- knowledge
- 2019/04/06
不動産会社などが物件を紹介するときにみられるのが「平米」という単位です。平米とはよく聞きなれた言葉でありながら、実際はどれくらいの広さをあらわしているのか理解していない人もいることでしょう。
では、一人暮らしの物件でよくある18平米とは、具体的にどのくらいの広さがあるのでしょうか。今回は、18平米の部屋のイメージ、賃貸物件の面積の見方などについて、詳しく解説します。
目次
18平米は何畳?物件の広さを表す単位とは
マンションやアパートなどの賃貸住宅に住む際、どこまでの空間が住居人の所有できる範囲になるのでしょうか。
賃貸住宅で、住居人が完全に個人の所有エリアとして所有できる専有部分(部屋の内側)を、専有面積といいます。この面積は、玄関ポーチやバルコニー、ロフトなどは含まれません。それら以外のエリアが、専有面積として住居人の所有空間に位置付けられているのです。
また、不動産の広さをあらわす単位には、平米、畳、坪といった複数の単位があります。1坪は、3.31平米で約2畳の広さになります。そのため、1平米は約0.3坪、0.6畳で、18平米は約11畳に相当します。物件を探す際は、何平米が何畳であるかを把握しておくと便利です。
18平米が何畳になるかは地域によって違う?
住む地域が変わると、同じ畳の数でも部屋が広く感じたり狭く感じたりすることがあります。その理由は、畳の大きさが地域によって異なるからです。
畳1枚で比べるとそれほどの違いはありませんが、部屋が大きくなればなるほどその差が出てきます。
タイプ(規格) | 縦×横 | 1畳当たりの面積 |
京間 (きょうま)・本間(ほんま) | 1.91m×0.95m | 1.82㎡ |
中京間 (ちゅうきょうま) | 1.82m×0.91m | 1.65㎡ |
江戸間 (えどま) | 1.76m×0.88m | 1.55㎡ |
団地間(だんちま) | 1.70m×0.85m | 1.44㎡ |
『不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則』では、部屋の広さを畳数表記する場合、1畳は「1.62平米以上」で換算するよう定められています。この大きさは、愛知などで多く使用されている中京間(1畳1.6562平米)に近いサイズです。実際に物件を探すときは中京間を基準に考えるといいでしょう。
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18平米の物件は何畳相当?一人暮らしには十分な広さ?
18平米の占有面積は「畳」の単位に変換すると、18平米÷1.62平米=11畳という計算になります。ワンルームタイプの場合は、占有面積の6割から7割程度が居室として使える空間だと言われているので、18平米の場合、居室空間は【6畳程度】だということが分かります。
また、一人暮らしの人が住む住居の専有面積は、1Kの間取りが多い25平米が平均です。不動産会社が情報として出す広告には平米が使われていますが、間取図には畳数で記載されています。
25平米を畳であらわすと、キッチンやバス・トイレなどのスペースを含めて約14畳、含めないと約7~8畳のスペースです。これくらいのスペースであれば、生活に必要な家具や家電を一通り置いても、部屋が狭くなることはなく十分に生活できます。
一人暮らしであれば15平米以上の物件でも、無理なく生活できるでしょう。部屋が狭ければ、それだけ家賃が安くなるというメリットがあります。そのため、大学生や新社会人など金銭的にそれほど余裕がない人の場合は、18平米以下のコンパクトな物件がおすすめといえるでしょう。
居室は何畳?18平米の物件の間取りや広さについて
18平米の物件とひとくちにいっても、実際には18平米の広さがすべて生活スペースとして使えるわけではありません。18平米のなかには、廊下や水まわりなどのスペースも含まれているため、実際に生活で使えるスペースは少なくなるのです。そのため、限られたスペースを有効利用するために、間取りなどを確認する必要があります。
続いて、18平米の部屋に多い間取りや居室の広さについて解説します。
間取りは?
専有面積が18平米となっている物件は、ワンルームか1Kの間取りが多いとされています。
ワンルームとは
居室とキッチンスペースに区切りがなく、文字どおりひとつの部屋になっている間取りです。居室空間の一角にキッチンやダイニングのスペースがある造りとなっています。居室とキッチンが一体なので、キッチンは安全を考慮して電気コンロやIHコンロを採用しているケースが多いです。設備にかかるコストが安い分、家賃が安い傾向にあるのがメリットといえます。
1Kとは
居室とキッチンスペースが区切られている間取りです。料理のにおいが居室に漏れにくいので、キッチンの使用頻度が高い人におすすめの物件です。
居室の広さは?
就寝など実際に生活をする空間である居室の広さは、1Kの場合は6畳以下となります。それに対しワンルームの場合は1Kに比べて、もう少し広くなるのが特徴です。
また、1K・ワンルームともにバスやトイレなどの水回りがどのように設置されているかによっても、居室空間の広さは異なります。アパートやマンションの水まわりでよく見られるタイプは、ユニットバスでトイレが一緒になっているタイプ、そして、バス・トイレが別々に設置されているタイプです。
バス・トイレがそれぞれ別々であればそれだけスペースを取るので、居室空間も狭くなります。居室空間が広いほうがいいか、バス・トイレが別々であるほうがいいか、物件を選ぶ際は水回りを事前にチェックすることが大事です。
次ページでは、快適な18平米の物件を選ぶポイントを解説します!
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