【山崎あおいの日日是好日】第3話:都心で一人暮らし。夢の「シティーガール」的生活 【Woman.CHINTAI】
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【山崎あおいの日日是好日】第3話:都心で一人暮らし。夢の「シティーガール」的生活

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シンガーソングライター、作詞・作曲家として活躍する山崎あおいさんが、北海道から上京してからの東京暮らしを、エッセイとして綴る連載。第三話は、憧れの都心で暮らし始めたときのことを思い出してもらいました。

【憧れの都民に】

22才の夏、私はシティーガールになった。札幌から上京後、それまで湘南の奥地にある大学に通っていたので神奈川県にしか住めなかったのだが、大学を卒業したことでその縛りもなくなり、憧れの「都民」になることになったのだ。

選んだ街は渋谷区、初台。私の主な生息エリアである新宿からも渋谷からも、どちらも歩いて30分ほどで到着し、家の前からはそれぞれの駅までのバスが出ている、好アクセスなマンションだった。初めての「東京で一人暮らし」にしては良い街を選んだと我ながら思っていた。

山崎あおいが上京して初めて住んだ渋谷区初台
こんな場所に住めるの?ってくらいに都会。といえども、意外に中身は住宅街。

心霊現象?

築30年越え。小さい頃から新築の一軒家に住み、上京してからも築浅の物件ばかりを選んでいた私にとって、自分よりも歳上の家に住むの初めてのことだった。部屋の中はリノベーションされていたので古い印象はなかったが、マンションのエントランスなどは所々にレトロな雰囲気を感じる。

ある日、ベッドでごろごろと夜を過ごしていた時のこと。部屋には私しかいないはずなのに、タンスの中から声が聞こえたような気がした。生身の人間の声、というわけではなく、電池切れのおもちゃが最後に絞り出した声のような響きだったので、「そんなもの持ってないよな」とは思いながらもタンスの中をくまなく探した。当然、そんなものはどこからも出てこない。勘違いか、とその時はやり過ごした。

数週間経ってそんな出来事も忘れた頃、家に友人を招いた。楽しくご飯を食べながらおしゃべりをしていたが、途中、そこにはいないはずの「3人目の声」が聞こえた。しかも、一言ではなく、しばらくの間喋り続けている。私と友人は顔を見合わせその声の発生源を探るが、見つける前にその声は止んでしまった。

この話に着地点はなく、部屋を退去した今でも「あれはなんだったんだろう」と思っているのだが、考えられる原因として、マンションの目の前を首都高が走っていた。行き交うトラックの無線を、部屋の電化製品のうちの何かが拾ってしまったのかな、と何となく思うことにしている。そうしなくちゃ、怖すぎるので。

山崎あおいの初台の部屋
当時のお家。奥の押入れの扉とか、レトロ感あるでしょう。

ご近所でのハプニング

家から徒歩1分くらいの距離に、中華料理店があった。ランチは500円ちょっとで定食が食べられ、味も美味しく、自炊が苦手な私は週2くらいの勢いで通っていた。近所の一人暮らしの人や、工事現場のおじさんだらけで、起きたてのドすっぴんで行っても浮かない客層も、気に入った理由の一つだった。

山崎あおいが通っていた初台の中華料理屋のチャーハン
ボリューム満点すぎて笑っちゃう。

しかしお別れの日は思わぬ形でやってくる。いつものように定食を食べ、お会計をし店を出たところで、お店の人に呼び止められた。忘れ物でもしたかな?と振り返ると、店で唯一日本語の通じるおじさん店員が立っていた。

「君、このへん住んでるの?学生?」「はい(面倒なので)」
「俺、君のこと好きになっちゃってさ」

耳を疑った。おじさん店員はよく来るな、と思っているうちに私に恋をしていたこと、今日は本当はシフトがなかったけれど、同僚に来店を知らせてもらい飛んできたこと(超怖い)を話してくれ、さらには「中華料理店は本業じゃないから!本当はトラック運転手!」としきりにアピールしてくれた(個人的には中華料理屋さんの彼氏のほうが美味しいご飯を作ってくれそうだから惹かれるのに)。

電話番号を受け取ったけれど、結局一度も電話することなくスルーした。気まずくて二度と行けない。行きつけの栄養補給所を失い、コンビニ弁当を食べる生活に戻ってしまった。

東京は怖かった

家の中での怪奇現象、ご近所さんからの怪奇的な告白、それに加え、付きまとう不審者や家の前で寝る酔っ払いなど、都心の一人暮らしは当初思っていたよりもかなり治安の悪いものだった。

散歩をするだけで新しいお店を見つけられるワクワクや、友達に「終電逃したの?うち泊まりなよ」とかっこつけられるところは気に入っていたのだけれど、マンションの改修工事も始まり、悩みに「騒音」が加わった時点で引越しを決意した。

なかなか安住の地が見つからない。次こそ、長く住めるといいのだけど。

 

山崎あおい

著者:山崎あおい
札幌出身、26歳のシンガーソングライター。2012 年8 月メジャーデビュー。透明感のあるピュアな歌声と、リアリティをもったセンチメンタルな歌詞が同世代をはじめ、幅広い層の男女に支持を受けている。また、多数のアイドルグループへの楽曲提供を中心に作詞家、作曲家としても活躍中。
Twitter:@aoi_punclo
公式ホームページ:yamazakiaoi.jp

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