- odekake
- 2019/04/25
都会の雑踏から離れて、週末は自然を感じてのんびり過ごしたい。
そう思って向かったのが、池袋駅から電車とバスで1時間、埼玉県飯能市にある「metsä(メッツァ)」。
北欧のライフスタイルがテーマの「メッツァビレッジ」と、フィンランド発祥のムーミンの物語の世界観を再現した「ムーミンバレーパーク」の2つのエリアで構成されたテーマパークです。
今回は気軽に北欧気分を味わいに、入園無料の「メッツァビレッジ」を訪れてみました。ムーミンたちに会える話題の「ムーミンバレーパーク」についてもご紹介します!
目次
- 1 池袋から1時間。日帰りで行ける北欧空間
- 2 湖畔に「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」2つのエリア
- 3 ありのままを生かした、北欧の世界「メッツァビレッジ」
- 4 飯能市に北欧の世界ができた理由とは?
- 5 メッツァビレッジおすすめスポットNo.1の「Nordic square(ノルディック スクエア)」
- 6 手づくり体験ができる「Sågverk(ソグベルク)認定NPO法人名栗カヌー工房」
- 7 カヌーに揺られながら、北欧を感じられる場所「Laituri(ライトゥリ)」
- 8 自然を眺めながら、ランチ&カフェが楽しめる「Viking hall(ヴァイキングホール)」
- 9 ここにしかない北欧ブランド雑貨や埼玉地元名産品が集まる「マーケットホール」
池袋から1時間。日帰りで行ける北欧空間
「メッツァビレッジ」へのアクセスは、西武鉄道池袋駅から飯能までは急行で約50分。今回は、2019年3月に登場した特急「Laview(ラビュー)」に乗車してみました。特急だと乗車時間は約40分。特急専用乗り場出入り口にある切符販売機でプラス500円を支払います。
飯能駅は壁や柱、ベンチ、天井などに木材が生かされ、すでに北欧の世界へのアプローチが感じられます。天井の鳥のオブジェの群れが示す方向を見ると、人が自然に導かれるように工夫がされています。
飯能駅北口に下りてバスに乗り換えて約10分でメッツァに到着。徒歩だと40分ほどだそうです。
車の場合は、佐山日高ICから県道262号線経由5.4kmで約12分、青梅ICから県道218号線経由約11kmで約30分。メッツァ正面入り口に専用駐車場があり、駐車料金はWeb予約で平日1,500円・土日祝2,500円、予約なしの場合は平日10分100円(最大1,800円)・土日祝30分500円(最大3,000円)になります。
湖畔に「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」2つのエリア
「メッツァ」は自然豊かな北欧の雰囲気を感じられるスポットとして、北欧ブランドの雑貨などを販売する店舗や飲食店、自然体験ができる「メッツァビレッジ」が2018年11月に開業。その後2019年3月に、ムーミンの物語の世界観が楽しめるアトラクションや展示施設が集まる「ムーミンバレーパーク」がオープンしました。
入り口を入って手前に入園無料の「メッツァビレッジ」エリア、さらに宮沢湖左側に沿って歩いた先に「ムーミンバレーパーク」エリアがあります。
ありのままを生かした、北欧の世界「メッツァビレッジ」
「メッツァビレッジ」には、こちらの10ほどの施設・エリアがあります。
・マーケット棟「Market hall」・レストラン棟「Viking hall」
・クラフトビール&グリル(屋外レストラン)「Utepils(ウーテピルス)」
・イベント広場「Nordic square(ノルディック スクエア)」
・イベント・催事スペース「Metsä hall(メッツァホール)」
・カヌー工房「Sågverk(ソグベルク)」
・ボート乗り場・桟橋「Laituri(ライトゥリ)」
・アスレチック「FUNMOCK(ファンモック)」
・カフェ&雑貨『nordics』「P apartment(ピーアパートメント)」
・ワークショップスペース&カフェ『スターバックス』「Craft bibliotek(クラフト ビブリオテック)」
木々に囲まれたエントランスロード「metsäite(メッツァティエ)」を下って、「メッツァビレッジ」へ向かいました。
まず、最初に現れるのは「Market hall(マーケットホール)」。
1階に野菜やスイーツ、地域物産など食品を中心に販売している店舗、2階には北欧雑貨などのライフスタイルグッズがメインのテナントが入っています。
食事とショッピングは後ほどゆっくりと楽しむことに。こちらの2つの棟については後半でご紹介します!
飯能市に北欧の世界ができた理由とは?
今回、運営会社「ムーミン物語」広報担当の池田明子さんに、ご案内していただきました。
池田さん:「宮沢湖や森林など周辺の地形が、まさに北欧そのものなので、整地はほとんどしていないんです。実は開園にあたり、埼玉県の飯能市だけではなく東京なども候補地としてあがっていました」
では、なぜ飯能市に決まったのでしょう。
池田さん:「ここ飯能市はすでに『トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園』があり、本国のムーミンキャラクターズ社との取り組みもありました。また飯能市がテーマとしている「自然との共存」と、当社のコンセプトやイメージが一致したことも大きな決め手となりました。飯能市と協力をしながらこの自然環境を生かして北欧の世界を演出することで、来場者の誰もが思い思いの時間を過ごしていただけたらと思っています」
そんな北欧そのものの園内には、どんな施設があるのか、宮沢湖に沿って歩いてみました。
メッツァビレッジおすすめスポットNo.1の「Nordic square(ノルディック スクエア)」
池田さん:「芝生のあるノルディックスクエアは湖が一望できて、季節の移ろいも感じられるお気に入りのロケーションです。特に太陽の光が注ぐお天気の良い日は、気持ちが良くておすすめですね。
自然の中、リクライニングチェアで本を読んだり、ドリンクやフードを味わったり、家族や友人と語り合ったり、ペットと過ごしたり……北欧のようなゆったりと流れる時間を、みなさんそれぞれのオリジナルのストーリーで過ごしてもらえたらうれしいです」
どこを切り取っても絵になる園内ですが、ところどころに個性的な北欧オブジェがあり、思わず写真に収めたくなります。
手づくり体験ができる「Sågverk(ソグベルク)認定NPO法人名栗カヌー工房」
一歩足を踏み入れて、まず感じるのが木の安らぐよい香り。
工房内では匠の指導のもと、カヌーなどの大きなものから、北欧で「ククサ」と呼ばれるカップやヒノキのバードコールなどの小物まで、手づくりが楽しめるワークショップを開催しています。
「ククサ」と呼ばれる北欧の伝統的な木製マグカップ。贈られた人は幸せになるといわれているそうです。
一から製作は時間がかかるので、形づくりされた粗削りのカップを紙ヤスリで磨き滑らかに整えます。
木のぬくもりがあふれる工房内では、手づくりの木製グッズの販売もおこなっていました。
カヌーに揺られながら、北欧を感じられる場所「Laituri(ライトゥリ)」
今回、カヌーには乗りませんでしたが、特別に許可をいただいてボート乗り場の桟橋まで下りてみました。
ここが飯能であることを忘れてしまうような光景。
3km弱の宮沢湖を囲む「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」を背景に、カヌーならではの違った角度から眺めることができます。
池田さん:「特にオープン直後のカヌーはおすすめです。清々しい空気に包まれながらカヌーから見渡す景色は格別で、最高に気持ちがよくてリフレッシュ&リラックスできますよ」
「ムーミンバレーパーク」の湖の上空を飛ぶ、スリル満点の人気アトラクション「飛行おにのジップラインアドベンチャー」も見えます。
期間限定ブランドを展開する、カフェ&雑貨「nordics(ノルディクス)」
さわやかなブルーが目に引く建物は、「ロイヤルコペンハーゲン」や「イッタラ」、「アラビア」など世界的テーブルウエアブランドを傘下に収める「フィスカースジャパン」プロデュースのコンセプトカフェと雑貨販売のお店。
期間限定で取り扱いブランドが変わるとのことなので、それぞれのブランドの世界観が楽しめそうです。
自然を眺めながら、ランチ&カフェが楽しめる「Viking hall(ヴァイキングホール)」
ビレッジ内を散策した後は、ランチをいただくためにレストラン棟ヴァイキングホールへ。
デンマーク料理が味わえる「LAGOM(ラーゴム)」
2階全フロアを占めている店内は、広々としていて開放感たっぷり。席はローテーブルとハイテーブル、窓に面したカウンターとソファ席があり、木材を基調としたナチュラルな雰囲気で落ち着きます。
見下ろしながら味わえる、2階ならではの最高のロケーション!
一面ガラス窓の先には、宮沢湖やムーミンバレーパークを一望できる絶景が広がっています。
窓際の席でも人気のソファ席で、湖を一望しながらゆっくりといただきました。
「ラーゴム」おすすめのひとつ、「スモーブロー」。デンマークの伝統料理・国民食でオープンサンドイッチの一種で、パンが見えなくなるほど具材を大量に乗せるのが特徴だそうです。
このスモーブローが入ったランチBOXは、スープ・ポテト・ドリンクがセットになって1,944円(税込)。
日替わりのスモーブローと、サーモン・お肉・カルヤランピーラッカ(フィンランドの伝統国民食のパイ)の3種類から1つを選択します。
奥にはグループでの会食もできそうなスペースもあり、大人数できてもまた違った楽しみ方ができそうです。
食後は今回楽しみにしていたひとつ、1階の北欧コーヒー専門店へ。
関東初出店! 北欧最大カフェチェーン「ROBERT’S COFFEE(ロバーツコーヒー)」
1987年創業フィンランド・ヘルシンキ発「ROBERT’S COFFEE」は、関東初出店。
北欧直輸入の焙煎豆を使ったドリンクや焼きたてのシナモンロールなど、北欧最大のカフェチェーンとなった魅力がたっぷりです。
ちなみにフィンランドは国民ひとりあたりのコーヒー消費量世界トップクラスだそう。
お天気が良かったので、テラス席で湖畔を眺めながらいただきました。
ゆっくりくつろいだ後は、隣接するマーケットホールへ。
ここにしかない北欧ブランド雑貨や埼玉地元名産品が集まる「マーケットホール」
1階には埼玉や地元飯能の名産品や食品、2階には北欧ブランド雑貨を展開する店舗が入っています。
2階フロアから、お店の一部をご紹介します。
1. 北欧のライフスタイルアイテムが揃う「北欧雑貨」
正面エントランスを入って右側にある「北欧雑貨」。日常で使える雑貨からインテリア家具まで商品が豊富に揃っています。
フィンランドのライフスタイルブランド「マリメッコ」やフィンランドのテーブルウエアブランド「イッタラ」、フィンランドの菓子メーカー「ファッツェル」など北欧の有名ブランドから、日本では珍しいブランドの商品も多数。
創業120年以上のフィンランド最大の老舗お菓子メーカー「Fazer(ファッツェル)」。フィンランド・ファッツェル社公認のメッツァ限定品もあって、お土産にもぴったりです。
2.“ほんものの北欧”にこだわったセレクトショップ「SOPIVA HOKUOU(ソピバ・ホクオウ)」
フィンランドやスウェーデンなどの輸入雑貨を取り扱うセレクトショップで、店名の「SOPIVA(ソピバ)」とはフィンランド語で「ちょうどよい」を意味するそう。人それぞれの「ちょうどよい」商品がみつかるかもしれませんね。
北欧を代表するデザイナー、スティグ・リンドベリがつくり出したデザインの中で最も有名で人気の高い「ベルサ」。リンドベリ生誕100周年を記念して2016年に待望の製品化。グリーンの葉がモチーフのシンプルな柄はナチュラルな雰囲気が人気。
スカンジナビアの木工職人たちによるハンドメイドの木製アイテムを扱うスウェーデンブランド「スカンジナビスク・ヘムスロイド」。
北欧の手工芸の伝統を守り伝えるため、素材や品質、製造工程にこだわり、商品はすべてひとつひとつ丁寧に手づくりです。
アルダー材製ボードとバターナイフのセットは、使い込むほどに風合いを増して、一生もののアイテムになるはず。
3.めずらしい北欧テキスタイルが集結「LUNE D’EAU(ルネ・デュー)」
北欧生地を扱っているこのお店では、ここでしか手に入らない珍しい生地も揃っています。
生地だけではなく、北欧生地を贅沢に使ったバッグや小物などファブリック雑貨も販売しています。
人気ブランドの北欧生地や、フィンランドでデザインされたオリジナルの生地も人気です。
4. 飯能の新鮮野菜がならぶ「VEGE TOWER(ベジタワー)」
1階正面エントランスを入って左にある「VEGE TOWER(ベジタワー)」。
地元埼玉県飯能市の新鮮野菜がならび、「ひより農園」の農薬・科学肥料を使わずに育てた野菜本来の味が楽しめる固定種野菜も。
さまざまな種類が一度に味わえる「サラダMIX」やカラフルで見た目も楽しめる「スイスチャード」は、あっという間に売り切れる人気商品。無農薬なのでさっと洗ってオリーブオイルと塩だけで野菜本来の旨味が堪能できます。そのほか、野菜を使ったシフォンケーキなどのスイーツもおみやげにおすすめ。
5. 北欧の「おいしい」をお土産にするなら「LAAVU(ラーヴ)」
北欧の食品をメインに日用品や雑貨小物、コスメなどバラエティ豊富に商品展開をしている「LAAVU(ラーヴ)」。
カテゴリーにこだわらない北欧らしさを求めた北欧のライフスタイルショップです。
デンマーク王室御用達のクッキーやフィンランドなど北欧のチョコレート(左上)や、1835年デンマークの首都コペンハーゲン創業の北欧最古の紅茶ブランド「A.C.Perch’s(ACパークス)」(右上)。デンマーク皇太子の誕生を祝福してつくられた、日本ではなかなか手に入らない商品も。そのほか、ハーブティー(右下)や、フィンランドのカレリアン地方で採掘される、熱や冷たさを長時間持続させるカレリアンソープストーン(左下)など。
北欧雑貨や埼玉県名産品など、バラエティ豊かな商品を見ているだけでも楽しい時間。友人や家族へのお土産に、自分へのごほうびに、そしてここでしか買えないと思うと、お財布の紐がゆるんでしまいます。
ここまでは、緑豊かな自然と北欧のライフスタイルとを楽しめる「メッツァビレッジ」の施設をご紹介しました。
後半ではムーミンのかわいい世界をたっぷり堪能できる「ムーミンバレーパーク」など、「メッツァ」の楽しみ方をたっぷりとご紹介していきます!
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