節水トイレの効果は？詰まり対策や賃貸でできる節水方法も紹介

家庭の水道利用量の約28％を占めるといわれているトイレの水。
そんなトイレの水を勝手に節水してくれるといわれている「節水トイレ」が今回のテーマです。はたしてどのくらい水道代節約効果があるか、ぜひ知りたいところですよね。

今回は、節水トイレが実際どの程度節水に貢献するのかを御所解しつつ、万が一トイレが詰まったときの対処法や賃貸のお部屋のトイレが節水トイレでない場合に自力でもできる節水方法をご紹介します。

そもそも節水トイレとは？

節水トイレとは、文字通り節水効果があるトイレです。従来品（旧型トイレ）よりも少ない水量で汚物を流す仕様になっています。

20～30年前に作られた従来品は、1度の使用で約13Lの水を使うといわれています。一方、節水トイレの洗浄水量は約6Lで、水の使用量は約半分、最近は4L以下の水で流れる超節水タイプやタンクレス節水トイレも登場し、従来品の3分の1程度の洗浄水量で汚物を流せるようになっているようです。

節水トイレのメリットとデメリット

次は、より具体的に節水トイレのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

節水トイレのメリット

節水トイレの最大のメリットは、大幅に水道代を抑えられることです。

「環境省エネ製品買替ナビゲーション しんきゅうさん」の試算によれば、一般的な4人家族世帯における従来型トイレと節水トイレの違いは以下の通りです。

※「最近の節水型便器の動向」（環境省エネ製品買替ナビゲーション しんきゅうさん）を編集
出典：環境省エネ製品買替ナビゲーション しんきゅうさん

両者の差額は11,994円、年間で1万円以上の水道代節約となります。

もちろん、世帯人数や生活スタイルにより差額が違ってきますが、それを考慮しても節水トイレによる節約効果は大きいといえるのではないでしょうか。

節水トイレのデメリット

一方、節水トイレの最大のデメリットはトイレが詰まりやすいことです。
節水トイレは少量の水でも効率よく流れるようになっており、通常の利用で詰まることはほとんどありません。

しかし、汚物の量やトイレットペーパーの量が多い、水道の水圧が十分ではないなどの理由で、適切な使い方でも詰まる場合はあります。しかしそのような場合でも、ある程度は対処が可能です。

節水トイレが詰まった時の対処法

節水トイレが詰まった場合に自分でできる対処法には、次の方法があります。

・水やお湯を流す
詰まったトイレットペーパーが溶けて流れやすくなります。便器の割れなどを防ぐため、50℃未満のぬるま湯で流しましょう。また、トイレ洗浄剤や1：2で混ぜた重曹とお酢を加えると、より効果が高くなります。

・節水トイレ用のラバーカップを使う
便器の排水口にラバーカップを押しつけてゆっくりと引き上げます。それを何度か繰り返します。

これらの方法で詰まりが解消しない場合は、水道工事業者に修理を依頼しましょう。無理に自力で修理しようとして万が一トイレを故障させてしまった場合、その修繕費用を自分で支払わなければいけなくなる場合もあります！

節水トイレでなくてもトイレの節水はできる！

節水トイレにすると水道代を節約できますが、原状回復義務がある賃貸物件では自由に便器を変えられません。しかし、そのような場合でも、以下の方法で節水できます。

・1度の使用で何度も水を流さない
もっとも簡単かつ効果的な節水方法です。「1度の使用で1度だけ流す」を習慣にしましょう。

・大小レバーを上手に使い分ける
流すものが多い時だけ「大」、それ以外は「小」で流しましょう。それだけでかなり節水できます。

・トイレの節水アイテムを使う
ウォーターセーバーなど、市販の節水アイテムを使うのも一つの方法です。ただし、便器の種類によっては使えない場合もありますので、購入前にその点を必ず確かめましょう。

・タンクに水が入ったペットボトルなどを入れるのはNG！
タンクの故障や便器の詰まりの原因となるのでやめましょう。

節水トイレは水道代の節約効果が大きいが自分で節水することも可能

今回は、節水トイレやトイレの水道代節約方法についてご紹介しました。記事のポイントのまとめはこちらです。

・節水トイレは少ない水量で流せて水道代節約になる
・節水トイレは適切に使わないと詰まりやすい
・トイレ詰まりには水、湯、ラバーカップなどで対処する
・もともと節水トイレでなくても工夫次第で節水できる

以上の点に留意しながら、上手に水道代を節約しましょう。

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