては思わず浮き足立ってしまうのが、有楽町という街。

「はまの屋パーラー 有楽町店」の外観

そんな有楽町で、長らく愛されている「はまの屋パーラー」は、1966年の創業当時の味をいまでも守りつづける店です。

ていねいにつくられたサンドイッチは、この地で働く人々に愛されています。

「はまの屋パーラー」のフルーツサンドが人気な理由

「はまの屋パーラー」のフルーツサンドは、いま主流になっている生クリームがたっぷり入ったものではありません。あくまでフルーツがメイン。素材の味を楽しめるように、ほどよく生クリームが入ったバランスのよいフルーツサンドです。

「はまの屋パーラー」の「フルーツ・サンドゥイッチ」
「フルーツ・サンドゥイッチ」税込620円

自慢のフルーツサンドは、なぜ長年愛され続けているのか。その理由は以下にあります。

・5種類のフルーツがたっぷり入っている
・食べやすく小ぶりなサイズ
・隠し味にマヨネーズが入っている

驚くべきは、なんとマヨネーズを生クリームの隠し味に入れています! わたしはもともと「はまの屋パーラー」のフルーツサンドが大好きなのですが、全然気づきませんでした……! フルーツサンドというと、デザートにカテゴライズされがちですが、食事として楽しめるよう趣向をこらした味をつくっています。

「はまの屋パーラー」の「フルーツ・サンドゥイッチ」
取材時は黄桃とパイナップルとみかん、りんご、バナナ。いちごの季節である、1・2月はよりカラフルで写真映えもするので注目される季節です

パンは36枚スライスの特別な薄切りカット。これだけ薄いサンドイッチはめずらしい!女性が食べやすいようにとの配慮から、小ぶりなサイズになっています。パンの厚みが少ない分、フルーツ本来の味が楽しめるのが特徴です。そして、大口を開けなくてもパクッと食べられるので、気になる人とのデートでも気兼ねなくオーダーできますよ。

ハーフ&ハーフも注文できる! 合わせて食べたい、あつあつ玉子サンドのつくりかた

「はまの屋パーラー 有楽町店」でサンドゥイッチを作っているところ

「はまの屋パーラー」でフルーツサンドといっしょに食べてほしいのが、「玉子・サンドゥイッチ」(税込620円)

あつあつ、フワフワのたまごはまさにオムレツのよう。からしマヨネーズとレタスとのコンビネーションも抜群です。一度食べたらやみつきになる味は、たまご本来の味を生かすようにつくるのがポイント。

そんなフワフワのたまごをつくる様子を見せていただきました!

「はまの屋パーラー 有楽町店」のサンドイッチ用の玉子を作っているところ

1人前のフルサイズで使うたまごの量は4つ。たっぷり使うことで、たまご本来の味を楽しめるようにしています。小さな鉄のフライパンにたまごを入れて、かきまぜてフワフワにし、最後は蒸らすのがおいしさの秘訣。

「はまの屋パーラー 有楽町店」のサンドイッチ用の玉子を作っているところ

名物のサンドイッチは、カットにも並々ならぬこだわりが。

「はまの屋パーラー 有楽町店」で玉子サンドゥイッチをカットしているところ

店長の梅津さんいわく、見た目がきれいに整っていることも「はまの屋パーラー」のサンドイッチのこだわりだそう。確かに、食べるのがもったいないと感じるほど、ぴしっと整列されています。

「はまの屋パーラー 有楽町店」の卓上メニュー
「サンドゥイッチ」は玉子・野菜・ハム・チーズ・ツナ・フルーツの6種類から選べます

6種類あるサンドイッチは、それぞれハーフ&ハーフも注文できます。プラス30円でトーストサンドにも変更できるので、味のバリエーションが広がりますね。
フルーツサンドはそのままで、玉子サンドはトーストでというワガママなオーダーもOK!トーストの場合は、焼くとパンの水分が飛んでしまうため、24枚切りを使うというこだわりっぷり。
男性には、玉子・野菜・ハムの入った「スペシャル・サンドゥイッチ」(税込730円)が人気だそうです。

「はまの屋パーラー」の「フルーツ・サンドゥイッチ」と「玉子・サンドゥイッチ」のハーフ&ハーフと「はまの屋ブレンド」
自家農園で採れたハワイコナをブレンドしたコーヒーはサンドイッチに合う味わい

「はまの屋パーラー」のサンドイッチは、テイクアウトもできるので、近くの日比谷公園で食べるのもおすすめです。

「はまの屋パーラー」で「サンドゥイッチ」をテイクアウトする場合の袋

サンドイッチといっしょに食べたい、季節のフルーツとホットケーキ

「はまの屋パーラー」の「ラムレーズンのホットケーキ」
小ぶりなサイズなので、サンドイッチと合わせて注文する人も多いそう

サンドイッチと同じくらい人気のメニューが、レトロなホットケーキ。創業当時から変わらないホットケーキミックスを使ったメニューには少しアレンジを効かせています。

定番の「ラムレーズンのホットケーキ」(税込730円)は、テレビ番組で注文されたことがきっかけで、いつでも食べられるメニューになったそうです。

「はまの屋パーラー」の「ラムレーズンのホットケーキ」

ホットケーキプレスで焼いた生地に、バター、ラムレーズンの入ったクリーム、ごろりとのったバニラアイス。生地にもたっぷりラムレーズンが練りこまれています。手づくりにこだわる「はまの屋パーラー」は、ラムレーズンも自家製。湯通ししてラム酒につけるだけ、とは言いますが、そのひと手間がやさしい味わいにつながっています。

季節ごとに旬のフルーツを味わえる「季節のホットケーキ」(税込730円)も人気です。

「はまの屋パーラー」の「季節のホットケーキ」は9月はいちじく
取材時の9月はいちじくを使ったホットケーキ。10月は洋梨、11・12月はりんご、1・2月はいちごと、いつ来ても旬のフルーツが楽しめます

上にのせているのは、いちじくのジャム、バニラアイス、クリームチーズ。いちじくジャムは、シナモンスパイスのような良い香りがしました。ホットケーキがおいしいのはもちろん、旬のフルーツの味わいを主役に引き立てる味のバランスが、やみつきになります。

「はまの屋パーラー」のメニューは、「素材の味を大切にする」のがコンセプト。果物のジャムもジンジャーシロップも手づくりと、シンプルながら手間ひまがかかるものばかり。

店長の梅津さんは「手づくりとはいえ、やることはシンプルなんです。砂糖で煮るとか、それくらいなんですけどね」と笑顔を見せます。

ちなみにホットケーキのお供には、「はまの屋特製クリームソーダ」(税込650円)もおすすめ。通常のクリームソーダとは異なり、ピーチソーダを使っている人気メニューの一つです。

創業1966年。閉店を嘆くファンの声で復活した「はまの屋パーラー」

「はまの屋パーラー 有楽町店」の店内の様子

「はまの屋パーラー」は、同じ有楽町エリアにあるホテル「ザ・ペニンシュラ東京」がある場所で1966年に創業しました。「ザ・ペニンシュラ東京」のオープンがきっかけで、2002年に現在の新有楽町ビルの地下へ移転し、2011年に創業者であるオーナーから今のオーナーへ引き継いだ歴史があります。

創業者の女性オーナーが高齢になって、いちど店を閉店にしたとき、「ここを残してほしい」という熱いファンの思いが現在のオーナーの耳に届き、メニューやレシピを引き継いだそうです。

「はまの屋パーラー 有楽町店」の店内の様子

運営する人が変われば、出来上がるものも変わって当然ではありますが、「はまの屋パーラー」では、創業当時のレシピをそのまま受け継いでいます。創業オーナーのもとでキッチンを担当されていた男性から、2ヶ月間直接指導を受け、2012年2月に再オープン。
「その日に届いた新鮮な素材を使う」ことを大切に、仕入先も変えていません。サンドイッチの肝であるパンは、練馬のベーカリーから。産みたてのたまごは築地から届きます。

「変えない」信念は、メニューの表記にも及びます。
サンドイッチの正式メニュー名「サンドゥイッチ」という表記も、創業当初のまま残しているそうです。

創業当時のインテリアをいかしながら、より居心地のよい空間に

「はまの屋パーラー 有楽町店」の店内の様子

テーブルや椅子は、創業時にあったものをいかしています。当時の「はまの屋パーラー」の面影を大切に残しつつ、昔の店でも置いてありそうなアイテムを足しています。

「はまの屋パーラー 有楽町店」の店内にあるルーレット式おみくじ
昭和の喫茶店にあったようなおみくじ器

テーブルに置いてあるルーレット式おみくじ器や、店内でかかるレコードも、新しく追加したもののひとつ。実は、サービス面でマイナーチェンジをしている部分もありつつ、軸は変えずに進化しています。

「はまの屋パーラー 有楽町店」の店内にあるレコード

モーニングや限定ランチセットのサービスも

「はまの屋パーラー 有楽町店」にあるレトロな看板

最近始めたモーニングサービスは、9時から11時まではハーフサンドイッチとコーヒーで税込500円のお得なセットを提供。ランチタイムにも、日替わりのサンドイッチとコーヒーのセット税込500円を持ち帰り専用の数量限定で用意していて、お客さまに長く愛される工夫を続けています。

その結果、以前よりもお客さまの層がぐんと広がり、老若男女に愛される店として、今は行列のできる店になりました。

平日はひとりで来られる女性や、観劇帰りに友人同士で立ち寄る方、商談がてらサラリーマンの方が来店するなど、幅広い層に支持を得ています。休日は行列のできる店ですが、平日は可能な限り予約も受け付けているとのこと。

運営する人が変わっても、“変えないこと”を守りつづける理由

「昔から通ってくださる常連さんに、『前はこうなってたよ』と教わることも多いんです」と、店長の梅津さんは話します。

そんな梅津さんに、お店を運営するのに大切にしていることをお聞きしました。

「はまの屋パーラー 有楽町店」のレトロな看板を持つ店長
店長の梅津さん。現在のオーナーが描いた、レトロな看板といっしょに

梅津さん:「『変えない』ことですね。店を運営していると、どうしても自分の色を加えたくなりますが、この場所が、ここが好きでやってくるお客さまが沢山いらっしゃるので。前に出過ぎないようにしてます」

店の雰囲気から、メニュー、仕入先からレシピまで変えないこだわりは、「みんなが好きだった『はまの屋パーラー』を壊さない」という信念から守られています。

変えないまま、進化する「はまの屋パーラー」

創業から53年。いったんクローズした店がファンの思いで復活というドラマチックな歴史を持つ店のすごさは、同じスタッフが運営しているわけではないのに、当時もきっとこんな感じだったんだろうなと思わせるところにあります。同じ人が、同じように店を続けるだけでも難しいのに、伝統を引き継ぐのは容易ではないはず。

「はまの屋パーラー 有楽町店」のキッチン

「はまの屋パーラー」は、店へ通う常連さんやスタッフの方が、この場所を愛しているからこその居心地の良さを感じます。

梅津さん:「昔の店へ通っていた方が、今でも毎週通ってくださるんですよ。ビールを片手に、玉子とハムのサンドイッチをつまみにして。『ちょっと今日はコーヒーで』っていう時もあって、体調悪いんですか?って、心配したりして(笑)」

実は日比谷の帝国プラザにも2号店があり、2019年11月22日にリニューアルする渋谷PARCOにも3号店がオープン予定。創業当初から支持され続けるサンドイッチが渋谷でも食べられるようになります。

軸を変えないまま、進化し続ける「はまの屋パーラー」。 長らく愛された「サンドゥイッチ」を味わいに、おひとりさまでも、気の合う友人に声をかけていっしょにでも。至福のときをどうぞ。

はまの屋パーラー 有楽町店

東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル B1F
TEL:03-3212-7447
営業時間:
<月-土> 9:00-18:00
<日> 10:00-17:00
定休日:祝・年末年始
http://hamanoya-yurakucho.com

取材・執筆:チヒロ

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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