新橋「ホテル1899東京」― すべてのお茶好きへ。お茶づくしのホテル | 女性の一人暮らし・賃貸物件なら【Woman.CHINTAI】    
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すべてのお茶好きへ。お茶づくしのホテル ― 新橋「ホテル1899東京」

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最近、よくお茶を飲むようになりました。どちらかというとコーヒー派だったのですが、ほっと一息つきたいときは急須でお茶を淹れて飲んでいます。不思議なもので、心に余裕がないなと思うときも、丁寧に淹れたお茶を一口含むと本当にリラックスできるんです。こだわりの日本茶を揃えた専門店や、お茶を使ったスイーツにもついつい目がいってしまいます。

「ホテル1899東京」のフロント

そんななか、お茶がテーマというちょっと変わったホテル「ホテル1899東京」が新橋にオープンしたと聞きました。はじめて聞いた「お茶」×「ホテル」という組み合わせ。大好きなお茶をたっぷり満喫してみようと宿泊してきました。

新橋の繁華街の喧騒を抜けると、「茶室」がそこに!

新橋「ホテル1899東京」の外観

JR新橋駅のSL広場から、飲食店が立ち並ぶ繁華街を抜けて歩くことおよそ8分。比較的静かなエリアに「ホテル1899東京」はあります。
カフェの脇のエレベーターで、2階にあるホテルのフロントに入ります。

「ホテル1899東京」のフロント

四角く木材で仕切られ、色合いも落ち着いたフロント。こちらは「茶室」をイメージしているそう。「リーン」と静かに鐘の音が聞こえました(後から知りますが、2階フロントでは雰囲気をつくるため、オリジナルでBGMを作曲したそうです)。

ウェルカムドリンクは「茶バリエ」によるお茶

「ホテル1899東京」の「茶バリエ」によるウェルカムドリンクをいれるところ

チェックインを済ませると、さっそくおもてなしのお茶を目の前で淹れてくださいました。お茶の知識を身につけたスタッフを、ソムリエでもなくバリスタでもなく「茶バリエ」と呼んでいるそう。その「茶バリエ」の方がきちんとした所作で、茶釜や急須を使って淹れてくれるお茶。あたたかく迎えてくれる一杯に癒されます。

独自にお茶のことを勉強している「茶バリエ」は、おいしいお茶の飲み方やおすすめの銘柄をお客さまに伝えるほか、ホテル内でいただけるお茶を使ったメニューの開発などにも携わっているそうです。
お茶の楽しみ方を知りたいときは気軽に声をかけてみるといいかも。

「ホテル1899東京」のフロント脇のお茶アイテム
フロントの脇にずらりと並ぶ、お茶のアイテム

「ホテル1899東京」が取り扱うお茶

フロントでは、抹茶と煎茶の2種類が用意されており、わたしは煎茶をいただきました。

「ホテル1899東京」のウェルカムドリンクのお茶とお菓子

新潟の伝統的なお菓子で、お湯にぷかぷか浮かぶ「浮き星」もいっしょに。こちらは金平糖のような見ためで、あられに砂糖蜜をかけた米どころの新潟ならではのお菓子。淹れたてのお茶との相性も抜群です。

テーマは“縁側”! 「お茶」がとことん主役のお部屋

「ホテル1899東京」のお部屋

わたしが泊まったのは「スーペリアダブルBーENGAWAー」というタイプのお部屋。広さは20平方メートルですが、ベッド部分が“縁側”のように小上がりになっている設計で、窓も大きく開放的な空間でした。

「ホテル1899東京」の照明、パジャマ、浴室、アメニティ
茶筅(ちゃせん)をイメージした枕元の照明(左上)。茶葉のマークがかわいいパジャマ(右上)、茶室にあるような円窓がある浴室(右下)、アメニティのシャンプーやボディーソープも緑茶成分入り(右下)

「ホテル1899東京」の洗面台

洗面台は「お茶が淹れやすいように」という理由から、浴室ではなく寝室に設置。また、ナチュラルウォーターとスパークリングウォーターのほかに、お茶をよりおいしく淹れるためのピュアウォーターまで用意されていました。

「ホテル1899東京」のお部屋のIT機器たち

お部屋のもう一つの特徴は、最新のIT機器が揃っていること。フリーWi-Fiはもちろん、空調や照明の調整、宿泊者自身でチェックアウトまでできる客室専用タブレット、国内外へ無料で通話ができるスマートフォン「handy(ハンディ)」が設置されていました。

「茶室=古い古民家」という漠然としたイメージがありましたが、現代の要素を上手に取り入れて、ホテルとして快適に過ごせる洗練された空間になっています。

「ホテル1899東京」のコーナーデラックスツインのお部屋
コーナーデラックスツインのお部屋

そのほかのお部屋のタイプとしては「コーナーデラックスツイン」、「スーペリアダブルAーIORIー」、「スタンダードダブル」があり、客室は全部で63室あります。

お部屋でゆったり、お気に入りのお茶を選んで

お茶のためのこだわりのお部屋で、さっそくお茶を淹れてみました。

「ホテル1899東京」のお部屋にあるお茶4種

それぞれのお部屋には、オリジナルの茶葉10種類のうち、ランダムで4種類が用意されています。わたしの部屋には、深蒸し煎茶「六煎茶」、和紅茶と生姜をブレンドした「ぽかぽか」、和紅茶とレモングラスをブレンドした「和み」、ほうじ茶「やさしさ」の4種類。

「ホテル1899東京」のお部屋にある急須でお茶をいれる

まずはやさしい「ほうじ茶」をいただきます。
渋みがなく、自然な甘みがじんわりと広がります。
お茶って味を楽しむだけではなく、いただく空間も大事なんだなと、ふと時間を忘れてくつろいでしまいます。

「ホテル1899東京」のお茶菓子

ちなみに茶菓子もオリジナルの抹茶ワッフル。外はサクサクで、中の抹茶クリームはほんのりとした苦味と甘味がブレンドしていました。

老舗が「お茶」がテーマのホテルをつくった理由

「ホテル1899東京」の入り口

「ホテル1899東京」を運営しているのは、1899創業の龍名館。老舗旅館から小規模高級ホテルに業態を変化させ、「ホテル龍名館お茶の水本店」(千代田区)と「ホテル龍名館東京」(中央区)を開業していました。
その老舗ブランドが新たに手がけたのが、この「1899」ブランドです。

「ホテル龍名館お茶の水本店」の外観
ホテル龍名館お茶の水本店 画像提供:龍名館

フロントとお部屋を見ただけでも、お茶への愛が伝わるホテルですが、そもそもなぜお茶がテーマのホテルをつくろうと思ったのでしょうか。広報の山口沙織さんに話を聞きました。

山口さん:「ここ数年、日本茶や抹茶の専門店やブランドが増え、あらためて『お茶』の世界に注目が集まっています。わたしたち『龍名館』の源流は旅館で、ホテルに建て替えてからも和のおもてなしを大切にしてきました。お茶に縁のある『お茶の水』の地で100年以上宿泊業を営み、2014年にはホテルの付帯レストランとしてお茶をテーマにした『レストラン1899お茶の水』をオープンしました。レストランが好評だったことから、お茶の可能性に期待し、同ブランド『1899』のホテル一号店をオープンするに至ったんです」

「あまり急須でお茶をいれた経験がなかったり、日本茶をゆっくり楽しむ時間を持てなかったりする忙しい方でも、このホテルでの体験をきっかけにお茶の魅力を知り、お茶とともに過ごす時間を楽しんでいただけたらいいですね」と山口さんは話します。

老舗旅館がチャレンジする新たな試み。今後もますます面白くなっていきそうです。

抹茶ビールと、ヘルシーな“お茶料理”の夕食

「ホテル1899東京」の1階にある「DELI&BAR 1899 TOKYO」

1階部分は「DELI&BAR(デリ&バル) 1899 TOKYO」というデリつきのカフェになっています。ここでは、お茶を使用した料理やドリンクが楽しめます。

「ホテル1899東京」の1階にある「DELI&BAR 1899 TOKYO」の店内の様子

朝は宿泊客専用ですが、ランチとディナータイムは宿泊していなくても利用可能だそう。

「DELI&BAR 1899 TOKYO」のデリ

ここで夕食をいただきます。抹茶やほうじ茶などを使った日替わりの「お茶料理」を軸に惣菜が食べられます。わたし以外にも、おそらく会社帰りと思われる女性や、宿泊している外国の方などが利用していました。みんなどれにしようかな……とメニュー選びに夢中になっている様子。

「DELI&BAR 1899 TOKYO」の1汁4菜のセット

オーダーしたのは、1899抹茶ビール(790円)と、1汁3菜のセット(980円)。食事のセットは「グリルチキン 抹茶チーズソース」をメインに、「抹茶ポテトサラダ」、「ミル挽き煎茶の白和え」、「かぼちゃとカッテージチーズのスイーツサラダ」、「抹茶豆乳スープ」、「茶粥」をいただきました。

「DELI&BAR 1899 TOKYO」の1899抹茶ビール

ことごとく、お茶づくしのぜいたくなメニュー! どれもヘルシーで、ほのかに苦味と甘味があっておいしかったです。お茶を使うことで深みが増して大人の味になるのだなと思いました。

「DELI&BAR 1899 TOKYO」の「お濃茶ジェラート」
ソフトクリームのようななめらかさの「お濃茶ジェラート」

デザートメニューは、抹茶と日本酒を使用したパウンドケーキ「酒茶ケーキ抹茶」や、「お濃茶ジェラート」など、濃厚でおいしそうなラインナップ。

眠りにつくまでの時間も、こころゆくまでお茶を

「ホテル1899東京」の部屋番号

夕食後、部屋に戻って寝るまでの時間、テレビもつけずにお茶を飲んで過ごしました。せっかく4種類あるのでどれも飲んでみたくて、急須でお茶を淹れるのが楽しくなってきました。

まるで本物の茶室にいるように静かな空間で、ゆったりと物思いにふけることができます。心地よい気分のまま、23時ごろには就寝。いつもより深い眠りについた気がした夜でした。

身体がよろこぶビュッフェスタイルの朝ごはん

「ホテル1899東京」の1階にある「DELI&BAR 1899 TOKYO」の朝食ビュッフェ

朝7時ごろ、朝食をいただきにふたたび1階の「DELI&BAR 1899 TOKYO」へ。
宿泊者は朝食が無料で、オーダー式のビュッフェスタイルです。

「お茶ソーセージと彩野菜のグリル」、「生姜入りきのこと寒天のスープ」、「キヌアの豆サラダ」など、女性がよろこぶヘルシーなメニューがたくさん。

「DELI&BAR 1899 TOKYO」の朝食

国産小麦100%使用のミニ角食パン「ブルマン抹茶」や「パンプキンロール」などのパンをはじめ、飲み物はもちろん番茶やブレンドティーなどのお茶がそろっています。ついついビュッフェだと食べ過ぎてしまうのですが、身体にやさしい朝ごはんをしっかり取り入れられ、朝から元気です。

自分へのごほうびタイムに、お茶とゆっくり向き合う時間を

「ホテル1899東京」で販売している酒茶ケーキ

お部屋にあったオリジナルティーパックは2階のフロントで販売されています。自分へのお土産やお茶好きの友人へのプレゼントにもいいですね。1つずつバラ売りされているので、全種類を買うのもいいかも。

「ホテル1899東京」のお部屋にある急須といれたお茶

チェックアウトは12時。この日は午後まで予定がなかったので、お部屋でのんびり。新橋はビジネスの街で、賑わっている印象がありましたが、少し駅から離れると静かでした。

お茶とともに過ごすちょっと大人な一日。わたしのような「お茶好き女子」には特におすすめです。あたりまえのように身近にある「お茶」という存在にこんなに向き合ったことはなかったし、「料理に入れるとこんな味になるんだ!」「ブレンドティーが意外とおいしい!」と、新しい魅力をたくさん見つけることができました。

こだわりのお茶とお茶料理を堪能したり、お気に入りのお茶を発見したり。まるごと“お茶”の空間で過ごす心なごむ時間は、自分を癒してあげたいときの「ごほうび」にぴったり。お茶のおいしさを最大限に引き出した「ホテル1899東京」で、たまにはこんな過ごし方はいかがですか。

HOTEL 1899 TOKYO

東京都港区新橋6-4-1
TEL:03-3432-1899
http://1899.jp/hotels/tokyo/

取材・執筆:五月女 菜穂

※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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