日本橋おむすびスタンド「ANDON(アンドン)」― 本も日本酒も楽しめる現代の長屋 | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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おむすび×本×イベントが楽しめる現代の長屋 ― 日本橋のおむすびスタンド「ANDON(アンドン)」

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おむすび、本、日本酒。日本橋でさまざまな楽しみ方ができる「ANDON(アンドン)」

秋の気配を感じる昼下がり、高い建物に囲まれるように佇むおむすびスタンド「ANDON(アンドン)」を見つけました。

「おむすびスタンド ANDON」の外観

日本橋駅から徒歩10分、最寄り駅の小伝馬町駅からは歩いて5分ほど。
静かなオフィス街で、黄色く光るライトが印象的な「ANDON」は、“東京を楽しむ”をコンセプトに地域の交流を発展させる場所になっています。

「おむすびスタンド ANDON」のおむすび定食

「ANDON」では、1階でランチタイムにおむすび、夜はおむすびに加えて日本酒とおばんざいを味わえます。そして、2階に上がれば本屋さん、3階は予約制のフリースペースと目的によってさまざまな楽しみ方ができる空間です。

1階から3階まで使い、食×カルチャーを発信する最新型長屋「ANDON」の魅力をご紹介していきます。

日本橋で秋田の魅力を発信! 秋田の要素がつまったおむすびスタンド「ANDON」の店内

「おむすびスタンド ANDON」の外観

オーナー2人のうちのひとりが秋田県出身ということもあり、「ANDON」のメニューや店内のところどころには秋田県のものが見られます。

「おむすびスタンド ANDON」は秋田杉の焼き杉を使用した外壁

外壁には秋田杉の焼杉。焼くことで腐りにくく長持ちするのだそう。黒の壁はシックな印象です。

「おむすびスタンド ANDON」店内の有香に使用している秋田杉

店内の床や壁にも秋田杉が使われています。

「おむすびスタンド ANDON」店内の壁に使用した秋田杉と銅

「おひつ」のイメージでつくられた1階部分には、ポイントに銅があしらわれていて、赤茶色がやさしい雰囲気です。

こだわりのおむすびが「ANDON」の看板メニュー

おむすびスタンド「ANDON」の看板メニューは、その名の通りおむすびです。

「おむすびスタンド ANDON」の「ぼだっこ」おむすび

おむすびでも、秋田のおいしいお米「あきたこまち」の棚田米を使用。精米にもこだわっているのだと「ANDON」店長の竹田さんは教えてくれました。

「おむすびスタンド ANDON」の店長
「ANDON」店長の竹田さん

竹田さん:「『ANDON』で使っているお米は棚田米といって、東京タワーよりも標高の高い棚田でつくられたお米です。標高が高い分、寒暖差が激しいので甘みが強いんですよ。精米にもこだわっていて『古式精米』という技法でお願いしています。通常の精米よりもゆっくりと時間をかけて精米するので、旨味を逃さず炊けるんです」

「おむすびスタンド ANDON」の本日のおむすびのメニューボード

おむすびの具材は日替わりのものを含めて、だいたい10種類ほど。
ランチではおむすびを中心としたメニューのみですが、夜はランチのメニューに加えておばんざいもいただけます。

「おむすびスタンド ANDON」の「いぶりがっこチーズ」と「ぼだっこ」のおむすび
右「いぶりがっこチーズ」、左「ぼだっこ」

定番のものも人気ですが、秋田でよく食べられている「いぶりがっこチーズ」と、塩引き鮭の「ぼだっこ」が特におすすめだそうです。
そのときに手に入る地域の特産物や旬の食材を使っているので、定期的に訪れておむすびで季節を感じるのもいいかもしれません。

「おむすびスタンド ANDON」のおむすびランチセット
ランチセット 650円

ランチメニューは、おむすび2個とお味噌汁のセットがメイン。そのほか、おむすびとお味噌汁のどちらも単品で注文可能です。

「おむすびスタンド ANDON」のランチセットの写真
テイクアウト用のおむすびセットは紙容器に入っています
画像提供:おむすびスタンド ANDON

ランチは現在土日のみの営業なので、平日に「ANDON」のおむすびが食べたくなったら夜に訪れてくださいね。

「おむすびスタンド ANDON」スタッフがおむずびをむすぶところ

ちなみに「おにぎり」と「おむすび」の違いについて。「握り飯」から来ている「おにぎり」は、旅人や武士がもつ保存食の意味合いが強かったので、硬く握られているものが多いのだそう。
一方、おむすびは京都の宮中でちょこんとつままれていた「おむす」から来ているので、握り方もふんわり。

「ANDON」では、注文が入ってから柔らかくふんわりと握って提供しているので「おむすび」と呼ぶことに決めたのだと教えてくれました。

夜はおむすびといっしょに日本酒、おばんざいも

「おむすびスタンド ANDON」の外観写真

平日は夜営業のみですが、「ANDON」では夜でもおむすびを食べられます。
さらに、夜になると立ち飲みスタンドとして、数種類のおばんざいと地域の日本酒がメニューに加わります。

「おむすびスタンド ANDON」の本日のおばんざいのメニューボード

「おむすびスタンド ANDON」のおむすび定食
おむすび定食 1000円

夜メニューとして、ランチセットにおばんざいが加わった「おむすび定食」も始まったので、お酒が飲めない方も安心です。

「おむすびスタンド ANDON」のおむすび定食のおばんざい3種

おばんざいなどに使う材料は、知り合いの農家さんからの仕入れが多いとのこと。

「おむすびスタンド ANDON」の秋田から届いた桃
「おむすびスタンド ANDON」公式Instagramより

多く仕入れたものがあるときは、フェアを開催することもあります。先日も秋田からたっぷり届いた桃を使ってカクテルやおばんざいを用意。季節感のある料理が食べられると好評だったそうです。

「ANDON」で地域の日本酒を楽しんで

「おむすびスタンド ANDON」に置かれている秋田の地酒「一白水成」

お酒にもこだわっている、おむすびスタンド「ANDON」。
なかでも多く取りそろえてあるのはやはり秋田県の地酒です。

「おむすびスタンド ANDON」の置かれている秋田の地酒
「おむすびスタンド ANDON」公式Instagramより

竹田さん:「秋田県のお酒だけを取り扱っている酒屋があって、そこからよく仕入れています。特に人気があるのは『雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)』と『一白水成(いっぱくすいせい)』。秋田県以外のお酒ももちろんありますよ。イベントの際に出会った酒蔵の方から直接仕入れているので、日によっては少し珍しいものも用意があるかもしれません」

日替わりのおばんざいやおむすびを片手に地酒を飲むのも、和を感じながらすてきな夜を過ごせそう。

2階の本屋さんでまったり晩酌も

1階は料理を提供している「ANDON」ですが、こちらの建物は3階建て。
階ごとに違う取り組みをしています。

「おむすびスタンド ANDON」2Fのサイン

2階にあるのは小さな本屋さん。ウッドテイストの家具が並ぶ店内は、ほっこりとしたカフェのような空間です。
蔵前にある本屋の「H.A.B.books」さんが選書した「食」や「暮らし」、「地域」に関する本が並びます。

「おむすびスタンド ANDON」2Fの本屋さん

「おむすびスタンド ANDON」2Fのテーブル席

イベントのない日は、ご飯やお酒をいただきながら読書ができるようにテーブルと椅子も置いてあるので、ゆっくり過ごすことも可能です。

「おむすびスタンド ANDON」2Fの本棚

竹田さん:「海外に行かれる方がいらっしゃって、日本食の食べ納めにおむすびを食べて、お土産に本を買っていくこともあるんですよ。外国の方向けに日本語や漢字の本を並べておくと、面白がってもらえるみたいです」

靴を脱いでくつろげる3階のフリースペース

「おむすびスタンド ANDON」3Fのフリースペース

3階にあるのはフリースペース。
靴を脱いでゆっくり過ごせるこのスペースは、貸切の宴会で利用されることが多いのだそう。

竹田さん:「冷蔵庫を置いているので飲み物はセルフでつくっていただいて、料理だけ運びます。こぢんまりとした集まりにちょうどいいみたいで、お昼は親子連れの方たちの集まりに、夜は会社の宴会など幅広く利用していただいています」

日本橋のオフィス街に囲まれたおむすびスタンド「ANDON」

「おむすびスタンド ANDON」ビルのサイドにあるサイン

「ANDON」の前の通りは江戸時代、浮世絵にも描かれたほど有名な「旧日光街道」です。

お店をオープンさせるにあたり、今ではすっかりオフィスに囲まれているこの場所を選んだのは、大家さんに相談されたから。

「建て壊してしまうのはもったいないので何かいい使い道はないだろうか」と話があったことがきっかけだったのだそう。

「おむすびスタンド ANDON」1F入り口

「お客さんみんな同じ場で話ができるくらいの小さなお店を探していたので、ぼくらも都合がよかったんですよ」と竹田さん。

竹田さん:「オフィス街ではありますが、お客さんはさまざまです。働いている方はもちろん、近くに保育園があるのでご父兄の方も。東京駅からもほど近く、ゲストハウスやホテルも多いので、外国の方もよくいらっしゃいますよ」

「おむすびスタンド ANDON」1Fカウンター

1階のおむすびスタンドは座るスペースもないほどですが、この狭さが江戸時代の庶民の生活の拠点である「長屋」を連想させたのだそう。8坪を縦に重ねたこの建物を生かして、何か面白いことができそうだと感じたのだと言います。

おむすびスタンド「ANDON」のはじまり

階ごとに違う顔を見せる「ANDON」。
階層や時間ごとに違う表情を見せる取り組みについても伺いました。

「おむすびスタンド ANDON」のフロア案内

竹田さん:「秋田のお米を使いたいという気持ちがあったので、おむすび専門店だけははじめから決まっていました。しかし、他の本屋さんやフリースペースについては最初から考えていたわけではありません。この場所をうまく活用できないかなと考えて決めました」

話し合いのなかで、おむすびを出したいけど秋田の地酒も出したいと案が出たので、それなら夜も営業しよう。イベントもやっていきたいと声が出て、それならイベントができるスペースをつくろう……と決めていったのだそう。

「おむすびスタンド ANDON」のショップカード

竹田さん:「本屋さんをやろうと決まったのは、飲食店だとお腹の空いた人以外は来れないと思ったからです。どんなときでもふらりと立ち寄ってもらえるようにしたかったので、本屋さんもやることにしました」

「おむすびスタンド ANDON」2Fの本屋さんのテーブルと本棚
イベントの実施は主に2階の本屋スペース

行灯のように街を照らす場所に

「お店の由来は、照明器具の『行灯(アンドン)』から取っています。昔は栄えていた旧日光街道ですが、今はオフィス街で人通りも少しさみしくなってしまって……。そんな場所をまた明るくできたらと思っています」

「おむすびスタンド ANDON」のいろいろな飲み物

人の行き来をより活発化させたいとつくられた「ANDON」では、イベントも盛んに開かれています。
今は週一ほどのペースですが、今後はさらに増やしていけたらと考えているのだそう。

「本屋さんがあるので著者の方を呼んでトークイベントをしたり、地域関係のイベントを企画して交流したり。秋田県出身のオーナーがいるので、秋田県の要素が多く取り入れられていますが、いろいろな地域の方が交流できる場になったらいいなと考えています」

人やものが行き交うおむすびスタンドへ

「おむすびスタンド ANDON」のロゴ
画像提供:おむすびスタンド ANDON

矢印が描かれた「ANDON」のロゴマークは、人やものが行き交う様子をイメージしてつくられたのだそう。

「おむすびスタンド ANDON」スタッフがおむずびをむすぶところ

「人やものが『ANDON』を拠点にして行き交っていくうちに、日本橋がもっと盛り上がっていけばすてきですよね」と竹田さんは話してくれました。

さまざまな地域の方が集まるおむすびスタンド「ANDON」で、おいしいおむすびを食べながら週末のひとときを過ごせば、新しい出会いがあるかもしれません。

おむすびスタンド ANDON(アンドン)

東京都中央区日本橋本町3-11-10
TEL:03-3527-2498
営業時間:
<月-金>17:00-23:00(L.O.22:00)
<土>11:00-23:00(L.O.22:00)
<日>11:00-21:00(L.O.20:00)
定休日:不定休
https://andon.shop

取材・執筆:佐倉 ひとみ
編集:かしみん

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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