優先順位を決めたら、生きるのが楽になった ── 私とアイドルとプライオリティ【はてなブログキャンペーン 寄稿記事】 【Woman.CHINTAI】

優先順位を決めたら、生きるのが楽になった ── 私とアイドルとプライオリティ【はてなブログキャンペーン 寄稿記事】

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千紘さん記事

誰もが無意識に考えているはずの“優先順位”

2018年現在、私の人生の優先順位はこうなっている。

1:老後、人に迷惑をかけないよう自分で暮らせるお金を残しておくこと
2:Hey! Say! JUMPのファン活動に全力を尽くすこと
3:子供の頃からの夢だった好きな仕事をし続けること

老後や仕事のことはいいとして、ここになぜHey! Say! JUMP……? と思われるかもしれない。でも、至って大真面目だ。

優先順位。英語で言うと「プライオリティ」
ら行にどうしようもなく惹かれる私は、ら行の文字が2つも入っているこの言葉が大好き。かっこいいけど、なんかかわいくない? アイドルの曲でありそう。「わがままプライオリティ」とか「放課後プライオリティ」とか。

というわけで、私はこれから「プライオリティ」という言葉をたくさん使うけど、「推し単語なんだな……」と見守ってください。

早速なのですが、皆さんは普段からプライオリティって意識していますか。日常生活ではあまり……という人も多いはずです。

例えば、私が大好きな「アイドル」で考えた場合。アイドルは、かわいくて、かっこよくて、歌がうまくて、ダンスがうまくて、トークがうまくて、思いやりがあって、優しくて、カリスマ性があって、オシャレで……とにかくたくさんの魅力を持ち合わせている。

この要素が全部そろっていたら理想的かもしれないけれど、こんなに完璧なアイドルはなかなかいない。だから皆、自然と自分の中にある「好み」の優先順位を軸に“推したいアイドル”を選んでいるはず。「とにかく顔が好きだったら全部許せる!」とか「気が付けば、真面目なアイドルばっかり好きになるなぁ」とか。

ちなみに私は「真面目さ」を持つアイドルに超惹かれる! ジャニヲタだって言うと美形が好きなんでしょってレッテルを貼られますが、不思議なことに、私は顔から好きになることがほぼない。

という感じで、無意識かもしれないけれど、プライオリティって、誰もが日常的に使っているものじゃないかな〜と思う。

スーパーの閉店で引っ越しを決意 意識し始めたプライオリティ

元々は何をするにも優柔不断だった私。そんな私が「プライオリティを決めること」の大事さに気付くことができたきっかけは、ずばり「一人暮らし」だ。

とにかくピンクが好きなので、洗濯機もピンク!部屋中ピンクなので、遊びに来た友達には目がおかしくなりそうと言われる

一人暮らしを始めたのは、社会人1年目の秋。夜遅くまで残業することが多くて、もうどんな物件でもいいから会社に近いところに住みたい!と、突発的に実家を飛び出した。

衝動的に始めた一人暮らしだから、「こういう部屋がいい」「こういう街がいい」という条件は何にもなかった。ただシンプルに「会社に近いから」という理由だけで部屋を決めた。もうね、とにかく寝たかった。通勤時間を睡眠時間に変えたかった、それだけ。で、大阪・梅田の会社から徒歩で通える物件を選んだ。

大阪の中心地という立地条件と引き換えに、住んだ部屋は、本気で蹴ったらドアに穴が開いちゃうんじゃないかっていうくらいのボロアパートだった。それでも、終電を気にしなくてもいいこのお部屋は何だかんだで居心地が良く、あっという間に10年も住み続けてしまった。住めば都って言葉を考えた人、マジ天才。もう一生ここにいてもいいかも! とさえ思っていたのに……ある日突然、マンションの隣にあったスーパーが潰れた。

スーパーが閉店して困る……って話をすると「料理をすごくするんだな」と思われそうですが、その逆!! 料理が一切できない私は、隣のスーパーが閉店前に値引きするお惣菜で生計を立てていたのです。お惣菜に力を入れていたそのスーパーでは、カロリーがしっかり計算された手作りの美味しいお惣菜を手に入れることができたので、母親が作ってくれる料理のように依存していました。何より安い! 半額になったお寿司なんて、週イチで買ってたよ! もう、店員さんからも超認知(アイドルに顔や名前を覚えてもらうこと)されてたからね。平日夜シフトのおばちゃんのTO(アイドルヲタク用語で「トップヲタク」の略。推しから一番気に入られているヲタのこと)やっていました。

このスーパーがなくなったら、私の食事は全て外食かコンビニのお弁当になってしまう。これはカロリー的にも経済的にも大ピンチ! ということで、10年過ごした部屋から引っ越すことに。今度は、前のような突発的な引っ越しではない。考える時間はたっぷりあったし、どんな部屋に住もうかな? と夢は膨らむばかりだった。

もちろんスーパーがあって、マンションは新しくて、部屋は広くて、友達に「いい部屋!」って言ってもらえるようなオシャレマンションで、宅配ボックスがあって、家賃は安くて、日当たりが良くて、駅から近くて、会社から近くて、実家にも帰りやすくて、BSアンテナがちゃんと付いていて、100円ショップとドラッグストアと本屋とコンビニが超近くて……。

……と、ひたすら理想を並べてはみたものの、こんなに完璧な部屋はない。完璧なアイドルがいないように。

こう思ったとき、初めて「じゃあ、私の優先順位って何なんだろう?」と考えた。一般論じゃない、他の誰でもない「私」が部屋に求めるものは?

2回の引っ越しで決めた3つのプライオリティ

大阪の2度目の部屋。手前の部屋の電気をつけていない写真とはいえ、暗さが伝わる1枚

勤務地が変わったわけではないので、2度目の引っ越しも同じ大阪市内だった。このとき私が大切にしたプライオリティは「スーパーの近さ」「広さ」「宅配ボックス」。動き出すきっかけにもなったので、何よりも「スーパーとの近さ」は重視した。事前に候補物件の近くにあったスーパーを偵察して、お総菜の種類や値段をチェックしたほどだ。

そして、広い部屋にも憧れていたので、1DKで2部屋ある間取りを選んだ。ヲタクはやたらとDVDや歌番組の鑑賞会を開きたがるのだけど、前の部屋は狭くてなかなか人が呼べず、いつもカラオケボックスに行っていたのです……。土日は遠征(コンサートのために遠方へ出向くこと)で各地を飛び回っているので、荷物をなかなか受け取れない私の救世主こと宅配ボックスも欠かせない。

と、3つのプライオリティを満たす新居で楽しい新生活が始まったわけだけど、もちろん、良いことばかりではない。なぜなら、引っ越す前と比べると、会社との距離は遠くなった上に、家賃もアップしてしまったから。

そして、最大の欠点は「日当たりゼロ」という点。マンションの真横に別のマンションが建っていたせいで、朝でも電気をつけないと暗過ぎて生活ができないのだ。常に冬の夜。真っ暗。この世の果てくらい暗い。遊びに来た友達からは「朝すっきり起きれない!」「洗濯物が乾かない!」「気が滅入る!」とよく言われた。

とはいえ、現代人が何で起きるかって、結局スマホの目覚ましですよね? 洗濯物だって、時間がたてば乾くし、部屋干しもできるし、お風呂にも洗濯機にも乾燥機能はあるよ?……と言い返せるくらい、私にとって日当たりは全く気にならないポイントだった。

このときは、友達だけでなく、不動産屋さんや仲介業者さんにも「ほんとにいいんですか? 真っっっっ暗ですよ???」と言われたので、人によって優先順位って違うんだなぁと感じる印象的な引越しでした。

こうして最高の推し部屋を見つけた私でしたが、なんとわずか1年半で、今度は転勤のために東京へ引っ越すことに……!「え、引っ越したばっかりだよね?」「この引っ越しいらんかったやん」と皆に笑われました。

でも私としては、二度目の引っ越しがあったからこそ、自分が家に求めるものが何かよく分かったという自信があったので、東京という未知の場所へ赴く前に、地元・大阪で家というものに深く向き合う機会があって良かったなぁと思っています。

あーーーーでも願わくばあと数年住みたかった! 嫌いで別れたわけじゃないんだもん。よく漫画であるやつ! 未練残るやつ! 数年後に再会したいやつー!!! 愛してるよ、今でも!!!

大阪から東京へ引っ越し。部屋に対して段ボールの量が明らかにおかしくて引っ越し初日から絶望

東京に住むのは初めてだった。でも、ジャニヲタとして最も遠征していたのは東京なのだ。コンサート会場やテレビ局を巡るときに丸1週間同期の家に泊めてもらったり、安いホテルを転々としたりしていたので、もとから土地勘はある方だった。あまりに知っているせいで、仲介業者さんに「以前住んでらっしゃったんですか?」と何度も聞かれたほど(お世辞かもしれないけど)。

ただ、遊びに行くのと住むのとでは、やっぱり全然違う。知ってはいたものの、まず、大阪との家賃の差に愕然。東京に住む場合、会社からの住宅手当てが多少はアップするとはいえ、とても大阪と同じ条件で住めそうにない!!! なので、プライオリティも変更です。今回は「家賃」「JR東京駅から乗り換えなし」「スーパーの近さ」を重視して新居を決めた。

優先順位2番目の「JR東京駅から乗り換えなし」という条件は、遠征の疲れを考慮してのもの。ジャニヲタにとって、一番荷物が多くて、一番疲れているのは、遠征帰りなんだ……。

私が遠征で最も利用するのは新幹線。大阪にいた頃は発着駅である新大阪駅から1駅で行ける梅田エリアに職場があったので、自然と新大阪駅から便利な場所に住んでいた。東京でも同じメリットを享受するには、意識的にエリアを選ぶ必要がある。ジャニヲタ活動の利便性を考えれば、東北・北陸・関西・九州全てに行きやすい東京駅周辺のエリアしかもう考えられない。

そんな条件で探した結果、予算を下回る上に築年数はまだ2年という、相場より安くてほぼ新築の物件に出会うことができた。

なぜかって? もちろんこの部屋にも大きなデメリットがあるからだ。それは、ずばり電車の音。目の前が線路という立地のマンションで、騒音がとにかくやばい! 何なら、線路とベランダがかなり近くて、電車の中から私の部屋が見えそうなレベル。

実際、安くて築年数も浅いのに、騒音が原因でなかなか住み手が決まらなかった様子。大家さんや仲介業者さんにも「ほんとにいいんですか? うるっっっっさいですよ???」と言われ……って、いや、これデジャブ!!

でも、こうして提示されたデメリットさえも、私は特に気にならなかったのだ。実家が高速道路沿いにあったので、騒音に慣れていたからかもしれない。前回の部屋も日当たりはゼロだったし、カーテンをずっと閉めたままの生活も苦ではない。

今回の物件探しにおいて、私が最優先すべきは家賃の安さ。なので、私にとってこの物件は「家賃を最優先したら、自分が望む以上の部屋に住めた」ということになる。これは、自分と人との優先順位が違ってラッキーだったし、自分だけの優先順位が必要だと思えるケースだ。内見に行ったその場で「この部屋にします」と即決した。

こうして私は、2回の引っ越しを通じて、「人によって優先順位が違う」ということ、そして「自分だけの優先順位が必要」だということを、身をもって知ることができたのだ。

上京するとき、送別会で頂いたプレゼント。ほぼ全てのものが私の大好きなピンクで、愛を感じました

誰かにとって良いものは、誰かにとっては良くないものかもしれない。逆に、誰かにとって良くないものは、誰かにとって良い可能性だってあるはず。世の中はそんな凹凸でうまくできているのかもしれない。

人と比べなくてもいい。私だけの人生のプライオリティ

家探しで知った私の「プライオリティ」……それは、自分の人生そのものにも必要なこと。このことをきっかけに、自分の人生のプライオリティは何なのか、一度きちんと向き合った方がいいなと思うようになった。

以前は、人と比べて落ち込むことが本当に多かった。学生時代の友達はどんどん結婚していくのに、このまま1人でいいのか? とか、友達は毎月あんなに貯金してるけど私はこの程度でいいのか? とか。

何よりも、一番の趣味であるアイドルにすっごくお金や時間や気持ちを消費しているけど、さすがにまずくないか? まともな人生じゃないよね? とか。

なんかほんとにぐらぐらだったなぁ。周りのみんながすっごく輝いて見えて、私だけなんでこんなにダメなのって、人と比べてばっかりいた。

だけどよく考えてみれば、何気なく決めていたはずの部屋探しと同じように、答えは出ていたのかもしれない。人と比べることって、何の意味もない。だって、人によって優先順位は違うから。

結婚して、子供がいて、仕事で出世できて、年収もかなりあって、趣味にもお金と時間をたっぷり掛けられて、ブランドものや化粧品をたくさん買えて、海外旅行もできて、家がお金持ちで。

こんな完璧な人生、なかなかない。完璧なアイドルや完璧な部屋がないように。

自分はどんな人生を送りたいか、そしてどうなったら幸せなのか。自分としっかり向き合って、優先順位を決める必要がある。一般論じゃない、他の誰でもない「私」のプライオリティを。

1:老後、人に迷惑をかけないよう自分で暮らせるお金を残しておくこと
2:Hey! Say! JUMPのファン活動に全力を尽くすこと
3:子供の頃からの夢だった好きな仕事をし続けること

この3つのプライオリティを決めてから、私の人生はより楽しく、何より気楽なものになった。人と比べて落ち込むことがなくなったし、悩むことも迷うことも減った。

ただの趣味が、アイドルが、自分の人生の優先順位の2位にあるなんておかしいのかもしれない。自分以外の人から見れば、私の人生は決して堂々と胸を張れるものじゃないのかもしれない。

でも、楽しいんだもん。Hey!Say!JUMPを見ているときが一番幸せで、一番満たされるんだもん。誰にどう言われようが、その感情をごまかすことなんてできない。だからもう、私がそう思えばそれが正解なんです。

これは自分の人生。自分を幸せにできるのは、自分しかいない。

遠征中のホテルのベッドのサイドテーブルにて。好きなアイドルのイニシャルが入ったポーチやメンバーカラーのアクセが多くなってしまう

自分の優先順位が何か、を考えて選択すること。その決断に、責任を持つこと。それが、私の考える「自立」なのだから。

今日も部屋の窓を開けると、電車の音がうるさい。この部屋でHey! Say! JUMPのDVDを見ながら半額のお寿司を食べている時間がどれだけ幸せかなんて、誰も知らなくていい。

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千紘さん

著者:千紘
「Hey! Say! JUMP」八乙女光くんにフルスロットルなジャニヲタの端くれ。女子アイドルも好き。
ブログ:過激なレプリカ
Twitter:@ybhkkgkhc

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