アタシが選ぶ本と週末(1)「関係人口をつくる ― 定住でも交流でもないローカルイノベーション」田中輝美 【Woman.CHINTAI】
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アタシが選ぶ本と週末(1)「関係人口をつくる ― 定住でも交流でもないローカルイノベーション」田中輝美

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神奈川県の逗子から三浦市三崎に引っ越して3ヶ月。すっかり赤い電車ユーザーになり、三崎口駅に着くと「やっぱり暖かいな」なんて呟いてしまう。去年まではなんの縁もなかった三浦市だけど、「住めば都」とはよく言ったもんで、ここが故郷のように思えてしまう。

「関係人口」という言葉を最近よく耳にする。たしか「東北食べる通信」の代表の方が言っていた言葉だ。観光客以上、定住者未満の人が「関係人口」とすれば、去年までのぼくは三浦市にとってはただの観光客。関係人口者にならずに、定住者としてジャンプしてしまったようだ。

全国の市町村では絶賛移住者大募集中である。しかし、劇的に移住者が増えた事例は少なく、さらには300km以上離れた土地に引っ越すことは人生の転換期にもなる。そんな中、移住をすぐに促進するのではなく「関係人口者」として街に関わり、その土地が好きになってリピートする人を増やそうという流れがある。
本書はまさに、その時流に乗って(というか作って、加速させて)島根県で行われていた「しまコトアカデミー」という講座を事例にさまざまな「関係人口者」の増やし方を紹介している。

ぼく自身、湘南に移住したい人に向けて講座を開いて、一生懸命にその土地の魅力や、ローカルヒーローたちを講師に招いて講義をしていた。移住することがゴールのように思っていた自分にとって、この本を通して「引っ越さない選択」を知ったのは大きい。
もちろん、移住者が増えてその土地に住民票を移して、税金を払うことも大切だけど、まずは気になる街を「好きになる」ことだと思う。通っていくうちに新しい発見があって、地元の人とも知り合って、街と人とも親しくなっていく。
さらに、自分ができることと、街が求めていることがマッチングすれば社会活動につながる。移住する、しないの二極論ではない、街にまろやかに溶け込んでいく人を増やすことが、本当の移住や街の活性につながるんだと感じた一冊。

これから、知らない街に旅や仕事で行ったとき、「この街の関係人口者になれるかな」という視点を持って行くことで新しい発見があるかもしれません。

文と写真:ミネシンゴ

関係人口をつくる ― 定住でも交流でもないローカルイノベーション

著:田中輝美
出版:木楽舎
http://amzn.to/2GiReub

「アタシが選ぶ本と週末」続きはこちら
アタシが選ぶ本と週末(2)「感情ことば選び辞典」編:学研辞典編集部

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※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

※金額など掲載されている情報は記事公開時点のものです。変更されている場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

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