渋谷のカフェ「カフエ マメヒコ 公園通り店」 ― 共感でつながるみんなの場所 | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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共感でつながるみんなの場所 ― 渋谷「カフエ マメヒコ 公園通り店」

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ものが何でも揃い、買い物や人と会うのに便利な渋谷の街。何かと行く機会は多いけれど、常に変わっていく街の姿や人の多さに、いつまでも慣れません。どこか心がそわそわしてしまうんですよね。
そんな渋谷の街に、訪れる人をいつもあたたかく迎えてくれる素敵なカフェがあります。

カフエマメヒコ公園通り店の入口

渋谷駅から徒歩5分。Apple Store渋谷の少し先のビル2階にある、渋谷公園通りにひっそりとたたずむおしゃれなカフェ「Cafe Mame-Hico(カフエ マメヒコ)」。

カフェ好きには有名なこちらのお店。本格コーヒーと素材にこだわった食事を楽しめる「マメヒコ」では、日々どんなことを大切にしているのか、教えてもらいました。

カフェ マメヒコ 公園通り店の店内

訪れたのは12月のある昼下がり。とびらを開けると、落ち着きのある空間で静かにコーヒーや食事を楽しむ人々が。(取材時はクリスマス前ということもあり、店内の装飾もクリスマス仕様です。時期やイベントなどによって、装飾やBGMを変えているのだそう)

公園通りを見下ろせる、静かな店内

カフエマメヒコ公園通り店の外観

渋谷の街は派手なお店のイメージが多い中、ビルの2階で無駄のないシンプルな外観という、隠れ家のような存在。

カフエマメヒコ公園通り店の窓際席

お店は朝9時からオープンしているので、少し早起きして朝に来るのもおすすめです。にぎやかな渋谷にあるとは思えないほど落ち着いた店内では、開放的な窓際の席から渋谷の公園通りを眺めることができます。

こだわりの「水を飲みたくならない」コーヒーとは

「マメヒコ」の看板であるコーヒーは一杯660~980円。渋谷という立地の中を考えても、けっして安くはありません。でもこのコーヒーが、たくさんの常連さんを生んでいる理由のひとつなんです。

カフエマメヒコのコーヒー

「マメヒコ」のコーヒーは北海道の「菊地珈琲」の豆で淹れられています。オーナーが惚れこみ、説得の末に仕入れているこだわりの珈琲豆。だからこそ「日本古来のお豆と美味しい珈琲を楽しめるカフェ」として、「マメヒコ」の姿勢を表現しているのかもしれません。

珈琲豆のこだわりについて書かれたブログには、こんな文章がありました。

菊地さんの誇りはお客さんが珈琲を飲み終わったあと、
絶対に水を飲まないこと。
それくらい、すっきりと飲み干せる珈琲。
それは、マメヒコにも受け継がれています。
http://mamehico.com/2013/05/11/hico-and-coffee/

ひとくちごとに、香りと味をゆっくり楽しみたくなるコーヒー。それをお水で流しこんでしまうなんてもったいない。飲んだ人に自然とそう思わせる、贅沢な一杯です。
(ぜひ、体験してみてください。お砂糖を入れて味わうのもおすすめとのこと)

本物の食材を北海道から渋谷に

「マメヒコ」は体にもうれしい、個性的な食事メニューでも知られています。北海道に農場「ハタケマメヒコ」をつくり、自分たちの手で収穫した野菜を使用しているとのこと。

北海道の農場ハタケマメヒコ

遠くの地で大事に育てられた野菜を都会の真ん中でいただくのは、不思議で贅沢な感じ。お店に関わる人たちが手間を惜しまずつないでいく中で、ひとつひとつの料理がお客さんに届けられています。

カラフルでたのしい「マメヒコ」の名物カレー

気になるメニューを体験しようと、看板メニューである「マメヒコの浮世絵カレー」をいただきました。
「マメヒコの浮世絵カレー」は脂と粉を使わない野菜カレー。いろいろな具が贅沢に盛り付けられたカレーは、思わず写真を撮りたくなります。

カフエマメヒコの浮世絵カレー

見た目はポタージュのようなさらっとしたルー。家庭のカレーとのあまりの違いに、味のイメージがつきません。スパイスの香りに我慢できず一口……。しっかりと素材の甘みを感じるカレーは、あっさりと食べやすい味です。味のひみつは、昆布ダシ。トッピングの野菜も食感が色々で楽しい……久しぶりに野菜をたくさん食べたときの、体の中が「きれいになる」感じ!

ちなみにお皿の右下のトッピングは、オリジナルの「マサラ味噌」です。

カフエマメヒコの浮世絵カレー

「オリジナルのマサラ味噌は、野菜につけたり、ルーに混ぜたり……。浮世絵カレーはお客さんそれぞれの楽しみ方ができますよ!」と、スタッフの日野沙織さんに教えていただきました。
混ぜてみると、ダシの効いたカレーに更なる深みが加わります。味の変化で、飽きることなく一気に食べてしまいました……!

「好き」がつまった焼き林檎は口福なメニュー

デザートに注文した秋の定番メニュー「マメヒコの焼き林檎」は、とても豪華なスイーツ。
大きな林檎の芯をくりぬき、バター・砂糖・シナモン・ラム酒を詰め込んで、オーブンで焼き上げた一品。そこに見事なバランスでアイスが乗った状態で運ばれてきました。

カフエマメヒコの焼き林檎

えい、と林檎にナイフを入れると、中からバターが溢れてきます。あたたかい林檎のほどよい酸味と、ミルクアイスのシンプルな味わい。上品な大人の味ですが、子どもの頃に戻ったみたいにはしゃいでしまう、楽しいスイーツです。

カフエマメヒコの檸檬のケーキ

取材時にいただいた秋メニューの「焼き林檎」は販売を終了し、2019年1月からは瀬戸内の生口島から届いた新鮮な檸檬を使った「檸檬のケーキ」が始まっています。良質なバターを使用したパイ生地に、甘酸っぱい檸檬クリーム、さらにその上にたっぷりの生クリームをのせた贅沢なケーキ。毎年楽しみにしているファンも多いというこちらの冬メニューも楽しみですね。

インテリアにも、こだわりを。無垢の木の手ざわり

「本物に触れてもらいたい」というお店のこだわりは、料理だけにとどまりません。店内のインテリアは、ナチュラルなコーディネート。家具はオーダーメイドのものもあるそうです。店内の大きなテーブルや椅子、その他の家具まで、本物の無垢の木でつくられているとのこと。ふとしたときに感じる手触りや、目に映る景色にあたたかみを感じます。

カフエマメヒコこだわりの無垢の家具たち

マニュアルのない接客が、おもてなしのひみつ

食後のコーヒーをいただきながら、日野さんにお話をうかがいました。マメヒコでは、いわゆる「マニュアル」が存在しないそうです。たくさんの人が訪れる渋谷のカフェであれば、なおさら必要になりそうですが……。

カフエマメヒコ公園通り店の店内

日野さん:「お客さんに合わせた自由な接客をスタッフの一人ひとりが心がけています。お客さんに気を配り、お話が好きな方にはこちらからも話しかけたりするなど、決めきったルールみたいなものがないほうが、それぞれが自分で考えて行動するようになる気がするんです」

一人ひとりのお客さんが本当に喜ぶことを考える。マニュアルのない接客だからこそできるおもてなしが、訪れた人が落ち着ける空間をつくっているのかもしれません。

日野さん:「マメヒコが大事にしているのは、“変化し続ける”ことです。季節によってメニューを変えたり、店内の内装を変えたりと、マメヒコがマメヒコであるために、お客さんにとって何でできるのか、常に考え、みんなで工夫しています」

共感がはぐくむ、「マメヒコ」の輪

お店を立ち上げた店主の井川啓央さんは、海外でテレビディレクターとして働いていた人物。帰国後は西国分寺の「クルミドコーヒー」、国分寺の「胡桃堂喫茶店」など、人気のカフェ・喫茶店を手がける傍ら、記事制作やラジオ、舞台など、多岐にわたる活躍をされるふしぎな方なんです。

そんな井川さんがカフェを始めたきっかけは、なんだったのでしょうか。

もともとは、知人が「カフェを始めたい!」と相談したことがきっかけ。好奇心旺盛な井川さんはそれを受け入れ、「マメヒコ」は「日本古来のお豆と美味しい珈琲を楽しめるカフェ」として2005年に三軒茶屋に誕生しました。

カフエマメヒコ三軒茶屋店の外観

やると決めたらとことんこだわる井川さんは、お店づくりは店内の内装なども図面を引くところから携わりました。家具やカトラリーのひとつに至るまで、メニューもすべて自身で考え、試食したうえで提供するという徹底ぶりだったそうです。
できること・やりたいことはすべてこなす、エネルギーにあふれる井川さんの精神がお店全体の雰囲気にもあらわれているような気がしました。

公式サイトにも印象的なことばがありました。

マメヒコはマメヒコの細部に宿っています。

カフエマメヒコ公園通り店のパントリー

「ご近所さんカード」でお客さんとより親密に

常連さんの声から生まれたサービスもあります。「ご近所さんカード」という現金でチャージできるプリペイド式のカード。毎回現金で支払うのが面倒くさい!という常連さんとの会話から始まったサービスです。

カフエマメヒコのご近所さんカード

どこかS〇icaに似たデザインのカードは電子マネー式。チャージしておくだけでピッと支払いが完了するので、気軽に使えて便利です。常連さんが手伝いに来てくれたらお礼にポイントで還元するという面白いシステムもあるそうです。

公式Webサイトでは「ご近所さん」を募集しており、メールアドレスなどを登録するとマメヒコから「回覧板」が届くようになります。季節ごとのメニューやニュースなどをチェックすることができ、カフェにいなくても「マメヒコ」とつながるこの仕組みには、現在約1000人の登録があるそうです。

人気カフェとして知られる「マメヒコ」は、その場所に共感した人びとのつながりの中で、コミュニティのような役割をもっているのだと感じます。

みんなにとっての大切な場所でありたい

居心地のいい空間で過ごす時間はあっという間。「ご近所さん」が増えるのにも納得です。
お店とお客さんでつくりあげる、みんなの場所。決めごとにとらわれない、ほがらかで力強い場所。

にぎやかな街で疲れたら、この渋谷のカフェを、思い出してみませんか。「マメヒコ」ですごす時間は、渋谷の街を少しだけ自分らしい場所にしてくれます。

カフエマメヒコ公園通り店の小物

Cafe Mame-Hico (カフエ マメヒコ)公園通り店

東京都渋谷区 神南1−20−11 造園会館2階
TEL:03- 6455-1475
営業時間:9:00-22:00
定休日:なし
http://mamehico.com

執筆:haletto編集部

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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