【scene 04 ― 観察、東京ウォッチ 】街を見てきたもの ― 「新宿の目」に映る景色 【Woman.CHINTAI】
 
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【scene 04 ― 観察、東京ウォッチ 】街を見てきたもの ― 「新宿の目」に映る景色

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人混みをかき分けるように、JR新宿駅西口改札を出る。ぽっかりと空いた穴から地上を見つつ、地下道を進むことおよそ170メートル。現在、小田急電鉄が本社を置いている「スバルビル」の地下の壁面に、全長10メートルの巨大なアート作品が出現する。作品の名前は、「新宿の目」。

1969年に設置されたこの「新宿の目」には、2017年はどんな風に映るのだろう。とある秋の日、その一部始終を捉えた。

慌ただしく行き交う人々をじっと見つめ続ける大きな目。作者は彫刻家の宮下芳子さん。小田急電鉄の前に本社を置いていた富士重工業(現スバル)が、宮下さんに制作を依頼した作品だという。「世相の移り変わりを見つめる目」。それがこの作品「新宿の目」のコンセプトだ。

新宿の街は様変わりした。1971年に新宿副都心初の超高層ビル「京王プラザホテル」が完成。その後、新宿住友ビル、新宿三井ビルなどが続々と建てられた。都庁が新宿に移転したのも1991年。
新宿の目は、新宿西口バス放火で6人が亡くなった事件や、「動く歩道」建設のための路上生活者の強制排除なども、じっと見つめてきた。2011年の東日本大震災。節電のため、新宿の目は消灯した。

しかし、4年後に小田急電鉄が光源をLEDランプに換えて再点灯された。
涙を流したいときも、目を逸らしたいときも、きっとあったにちがいない「新宿の目」。それでも、まばたきさえすることもなく、ただひたすらに新宿を見つめてきた。

世相は変わろうとも「新宿の目」は変わらず見つめ続ける。そして街は変わり続ける。

執筆:五月女 菜穂

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※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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