日本橋「千疋屋総本店」― 老舗がつくるこだわりのフルーツサンド。テイクアウトにも | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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親子三代に親しまれる憧れのフルーツサンドイッチ —「千疋屋総本店 日本橋本店」

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「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のフルーツサンドとコーヒー

水運に恵まれた日本橋はかつて、物資の流通の場として栄えていました。商店が並び、全国からさまざまな人が集い、街はとてもにぎわっていたといいます。
そして現在も、創業100年以上の老舗が数多く残っています。そのうちのひとつが、1834年に果物専門店としてスタートした「千疋屋総本店」。選び抜かれた素材を使ったフルーツサンドイッチやパフェは、今も変わらず人気を博しています。

ちょっとぜいたくしたいときはモダンで華やかな「千疋屋総本店 日本橋本店」のフルーツパーラーへ

「日本橋 千疋屋総本店」の入り口のロゴ

「コレド室町」、「日本橋三越」などの大きなショッピングビルやオフィスビルが集う日本橋。「千疋屋総本店 日本橋本店」は、地下鉄三越前駅のA8出口を出てすぐ、日本橋三井タワーの中にあります。

1階の「メインストア」では、テイクアウトのフルーツやお菓子を販売。隣のカフェ「カフェディフェスタ」では軽食をいただけます。2階は手前が「フルーツパーラー」、奥はシェフこだわりの洋食メニューを提供するレストラン「デーメテール」となっています。

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」の入り口

フルーツパーラーのオープンは11時。開店前から行列ができる人気店です。内装はモダンな雰囲気で天井も高く、見上げると華やかなシャンデリアに胸がおどります。

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」の店内

「お客さまは女性がほとんど。お買い物のあと、ちょっとぜいたくにフルーツを楽しみたいと立ち寄られる方が多いようです。私たちもせっかく来ていただいたからにはお客さま全員に満足していただきたく、味も空間演出にもこだわっています」
と語ってくださったのは、営業本部マネージャーの関 亮次(せき りょうじ)さん。戦前から続く「フルーツサンドイッチ」のひみつについても教えていただきました。

「千疋屋総本店」フルーツサンドイッチのおいしさのひみつは、職人と目利きによるこだわり

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のカウンター厨房でスタッフがフルールをカットしているところ

「千疋屋総本店」の「フルーツパーラー」と「メインストア」で販売しているフルーツサンドイッチは、2階のフルーツパーラーでつくっています。入ってすぐ目の前にオープンカウンターがあり、職人さんたちが仕込みをしています。

ナイフは全員、手になじみのいいマイナイフを使っているというこだわりぶり。フルーツサンドイッチは1F、2F合わせて平日は約60個、土日祝なら約80個用意し、売り切れ次第終了です。

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のカウンター厨房でスタッフがフルールをカットしているところ

フルーツサンドイッチに使用するフルーツは、市場が休みの日以外は毎朝大田市場から仕入れています。これが、たっぷり厳選を重ねたものなのだそう。

関さん:「信頼のおける卸業者が千疋屋総本店用に仕入れたフルーツから、さらに千疋屋総本店のバイヤーが選んで購入しています。一定の契約農家ではなく大田市場で購入することで、収穫不良で数が取れなくなるなどの心配もなく、安定供給ができています。年や季節による味のぶれを極力少なくするためにも 、スペシャリストのダブルチェックは欠かせません」

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」でフルールサンドをカットしているスタッフの手元

切り方、素材選び。フルーツのおいしさを生かした「千疋屋総本店」のフルーツサンドイッチ

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のフルーツサンドとコーヒー

「千疋屋総本店」フルーツパーラーで定番メニュー「フルーツサンドイッチ」(税込1,458円)をオーダーしてみました。プラス324円(税込)でコーヒーまたは紅茶のつくセットがおすすめです。
フルーツサンドイッチが三角形なのは、持ちやすさはもちろん、高さを出して立体感を持たせ、きれいに見せる効果があります。さらに素材の配合やはさみ方も、フルーツのおいしさを生かすつくりになっているとか。

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のフルーツサンドの断面

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のカウンター厨房でスタッフがフルールサンドを作っているところ

関さん:「中身はいちご、パパイヤ、パイナップル、キウイの4種類で、果汁が出づらく、年間で仕入れやすいものを選んでいます。ポイントはフルーツを均一の薄さで切ること。食感が統一されるとフルーツのおいしさを存分に楽しむことができますよ。ホイップクリームは甘さをおさえて軽めの味に。量もひかえめで、フルーツの味わいを生かすために加えています」

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」のフルーツサンドを手に持っているところ

ひと切れつまんでみると、フルーツがたっぷり入っているにもかかわらず、軽く持ち上げられました。中身がポロッと落ちることもなく、しっかりとはさまれています。
そして、ひと口食べるとパンの柔らかさにびっくり。フルーツのシャキッとした食感と新鮮な果汁が口の中に広がり、あとからホイップクリームの甘みが加わって豊かな味わいに。それでも食パンが軽いので、後味はさっぱりとしています。薄切りのパンは重くなりすぎずいくつでも食べられそう!

「千疋屋総本店」の人気メニューはフルーツのとりこになるスペシャルパフェ

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」の仕込みを終えたフルーツ

関さん:「実は私も入社前はあまりフルーツが得意ではなく、めったに食べなかったんです。でも『千疋屋総本店』のフルーツを食べて、こんなにおいしいものなんだ!と感動しました」

「千疋屋総本店」でフルーツのとりこになった関さんに、お気に入りのメニューを聞いてみると……。

関さん:「千疋屋スペシャルパフェですね。フルーツパーラーでも定番人気です。季節でも内容が少しずつ変わるので、いろいろなフルーツが食べたい方にもおすすめです」

「日本橋 千疋屋総本店 フルーツパーラー」の「千疋屋スペシャルパフェ」など
千疋屋スペシャルパフェ(税込2,268円)
基本のフルーツはメロン、バナナ、キウイ、パイナップル、オレンジ。ほかのフルーツは季節ごとに変わります
画像提供:日本橋 千疋屋総本店

関さん:「旬を感じていただける季節のパフェもおすすめです。7月・8月はピーチパフェでしたが、秋はマロンパフェ、冬になると毎年人気の3種類のいちごパフェが始まります。その中でも香川県産クイーンストロベリーをたっぷり使用したパフェが大人気。『千疋屋総本店』が自信を持っておすすめするいちごです」

西洋のフルーツを日本橋で。明治元年に「フルーツパーラー」の前身「果物食堂」がオープン

「千疋屋総本店」のはじまりは江戸時代後期。武蔵野国埼玉郡千疋村(現在の埼玉県越谷市)で採れた果物を売るため、当時江戸でもっとも栄えていると言われた「葺屋町」(現在の日本橋人形町)で露店を構えたのが最初でした。そして明治元年、のちの「フルーツパーラー」となる「果物食堂」をオープンしました。まだなじみのない西洋のフルーツを、一般の人にも食べてもらいたいという思いでつくられたお店でした。

「日本橋 千疋屋総本店」の明治26年頃の室町店(現日本橋本店)洋館
明治26年頃の室町店(現日本橋本店)洋館 「日本橋 千疋屋総本店」公式サイト『千疋屋の歴史』より

苺ミルクやフルーツパンチ、アイスクリームソーダなどを提供するハイカラな内装の食堂は、当時はとても画期的な存在で、街の人だけでなく数多くの著名人も通いつめたと言います。 当時から人気を集めていたのが「フルーツサンドイッチ」。フルーツを軽食として気軽に食べられるようにとつくられたようです。

コンセプトは「フルーツミュージアム」!テイクアウトが楽しい1F「メインストア」

「日本橋 千疋屋総本店」の1Fメインストア

「千疋屋総本店 日本橋本店」1階の「メインストア」は、フルーツミュージアムがコンセプト。フルーツがアートのように美しく並んでいます。

「日本橋 千疋屋総本店」の1Fメインストアで販売されていたネーブルオレンジやグレープフルーツのロゼ

フルーツ、ケーキ、焼き菓子、お花などを1フロア内で購入できるため、手みやげを探しにくる人たちも多くおとずれます。

関さん:「手みやげには日持ちするゼリーや焼き菓子も人気ですが、ケーキもフルーツがたっぷり使われているのでインパクトがありますよ」

「日本橋 千疋屋総本店」の1Fメインストアで販売されていたマンゴープリン

夏季限定のマンゴープリンは、濃厚なマンゴーの味が楽しめるメインストアでも人気の商品です。

関さん:「マンゴープリンは、東京駅銘品館店と羽田空港店から生まれました。マンゴープリンに練乳をかけて食べるスタイルで、大ヒット商品です。店舗限定だったのですが、あまりにも日本橋本店への問い合わせが多いため、こちらでも独自にマンゴープリンを開発しました。ほかにも、店舗によって限定商品があるので見つけてみてください」

こうして、お客さまの声を取り入れながら、「千疋屋総本店」は進化を続けてきました。マンゴーの商品は夏限定のもので、秋には旬のフルーツを使った別の洋菓子に変わります。

「日本橋 千疋屋総本店」の秋限定の「渋皮マロンシュークリーム」
秋限定の「渋皮マロンシュークリーム」税込594円
画像提供:日本橋 千疋屋総本店

「千疋屋総本店」のテイクアウト用フルーツサンドイッチは食べやすい長方形

「日本橋 千疋屋総本店」の1Fメインストアで販売されていたルーツサンドや季節のフルーツサンドなど

「千疋屋総本店 日本橋本店」の1階「メインストア」では、ケーキ売場でテイクアウト用のフルーツサンドイッチの購入が可能です。平日には、ランチとして購入していく人の姿も見られるそうです。

「日本橋 千疋屋総本店」のテイクアウト用のフルールサンド

テイクアウト用のフルーツサンドイッチは、フルーツパーラーと違って長方形。箱におさめやすく、持って食べやすいようにこの形になっています。
6切れ入りで、税込1,242円と店内で食べるよりも少しお得。賞味期限は当日なので、購入したものは早めにいただきましょう。

「日本橋 千疋屋総本店」のテイクアウト用のフルールサンド
持ち運びしやすく、差し入れにもよさそうなテイクアウト用フルーツサンドイッチ

“変えていくもの”と、“変えてはいけないもの”。「千疋屋総本店」が長く愛される理由

日本橋の街に根付いている「千疋屋総本店」。憧れの果物専門店として、人々に長年愛され続けている理由を、関さんはこう話してくれました。

関さん:「今の時代に合わせて店舗の雰囲気、インテリア、商品パッケージなどは少しずつ変えていきますが、変えすぎないようにバランスは考えています。昔からなじみのある方にも心地よく、親子三代で利用していただけるように、フルーツの仕入れ先や料理の過程から着地点までの考え方は、昔から変わっていません。“変えていくもの”、“変えてはいけないもの”。このふたつをとても大切にしています」

「日本橋 千疋屋総本店」の外観

きらびやかなフルーツパーラーで胸を高鳴らしながらいただくフルーツサンドイッチも、日本橋の空気を感じながらほおばるテイクアウトのフルーツサンドイッチも、日常にひとさじのワクワクをもたらしてくれます。

「千疋屋総本店」の上品なフルーツサンドイッチで、いつもよりちょっとぜいたくな時間を味わってみませんか?

千疋屋総本店 日本橋本店 フルーツパーラー

東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー2階
TEL:03-3241-1630
営業時間:11:00-21:00(LO 20:30)
定休日:不定休
https://www.sembikiya.co.jp/shop-list/furuit-parlour

千疋屋総本店 日本橋本店 メインストア

東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー1階
TEL:03-3241-0877
営業時間:10:00-19:00
定休日:不定休
https://www.sembikiya.co.jp/shop-list/main-store

取材・執筆:薮田 朋子
編集:夏梅 有希

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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